【FF14】進化の方程式 パッチ7.3メインクエスト

「進化の方程式」

黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想

プリザベーションの研究施設に潜入して、カリュクスの潜伏先を探るさにすと一行。
第二実験室までたどり着いたが、果たして思っている装置は存在するのだろうか。

 

シェール
ふふっ、冗談ですよ。
・・・・・・では、扉を開けてみますね。
よかった・・・・・・問題なく作動しました。
さっそく第二実験室に入ってみましょう。

 

クルル
え、あれって・・・・・・!
「世界を繋ぐ力」の鍵!?

 

シェール
モニターに映っているのは・・・・・・「鍵」の設計図、でしょうか。

 

ウクラマト
隣の装置の中には、実物があるぜ。
けど、さにすとが持ってる奴には、中に細長い石みてぇなのが入ってたよな?

 

クルル
ちょ、ちょっと待って・・・・・・!
だとすると、認識を改める必要があるかもしれないわ。
「鍵」はもともと、ミララ族の秘宝だった。
プリザベーションがそれを利用して、「世界を繋ぐ力」を制御しようとした・・・・・・。
そして今見ているとおり、彼らの研究室で、結晶以外のパーツが製造されている。
つまり・・・・・・?

 

さにすと
中の結晶こそが「鍵」だった。

 

クルル
・・・・・・そうね、そう考えるのが妥当だと思う。
たしかに私の両親もこう言っていたわ。
「鍵」については、まだ謎が多い。
プリザベーションはそこに改造を施したが、仕組みを完全に理解した上でのことではない・・・・・・。
あの「鍵」がいつ、誰によって作り出されたのか、そこからもたらされる「世界を繋ぐ力」の本質とは・・・・・・。
解明できた者は、ひとりとしていない、って。

 

ウクラマト
なるほど・・・・・・。
プリザベーション製の制御装置がついてたから、カリュクスが「鍵」の位置を特定できたわけだな。

なるほどね、あの入れ物になんかGPSみたいなもんがついてたってわけね。

 

クルル
もっと深く調べたいところだけれど・・・・・・「鍵」についての調査は、機会を改めた方がよさそうね。
今度はヤ・シュトラも、ここへ連れてきましょう。

 

スフェーン
そうだね・・・・・・今はカリュクスの潜伏先を突き止めよう。
所長室に入るためのセキュリティパスがあるといいんだけど。

確実に誘い込まれてるからここにセキュリティパスあるよ。
ちょっとずつ情報散りばめられてるの怪しすぎるからw
あのモニターも繋がってるよ。

 

シェール
この部屋は秘匿性が高い研究をしていたようですから、所長室に出入りできるような、上級職員もいたはずです。
必要なのはレベル3のセキュリティパス・・・・・・まずは手分けして探しましょう。

 

ーグルージャ
「鍵」の制御装置・・・・・・たくさん作ってるってことは、試作品だったのかな?

ースフェーン
机の中を探してみるね。
きっとあと少し・・・・・・一緒に頑張ろう!

ーウクラマト
セキュリティパス、セキュリティパス・・・・・・。
このあたりの荷物に紛れてねぇかな。 

ークルル
・・・・・・つい、両親の痕跡が遣っていないか探しちゃうわ。
ないってわかっているんだけれどね。

 

 

 

資料が入った箱
資料などが入った箱が置かれている。
セキュリティパスはここにはなさそうだ・・・・・・。

移動式の棚
車輪の付いた棚に、箱や筒状の物が置かれている。
セキュリティパスはここにはなさそうだ・・・・・・。

キャビネット
セキュリティパスを見つけた!
表面に「Lv3」と記載されている。

 

クルル
もしかして、セキュリティパスが見つかったの?
よかった、残っていたのね・・・・・・。
念のため、シェールさんに確認してもらいましょう!

 

 

シェール
それは・・・・・・たしかにレベル3のセキュリティパスのようです。
やりましたね、さにすとさん!

 

グルージャ
やったあ、これで所長室に入れるね!

 

スフェーン
ところでシェール。
この施設の調査をはじめるときに、最終的な目標は、所長室で「ある装置」を見つけ出すことだって言ってたよね。
その装置について、そろそろ聞いてもいい・・・・・・?

