「蜃気楼に包まれし武具」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
クレセントアイルの説明を一通り聞いて、蜃気楼の町へ戻ってくると一人だけ困っている人を見つけた。
リディルセイル
ったく、あの野郎・・・・・・海に落ちたんじゃねぇだろうな?
おっと、鍛冶場に用事だったか?
悪ぃんだが、まだ準備が整ってねぇんだ。
実は、助っ人として連れてきた武具職人の男が、ここの設営をしてる間に姿を消しちまってな・・・・・・。
凄腕と聞いていたんだが、蓋を開けたらえらい不真面目な男でさ。
出航してから、何度も脱走しようとしたもんだから、ずっと船倉に閉じ込めてたんだよ。
そしたら、中に積まれてた酒を何本も空けちまいやがって・・・・・・。
風にあたって酔いを醒ましてこいと自由にしてやったら、今度は帰ってきやがらねぇって状況だ。
助っ人・・・・・・武具職人・・・・・・不真面目・・・・・・酒好き・・・・・・
ハゲ?
さにすと
なんだか、知ってる人物のような気がする・・・・・・
リディルセイル
へっ、あんなやる気のない職人が、ほかにもいるってのか?
あんたも苦労してるんだな・・・・・・。
まあ、「死の三角海域」に挑むような物好きな職人はそういない。
それで、なんとか人材を見繕ってほしいと、とある商会に相談したところ、その男を紹介されてな・・・・・・。
とある商会お抱えの武具職人・・・・・・
あと髪の毛の特徴を教えてほしいな。
当代随一の腕前を持つ武具職人だが、酒に目がなく、常に借金で首が回らないんだとか。
この冒険に参加すれば、全部チャラって契約だったんだが・・・・・・。
いずれにせよ、帰りの船があるわけでもなし。
この町のどこかにいることは間違いねぇ。
噂どおりの腕前なら、あんたの冒険の助けにもなるだろう。
「ゲロルト」っていう上半身裸の酔っ払いを見かけたら、ここに戻るよう言ってくれると助かる!
やっぱお前かwwww
腐れ縁だな。
―リディルセイル
凄腕の武具職人って噂なんだが・・・・・・奴の名は「ゲロルト」、もしこの町のどこかで見かけたら、ここに戻るよう言ってくれると助かる!
建物の2階で油を売っているゲロルトを発見。
ゲロルト
ったく、何なンだよ、この町は・・・・・・酒瓶の1本もありやしねぇ。
楽に稼げる仕事と聞いて船に乗ってみりゃ、行先は「死の三角海域」ときた。
やっぱり、あの女の言うことは、信じちゃいけねぇンだ・・・・・・。
何回引っかかんねんお前w
逆にまだ信じてるのかわいすぎやろw
お、テメェは・・・・・・
はーぁ、まーたかよ・・・・・・こういう仕事になると、必ずテメェと一緒になる気がするぜ。
殺人事件現場にコナンがいる、みたいなん辞めろwww
お前がいたら武器つくらなあかんねん、借金返済しなあかんねんちゃうぞ!
だが、これでお互い退屈することはなさそうだな・・・・・・。
まぁいい。
こうなったら、テメェとオレでさっさと仕事を終えて、こんなしけた島とはおさらばしようじゃねえか。
もう6回目だもんな、こっちとしても話が早そうで助かるよ。
リディルセイルのもとへと戻る。
―ゲロルト
しっかし、広ぇ割にはがらんとした町だな。
歩き回ったおかげで酔いが完全に醒めちまったぜ・・・・・・。
リディルセイル
ゲロルトの奴、やっと戻ってきたよ。
手間をかけさせちまって、すまねぇな。
それじゃ、鍛冶場の設営も済んでるから、あんたにはさっそく働いてもらうぞ。
ゲロルト
おいおい、ちょっと待て!
まさか、この天才ゲロルト様を呼んでおきながら、並の職人でもできるような仕事をさせる気じゃねぇだろうな?
オレ様だけが持つ絶技でないと、太刀打ちできねぇくらいの、高難度の武具製作・・・・・・そういうのじゃねぇのかよ!?