 

シェール
そうでしたね。
僕が探しているもの・・・・・・それは、情報中継装置なんですよ。
この施設の存在を知ったあと、僕はまず基礎調査をしました。
すると、放棄されてるはずなのに、外部のネットワークへの接続が確認できたんです。
ではどこへアクセスしていたかというと・・・・・・エバーキープ内の監視カメラでした。
これまでのカリュクスの動きを踏まえても、彼が監視カメラを密かに掌握し、監視体制を構築しているのは間違いない。
「鍵」を持つあなたの動向を探るために・・・・・・。
けれどそれは逆に、彼を辿る経路でもあります。
監視映像は必ず、カリュクスのもとに送信されてるんですから。
僕が押さえたいのは、まさしくそれです。
監視映像を集め、カリュクスに送信している装置を探し出し、送り先がどこなのかを解析できれば・・・・・・

 

スフェーン
・・・・・・カリュクスの潜伏先を特定できる。

 

シェール
とはいえ、まだ大ハズレの可能性もありますけどね。
カリュクスが妨害してこないのが、少々気がかりです。

動向を探ってるんだから妨害してこないよ。
所長室できっと接触してくるよ。

 

ウクラマト
妨害ねぇ・・・・・・。
する気がねぇんだか、できねぇんだか・・・・・・。
あいつ、アンダーキープのときは、さにすとの強さを測ってるって言ってたけどさ。
どうやってそれを越える強さを得るつもりなんだろうな?

 

シェール
ああ、監視カメラといえば、もうひとつ報告が。
この部屋にもカメラが設置されてるんですが、施設が放棄されるよりも前に、停止させられてたようなんです。
最新の映像も不自然に削除されてましたし・・・・・・。
一応復元はしたんですけど、見てみますか?
わかりました。
では、最も新しく記録された監視映像を流します。

 

 

構成員らしき男性
本当に組織を抜けるつもりか?

 

思い詰めた様子の女性
ええ・・・・・・。
永遠の生というものが、怖くなってしまって・・・・・・。
私はまだ、これまでの常識を捨てきれずにいるんだわ。
生命は死によって自らの種を淘汰し、最適化してきた・・・・・・進化を望んだからこそ死ぬのよ。
それを止めてしまった先に、本当に人類の未来があるの?
もしそこにあるのが果てのない停滞だったら、私たちのやっていることは・・・・・・。

 

構成員らしき男性
・・・・・・その発言は、カリュクス様を否定することになる。

 

思い詰めた様子の女性
・・・・・・そうね。
彼と同じ視点を持つことができたら、こんな不安も抱かずにいられたかもしれない。
でも、無理よ。
私は彼じゃない、何もかもが違いすぎる。
非凡な才能を持っていることも、なのに病のせいで成人まで生きられないと言われていたことも、すべての無駄を切り詰めて研究に没頭していることも・・・・・・。
彼が苦境でも負けずに努力して、死を超越する手段を勝ち得た点は、もちろん尊敬しているわ。
けれどその生への執着が、正しいものだって確信できない。
だから私は組織を抜けて、これからは、次の世代に後を託すために精一杯生きたいと思う。
あなただって・・・・・・!

銃声が響く。

 

構成員らしき男性
・・・・・・離反する者は始末しろと言われているのでな。

まあそうなるわなw
秘匿性の高い組織にいる以上、出ていく者への扱いも決められてるやろうな。
この映像を残してる意味も気になるね。
これ以上知ってしまったら殺しますよ?っていう警告ともとれるか?

 

 

スフェーン
そんな・・・・・・離反者は殺されていたなんて・・・・・・。

 

シェール
・・・・・・研究員データと照合してみましたが、女性を殺した男が、所長のデメトリオスのようです。
ずいぶんとカリュクスに心酔していたようですね。
この記録以降、監視カメラは作動してません。
映像が削除されていたことを考えると、ほかの研究員には、殺害したことを隠していたのでしょう・・・・・・。

 

クルル
私の両親も、たしかに言っていたわ。
プリザベーションを決死の思いで離脱したって・・・・・・。
追っ手の迫る中で、幼い私を異世界に託したんだって・・・・・・。
ふたりがその後どうなったのかは、聞けなかった。
でも、もし追っ手に捕まっていたとしたら・・・・・・。

 

さにすと
・・・・・・きっと逃げ切れたよ

このタイミングで病まれたら扱いめんどくさいから適当なこと言っておく。
今どうでもいいんよその話題。

 

クルル
ありがとう・・・・・・。
そうでなかったとしても、永久人として過ごした最後の時間が、穏やかなものであったことを願うわ。

 

スフェーン
クルル・・・・・・。

 

クルル
大丈夫よ。
両親の想いは、あの日リビング・メモリーで受け取ったもの。
・・・・・・だから私は、前に進めるのよ。

 

シェール
・・・・・・今となっては、当時のご両親とプリザベーションの間で、どんな攻防があったのかはわかりません。
ですが、優秀なご両親のことですから、原初世界に追っ手が向かわないように・・・・・・
なにより、あなたに危害が及ばないように、手がかりも自分たちの痕跡も、きれいに抹消したのでしょうね。

 

クルル
・・・・・・さあ、先へ進みましょう。
「鍵」へ託された想いを繋ぐために。

お前が堰き止めたんやろw

 

グルージャ
いよいよ所長室だね!
レベル3のセキュリティパスが使えるか試してみよう!

 

 

 

 

ついにレベル3のセキュリティパスを手に入れた。
ハブに戻って開けてみよう。

―スフェーン
離反者は始末しろって命令も、カリュクスが出したものだったのかな・・・・・・。
彼に近づいてるはずなのに、どんどんわからなくなるよ。

―ウクラマト
クルルの話を聞いてたら、なんだかアタシまで、ナミーカのことが懐かしくなっちまった。
これから先も、時折こうして思い出すんだろうな・・・・・・。

―グルージャ
さっきの映像に映ってたデメトリオスが所長なら、所長室は、デメトリオスの部屋ってことだよね・・・・・・?

―クルル
きっとこの先の部屋にも、両親の情報は残っていない。
そして、私はそれを誇っていいんだわ。

―シェール
事前に調査できた範囲では、この先に目当ての装置があるはずなんです。
開錠をお願いしますね。

 

 

読み取り機にレベル3のセキュリティパスを読み込ませると扉が開いた。

ウクラマト
よっしゃあ、開いた!
さっそく入ろうぜ!

 

シェール
よかった・・・・・・僕は中継装置を探してみます。
みなさんも室内に何か怪しいものがあれば教えてください。
もしかするとセキュリティパスが必要になるかもしれませんので、さにあすとさんは、ひとまず僕と一緒に。
さあ行きましょう。

 

 

 

これまでと同様になにやら謎解き要素が含まれた部屋だった。
所長室でなに遊び心加えてんねんww

―ウクラマト
こっちの棚の上には、香と花瓶と・・・・・・あとは宝石を並べるプレートか?
デメトリオスって奴、ちゃんと部屋を飾るタイプなんだな。

―グルージャ
怪しいもの・・・・・・何かあるかなぁ?

―クルル
あっと・・・・・・ごめんなさい、「鍵」について考え込んでいたわ。
今はシェールさんの報告を待ちましょうか。

―スフェーン
この書類・・・・・・報告書みたい・・・・・・!
人をエーテルに還すと、ひとりあたり、どれくらいのエネルギーになるのかって・・・・・・。

 

シェール
・・・・・・・・・・・・違う、外部と通信してない。
これは目当ての中継装置じゃありません。
それに、事前に得ていたマップデータと比べて、所長室がずいぶん小さいんですよ。
場所を間違えた・・・・・・?
あるいは、何か見落としてるんでしょうか・・・・・・。
すみません・・・・・・ほかのみなさんと一緒に、手がかりになりそうなものを探してみていただけませんか?

―シェール
すみませんが、何か手がかりが見つかったら教えてください。
僕も見落としがないか調べてみます・・・・・・。

 

 

―グルージャ
机の下の箱には、難しそうな本がたくさん入ってたよ。
僕だったら、本の下にこっそり宝物を隠しておくけどな。
・・・・・・あっ、もしかして本当に何か隠されてたりするかな?
よーし、怪しいものがないか、よく調べておくね!