リディルセイル
勝手に酒を飲んで損害を出しておきながら、仕事を選べるような身分かよ・・・・・・!
しかし、曲がりなりにも高い金を払って雇った凄腕の職人、ただの鍛冶仕事じゃ役不足だってのも一理ある。
あんた、何かいい考えはないか?
さにすと
自分に聞かれてもなぁ・・・・・・
どうせ島の素材使って武具製作するんだろうしなぁ。
ゲロルト
フン・・・・・・それなら、オレ様の天才的な発想で、ひとつ新しい加工法を編み出してやンよ!
素材についても、ここなら特別な品が用意できそうだ。
魔法の影響で特質が変化した鉱石を用いれば・・・・・・。
リディルセイル
鉱石なら、地質調査班の採掘予定に入ってる。
それさえあれば作業に入れるのか?
ゲロルト
馬鹿言ってんじゃねぇよ・・・・・・素材を揃えりゃいいだけなら、凡人でもできるだろうが。
このまま普通に加工を施そうとしても、エーテルが霧散して素材の特質が台無しになっちまう。
まさに蜃気楼のようなモンだな。
リディルセイル
特別な石だけに、特別な加工法が必要になるってことか・・・・・・。
そんなの、どうすりゃいいんだ?
ゲロルト
魔物やらが激しい戦いの末に命を散らせたとき・・・・・・その散りゆく魂の一部が結晶化して、石に留まることがある。
過去にそんな鉱石を扱ったことがあってな。
おい、まさかお前・・・・・・
アから始まんねぇだろうな?
ま、そうそうお目にかかれるもンじゃないが、この島の環境なら手に入るかもしれねぇ。
それに、オレ様が見たことのある石は、別の所で産出されたもンだろうから、この島以外でも手に入る可能性はあるかもな。
リディルセイル
なるほど・・・・・・その石に、名前はないのか?
ゲロルト
あるぜ・・・・・・。
その名も、「デミアートマ」だ!
終わった。
頭痛がする。
頭が頭痛で痛い。
リディルセイル
ゲロルトを焚きつけてくれて、ありがとうよ。
あんたのおかげで、どうにか仕事の目途が立ちそうだ。
で、相談なんだが・・・・・・デミアートマを手に入れるための魔物の討伐は、あんたに任せちまってもかまわねぇか?
いや、先遣隊にやってもらってもろていいよ。
その石集めの間に、ゲロルトには通常の鍛冶仕事をやってもろう。
あんたは、デミアートマで強力な武具が手に入るって寸法だ。
あー、えー、うん、えー、うんわかった・・・・・・。
ファントムウェポン製作開始
―リディルセイル
ゲロルトのやる気が失せないうちに、材料を揃えて、仕事に取りかかってもらおうぜ
―ゲロルト
この島の特殊な環境を利用すれば、新たな加工法が試せそうだ。
そのために、6種類の「デミアートマ」を3個ずつ用意してくれ
さ、3個ずつ!!???!?
話ちゃうやん!!
アートマの時は12地域で1個ずつやったやん!!
へとへとになりながらデミアートマ6種×3個を集めました。
ゲロルト
おお、待ってたぜ!
武器が完成するまで、酒はお預けだと言われてっからよ、さっさと始めたくてうずうずしてたンだ。
さすがは冒険者、まさしくデミアートマだ。
すげぇ魔力を感じるぜ。
これだけあれば十分だ。
さっそく、オレの鍛冶道具にデミアートマを定着させるぞ!
よっしゃ、おらああ!!
掛け声と同時に卓上のデミアートマがなくなり、すべてゲロルトが持つハンマーに乗り移った。
さにすとの苦労が一瞬にして霧散する。
儚いなぁ、実に儚い・・・・・・。
ゲロルト
これで、この先武器を何本作っても、お前が集めたデミアートマの効果が薄れることはねぇ。
つまり、もう集めてこなくていいってこった。
さぁ、お次はいよいよ、新たな武器の創造に取りかかるぞ!
―ゲロルト
凡人には、コイツの真価は発揮できねぇ。
オレ様の神技があってこその道具ってわけよ。
スポンサーリンク