―クルル
ここの壁・・・・・・。
一瞬、ちらついて見えた気がしたけど、気のせいかしら・・・・・・。

―スフェーン
想定していたよりも部屋が小さい、か・・・・・・。
どういうことなんだろう・・・・・・?

―ウクラマト
あれ・・・・・・?
このプレート、もしかして・・・・・・。

 

 

簡素な書類棚
ファイルの隙間に紙片が挟まっている。

―走り書きの紙片
機密室への昇降機使用手順。
第一実験室、第二実験室、所長室のそれぞれの端末に、パスワードを同時入力。

・・・・・・シェールに見せてみよう。

 

ソウルケージ入りのコンテナ
所長が使っていたソウルケージだろうか。
中の魂は空になっている・・・・・・。

 

私物が置かれた棚
所長デメトリオスが使っていたと思われる、携帯端末やロッカーがある。

携帯端末を調べる。
携帯端末を調べてみよう。
何か手がかりがあるかもしれない・・・・・・。

 

日時報告を読む
―とある日の報告内容
特記事項なし。
「鍵」の発動条件は依然として不明。
「鍵」の暴発により、一時的に異世界との接続を確認。
引き続きコアが引き起こすエネルギー反応の安定化を試みる。
研究員13名が暴発事故により肉体破損。
うち、記憶領域に影響のない4名を永久人化。
残りの9名は生体エーテルのリサイクル工程へ。
特記事項なし。
ミララ族の研究員2名の辞職届を棄却。
事案発生。
詳細はレポートにて。

ミララ族の研究員2名ってクルルの両親?

―未提出の文書
無能なミララ族どもが離反し「鍵」を盗みだした。
徹底的な対速を行い、2名とも始末したものの、「鍵」の回収は間に合わなかった。
我々が今日に至るまで肉体を持ち続けてきたのは、カリュクス様の手足となり、「鍵」の実験を行うためである。
実験対象を失ってしまえば、存在意義などありはしない。
カリュクス様もさぞ、私に失望していることだろう。
ついては、当施設の凍結を決定。
すべての職員の肉体をエーテルに還元し、次なる実験の資材とカリュクス様に献上する次第である。
記憶は回収される予定となっているが、そこから永久人を生成するか否かは、カリュクス様に一任する。
あの方に必要とされないのであれば、次なる生など不要である。

施設の保存について
職員たちの処理が完了した。
私も、施設の停止作業が済み次第、肉体を還す予定である。
「鍵」が物質界に存在し続けている以上、いずれ当施設の再稼働が必要になる可能性がある。
また、カリュクス様が別の用途でご利用になるかもしれない。
そのときに備え、設備はスリープ状態で保守。
機密室へ至るための要のみ、部外者が立ち入った場合に備え、外して別途保管とする。

 

ロッカーを調べる。
ロッカーを調べてみよう。
何か手がかりがあるかもしれない・・・・・・。

中にはカリュクスの写真がそこかしこに貼られていた。
相当心酔していたのだろうか。

 

 

コーヒーメーカーの棚
長い眠りから目覚め、一心に自動洗浄を行っている・・・・・・。
特に変わったところはなさそうだ。

 

 

シェール
・・・・・・なにか気になるものがありましたか?

いやまあ何個かあったけど・・・・・・
走り書きの紙片を渡す。

ありがとうございます。
この走り書きは・・・・・・。
「機密室」という場所への行き方が書かれているようですね。
第一実験室、第二実験室、所長室のそれぞれの端末に、パスワードを同時入力する必要がある、と・・・・・・。

 

スフェーン
でも、機密室だなんて名前の部屋、マップにはなかったよね?

機密室が表に出てると、それは機密室なのか?と思うでしょ。

 

シェール
そうですね・・・・・・意図的に隠されているのかもしれません。
パスワードを要求されるということは、どこかに仕掛けでもあるんでしょうか。

 

クルル
仕掛け・・・・・・。
ということは、またエレクトロープで・・・・・・
もしかして、あの壁・・・・・・!
さっき近づいたときに少し違和感があったの!

 

グルージャ
あ・・・・・・そういえば、エレクトロープの壁は信用するなって、カフキワがよく言ってたよね、シェール!

 

さにすと
エレクトロープは見た目を偽装できる。

オリジェニクスにもそういう区画あったよな。

 

スフェーン
そっか・・・・・・!
ソリューション・ナインの床や壁も全部、エレクトロープで表面の見え方を変えてるんだもんね。

 

シェール
じゃあ、さっそく確認してみましょう。
その手の偽装は、今と同じ方法で解除できるはず・・・・・・。

なにやらごそごそすると、扉が現れた。

 

グルージャ
わっ、扉が出てきたよ!

 

シェール
・・・・・・ホログラムはなんとか解除できましたが、扉のロックは外れませんね。

 

ウクラマト
さっきの紙片に書かれてた内容どおりにやったら、開くんじゃねぇか?

 

スフェーン
そうだね、手分けして試してみよう。
所長室でパスワードを探す人と・・・・・・第一実験室と第二実験室で準備する人、かな?

 

ウクラマト
なら、第一実験室にはアタシが行くぜ!

 

スフェーン
じゃあ、第二実験室は私が・・・・・・

 

ウクラマト
・・・・・・いや、スフェーンはこっちに残った方がいいな。
アレクサンドリア人の知識が役に立つかもしれねぇ。

 

スフェーン
・・・・・・そっか、パスワードが合言葉みたいなものなら、私にもわかることがあるかもしれないんもんね。

 

グルージャ
僕も手伝うよ!
生まれも育ちもアレクサンドリアだから。

 

クルル
じゃあ、第二実験室は私が行くわ。
タイミングは通信しながら合わせましょう。

 

シェール
では、最終的なパスワードの入力は、さにすとさんにお願いできますか?
パスワードがわかったら、この端末にアクセスしてください。
僕がウクラマトさんとクルルさんに指示しますので。

 

ウクラマト
そうだ、さにすと・・・・・・あっちの棚の上に、宝石を飾るプレートがあったんだけどよ。
どうも、エレクトロープでできてるみたいなんだよな。
だから何か動作するんじゃねぇかと思ったんだけど、switchみたいなものは、どこにもついてなくてさ・・・・・・よければお前も見てみてくれ。

 

―シェール
落ち着いて操作すれば大丈夫ですよ。
おふたりとも、呑み込みが早いですから。

 

グルージャ
この箱の中を調べてたら、エレクトロープで出来た立方体のパズルを見つけたんだ。
今は遊んでる場合じゃないけど、ちょっと気になって・・・・・・。

解いてもらおう。

わかった、任せて!
えーと・・・・・・これがこうで・・・・・・。
この回路はこっちと繋げて・・・・・・できた!
・・・・・・あれ?
パズルの中に何か入ってる。
これは・・・・・・緑色の宝石・・・・・・。
もしかしてアレキサンドライトかな?
国の生に使われるほど大切にされてきた宝石なんだって。
もしかしたら何かの役に立つかもしれないから、これはさにすとに渡しておくね!

―グルージャ
さっきの宝石、アレキサンドライトだと思うよ。
きっと誰かがパズルの中に隠したんだね。
ほかにも何かないか、探してみるよ!

 

 

 

宝石付きのプレートを調べてみる。

白いプレートに、2つの宝石が嵌っている。
青い宝石はサファイア、赤い宝石はガーネットだろうか。
宝石を嵌める穴はもう1箇所あるようだ。
取れてしまったのかもしれない・・・・・・。

グルージャが見つけてくれたアレキサンドライトをはめ込んでみる。

プレートに図形と文字列が浮かび上がってきた。
これはいったい・・・・・・?

ただの装飾・・・・・・?
・・・・・・装飾と言い切るには、あまりにも意味ありげだ。
これは何の形だろうか?

魔法回路・・・・・・?
・・・・・・魔法回路にしては、ずいぶん単純な形をしている。
ほかに考えられることはないだろうか?

この施設の見取り図・・・・・・?
この研究施設の見取り図が浮かび上がっているようだ。
パスワードに関係しているのかもしれない・・・・・・もっと詳しく調べてみよう。

 

サファイア
サファイアの宝石が嵌っている。
この施設でいえば、第一実験室の位置だろうか。

 

アレキサンドライト
アレキサンドライトの宝石が嵌っている。
この施設でいえば、所長室の位置だろうか。

 

ガーネット
ガーネットの宝石が嵌っている。
この施設でいえば、第二実験室の位置だろうか。

 

手書き風の文字列
何やら文字らしきものが浮かび上がっている・・・・・・。

グルージャ
わあ、さっきの宝石が役に立ったんだね!
どれどれ・・・・・・?
うーん、「石の意味を知れ」って書いてあるみたい。
もしかして、アレクサンドリアの石言葉のことかな?
アレクサンドリアでは昔から、石の種類ごとに、それぞれを象徴する言葉を当てはめてたんだって。
僕は聞いたことがあるってくらいだけど、スフェーンなら詳しく知ってるかもしれないね。
だって「スフェーン」っていうのも、宝石の名前でしょう?

 

 

スフェーン
・・・・・・えっと、どうしたの?
何か聞きたいことがありそうだけど。

 

さにすと
アレキサンドライトの石言葉を教えて

 

スフェーン
石言葉・・・・・・?
アレキサンドライトの石言葉は、「守護」だよ。
このアレクサンドリアの由来にもなってるんだ。
あっ、もしかして石言葉とパスワードが関係あるのかな!?
なるほど・・・・・・サファイアとガーネットもあるんだね。
となると、それぞれの石言葉は・・・・・・。
アレキサンドライトは「守護」、サファイアは「誠実」、ガーネットは・・・・・・「純真」になるね。
さっそく端末に入力して試してみようよ!
当たってるといいけど・・・・・・。

 

 

 

―ウクラマト
えっと・・・・・・これを押せばいいのか?
その次はこっちか・・・・・・わかってきたぜ!

―クルル
了解よ、シェールさん。
で、でも、その前に足場を探してこなくっちゃ・・・・・・。

 

 

 

パスワードを特定するための情報は、ある程度そろったようだ。
試してみようか・・・・・・。

シェール
こちらの準備はオーケーです。
ウクラマトさんとクルルさんへお伝えするパスワード、それから、この端末に入力するパスワードを決めましょう。
まずは、「第一実験室」のウクラマトさんですね。
お伝えするパスワードを教えてください。

 

さにすと
サファイアだから「誠実」。

 

シェール
次は、「第二実験室」のクルルさんです。
お伝えするパスワードを教えてください。

 

さにすと
ガーネットだったから「純真」か。

 

シェール
最後に、「所長室」の端末に入力するパスワードは何にしますか?

 

さにすと
アレキサンドライトだから「守護」だな。

 

シェール
3つのパスワードが決まりましたね。
あとはタイミングを合わせて実行すれば・・・・・・。

 

ウクラマト、クルルと同時にパスワードを入力。
すると扉が反応した。

グルージャ
やったあ!!

 

スフェーン
よかった、成功だね・・・・・・!

 

シェール
これで機密室に乗りこめます。
ほかに目ぼしい場所もありませんし、目的の中継装置も、きっとそこにあるはずです。
ウクラマトさんとクルルさんもそろったら、すぐに向かいましょう!

 

 

―スフェーン
まさかここで石言葉が役に立つなんて・・・・・・。
私の名前も、父と母が願いを込めてつけてくれたそうなんだ。
スフェーンの石言葉は、「永遠の光」。
民を導く希望の光であり続けられますようにって・・・・・・。
もうひとりの私も、その願いに護られていたのかもしれないね。

―クルル
うまくいってよかったわ。
さにすとさんもおつかれさま。

―ウクラマト
やったなさにすと!
あのプレートからい合言葉を見つけ出すなんて、さすがだぜ!

―グルージャ
やったね!
僕もみんなの役に立てたかな?

 

シェール
みなさんおそろいですね。
それでは行きましょう、機密室へ。

 

 

機密室には大きなディスプレイと多数の小さなディスプレイが立ち並んでいた。
机の上にはちょこんと、起動しているノートパソコンのような端末が置かれていた。

ウクラマト
特別な端末には見えねぇな・・・・・・。
これが探してたやつなのか?

 

シェール
ええ。
うまくいけば・・・・・・ですけどね。

シェールが端末を操作する。

 

クルル
永久人って、記憶から構成されているでしょう?
けれど、記憶自体は言ってしまえば「情報」にすぎない・・・・・・実体がないっていう意味でね。
いわば「情報体」である彼らが、現実世界に干渉するには、ふたつの方法しかないわ。
ひとつがリビング・メモリーで出会った永久人たちのように、生命エーテルで仮初の肉体を創るという方法・・・・・・。
「見えて触れられる幽霊」みたいな状態ね。
そして、もうひとつが、カフキワさんのように機会が遠隔操作する方法だけど・・・・・・実体化していないとき、彼らはどこにいると思う。

 

スフェーン
うーん・・・・・・。
永久人は記憶・・・・・・記憶は情報・・・・・・。

 

さにすと
エレクトロープの中?

 

クルル
そう、きっとエレクトロープ製の機械の中に、情報で作られた「記憶の幻想世界」があるんじゃないかしら。
私たちは、実際それを目にしているしね。

 

ウクラマト
エターナルクイーンに辿り着くまでの・・・・・・記憶の中のアレクサンドリアか!

 

スフェーン
じゃあ、その「記憶の幻想世界」が、メインターミナルの中に構築されてるってこと?

 

ウクラマト
けどよ・・・・・・リビング・メモリーのターミナルは、アタシらがシャットダウンしたはずだよな。

 

シェール
ええ、間違いありません。
カフキワさんが用意したハッキングプログラムは、想定どおりの結果をもたらしました。
メインターミナルはシャットダウンされ、その証拠に、「スフェーンの身体」を低温保存していた装置も、機能を停止していたわけです。
ただ、相手はエレクトロープ技術の天才・・・・・・彼なら、自分の記憶が保存された領域を密かに護ることも、不可能ではないでしょう。

 

クルル
メインターミナル内に「記憶の幻想世界」が存在し、カリュクスもそこにいるとして・・・・・・一方でこの街は今、原初世界側にあるでしょう?
なら、ふたつの世界を繋いでいる黄金郷の扉を閉じてしまえば、カリュクスの干渉を防げるんじゃないか、とも考えたのだけれど・・・・・・。

 

シェール
リビング・メモリーを調査したときに試してみましたが、管理者権限でロックがかかっていたんですよ。
あのときは、先王が設定したものと思っていたのですが・・・・・・。

 

ウクラマト
カリュクスが手を回してたかもしれねぇってことか。

 

シェール
・・・・・・うん、やはり間違いないですね。
今もキープ内の監視映像が基幹システムから収集されて、どこかへ送られているようです。
それも、あなたが映っている映像ばかり・・・・・・おそらく「鍵」の持ち主を追跡しているのでしょう。

人気者はほんと大変だな!

 

????
時間だ、とんだ無駄足になったね。

その声と共にすべてのディスプレイにカリュクスが映った。

やっとか。

 

カリュクス
監視映像の送り先を特定して、俺の居場所を割り出したかったんだろうけど・・・・・・その必要は、もうない。
お前の力を測り、それを倒すに足る戦力を用意する・・・・・・なかなか手間のかかる仕事だったが、ついに完了だ。
来なよ・・・・・・メインターミナルの上部区画に、俺の記憶を収めたエレクトロープの装置がある。
それを壊せばお前たちの勝ちだ。
俺はあの手この手で迎撃して、「鍵」の奪還を狙うとしよう。

やっぱり結局場所教えてくれるんやん。
もうちょっと寝とけたんちゃう?

 

スフェーン
その誘いに、乗らなかったら・・・・・・?

 

カリュクス
待つだけだ。
粛々と、国民の永久人化を進めながら。
お前たちが時間を無駄に費やさず、賢い選択をすることを願っているよ。

 

ウクラマト
おい、ひとつだけ、アタシの質問にも答えろ。
お前は先王に・・・・・・永久人のスフェーンに無理難題を課して、追い詰められたあいつが「鍵」を使うように仕組んだ。
そこまでやれるなら、あいつの計画が破られた瞬間、「鍵」がこっちの手に渡るまえに回収することだって、できたんじゃねぇか?

 

カリュクス
痛いところを突く・・・・・・。
あればかりは、誤算だったと言わざるを得ない。
消える間際に再構築された、永久人としてのスフェーンの記憶(こころ)。
メインターミナルの制御機構と一体化していた彼女は、あの瞬間、あの場所でだけ、俺をも凌ぐ権限を有していた。
そして護りおおせたのさ。
国の未来を託した隣国の王と、「鍵」を託した英雄を。
俺の存在をどこまで認識していたかは定かじゃない。
が、覗き見には気づいていた・・・・・・ということだろう。
・・・・・・これで満足?

 

ウクラマト
ああ・・・・・・。
お前にはもう、この国の大事なものを渡さねぇ。
命も、未来も、スフェーンが愛した笑顔も・・・・・・何ひとつとしてな・・・・・・!

 

カリュクスはじっと一点を見つめながら映像配信を停止した。

ウクラマト
勝手を言って悪い。
けど、アタシはカリュクスと決着をつけることを迷わねぇ。
あいつが思い描いている未来がどんなに上出来でも、そのための犠牲を厭わなかった奴は、必ずまた、誰かを泣かせる。
アタシはそれを、止めてぇんだ。

 

さにすと
同感だ!

 

スフェーン
・・・・・・あのさ。
この私が言うべきことじゃないって、それはもちろん、わかってるんだけど・・・・・・。
でも、ありがとう、ふたりとも。
託したのがキミたちでよかったって・・・・・・もうひとりの私に代わって、伝えさせて。

 

 

 

グルージャ
ふぅ・・・・・・。
施設の探索、みんなおつかれさま。

 

ウクラマト
想定してた方法とは違ったかもしれねぇけどさ、カリュクスの潜伏先は掴めたし、次にやるべきこともハッキリしたな。

 

クルル
そうね、実験室に残っていた「鍵」の研究成果も気になるけれど、それについては、日をあらためて調査しましょう。

 

シェール
では、一度バックルームに戻るとしますか。
ほかのみなさんとも連携をとる必要があるでしょうしね。

 

 

 

 

バックルームに戻りました。

―ウクラマト
・・・・・・決着をつけるぜ。
アイツだけは絶対に許せねぇ。

―ゲノルト
おう、油断はすンじゃねぇぞ。
最期までパッションでいけ、パッションでよぉ!

―エレンヴィル
こちらの状況は芳しくないが・・・・・・おたくらが無事に帰ってきてくれてよかった。

―クルル
ヤ・シュトラたちには、簡単に状況を伝えておいたわ。
ひとまずは、本当におつかれさま。

―スフェーン
もうひとりの私が、キミに「鍵」を託した。
自分自身で変えることができなかった彼女の最後の選択が、私たちの未来を変えようとしてるんだ・・・・・・。

―グルージャ
シェール、帰ってきてからずっとイライラしてるんだ・・・・・・。
カリュクスの態度が原因だと思うんだけど・・・・・・大丈夫、僕がなんとかするから!

 

シェール
ハァ・・・・・・ちくしょう・・・・・・。
あそこまで迫ったんだから、僕の手でカリュクスの居場所を突き止めてやりたかった・・・・・・!
なにが無駄足だ!
それに先王やみなさんへの、あの言いぐさも・・・・・・本ッ当に腹が立ちますよ。
・・・・・・でも、施設で調査したことで、今まで知り得なかったプリザベーションの実態も掴めました。
それが今後、何かしらの役に立つといいんですが。
ここから先に待ち受けるのがカリュクスとの直接対決なら、僕にできることはもう多くないかもしれません。
ですが引き続き最後まで、精一杯やらせてもらいますよ。

―シェール
・・・・・・永久人は殴ってもダメージがないのが惜しいですよね。
あのすました顔をボコボコにしてやりたいのに。

 

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