「ヤクテル樹海の新名物」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
ゴクゴルマ農園の運営が安定してきた。
このままの状況が続けば、さにすとの手から離れる日が近いかもしれないな。
ルヴォージャ
よう、さにすと!
日々の協力に感謝するぜ。
作物たちも、呪光灯の魔法の光の下ですくすくと育ってる。
アンギル
採れた作物を食事処で振る舞って、今のところ、どれも評判がいいようで安心したわ。
そろそろ本気で名物料理の考案に挑んでみたらどうかしら?
ルヴォージャ
ああ、そろそろ挑戦できそうだよな。
どんな料理になるのか、楽しみだぜ!
アンギル
・・・・・・ところであなた、料理はおできになって?
ルヴォージャ
いいや、できない。
トライヨラに出てからは外食ばかりだったし・・・・・・アンギルは?
アンギル
美食を追求する暇があるなら、研究に投じる主義なの。
食事なんて栄養が補給できればいいって、そう思ってきたから、さっぱりよ。
さにすと
自分が作ろうか?
見てられないやw
二人とも誰かがやってくれるやろうって最初から思ってたってこと?w
まあ旗振りに徹してくれてるから全然いいんだけどねw
ルヴォージャ
驚いた、本当になんでもできるんだな!
だが、地元の名物料理の考案とあれば、ほかにも協力を頼んでみたい人達たちがいるんだ。
シャブルク・ピビルに続く新たな料理を考えるなら・・・・・・俺は、イクブラーシャに協力を仰いでみたい。
ゴクゴルマ農園で採れた作物を、いつか彼らに紹介したいとも考えてたんだ。
アンギル
良い考えだけど・・・・・・なにか伝手はあるの?
数十年前に和平を結んでからも、マムークとイクブラーシャは、あまり積極的に交流していないと聞いたわ。
さにすと
ブラーシャ狩猟団のチャタローは?
ここでチャタローの出番だな。
ルヴォージャ
ああ、俺も同じことを考えてた。
外来の魔物に関するブラーシャ狩猟団の見回りで、こっちにも来ることがあるからさ。
特に若手の「チャタロー」なら、個人的に何度か話したことがあって面識があるんだ。
イクブラーシャに行って、声をかけてみようぜ!
―アンギル
ルヴォージャさん、張り切っていたわね。
本当にイクブラーシャの方々との協力が実現したら、とても素敵なことだと思うわ。
イクブラーシャに向かう。
―ルヴォージャ
ありがたいことに、ちょうど見回りから帰ってきたらしい。
会えてよかったぜ。
チャタロー
ルヴォージャさんに、さにすとも!
珍しい組み合わせだけど・・・・・・今日はどうしたの?
ルヴォージャ
ちょっと相談があるんだよ。
ゴクゴルマ農園のことは、あんたもそれとなく知ってるだろ。
そこで採れた作物を使って、新しい名物料理を作りたいんだが、食材が少ないマムークでは調理法も限られてるからさ。
新たな料理を創り出せるような人物を探してるんだ。
自分が料理できないことを棚に上げたなw
チャタロー
だったら、ボツテイじーちゃんに相談しなよ!
元ブラーシャ狩猟団の大先輩なんだけど、引退してから料理にハマってるんだ。
トライヨラまで出向いて珍しい食材を仕入れて、風変わりな料理を作ってるよ。
俺もよく夕飯をごちそうになってて、それがウマイのなんのって!
さっき村の北側で見かけたよ。
多分まだいると思うから、行ってみて!
ルヴォージャ
「ボツテイ」殿か・・・・・・よし、その方に協力を依頼してみよう。
教えてくれて、ありがとな!
―チャタロー
「ボツテイ」じーちゃんなら、村の北側にいるはずだよ!
食材たちを組み合わせて新しい料理を作るのが、楽しくて楽しくて仕方ないって、よく言ってるんだ。
無茶苦茶適任じゃないか。
運の尽きはこちらに向いているな!
―ルヴォージャ
こちらの方が、ボツテイ殿のようだな。
今更で純粋な疑問なんだけど、この人らってどうやって個人を認識してるんだろうな。
さにすとは謎の力によって頭の上に名前が出てるわけじゃない?
でも現地の人たちってそうではないわけで・・・・・・。
まあどうでもいい疑問なんだけれどね。
ボツテイ
そちらの冒険者殿は歓迎したいところだが・・・・・・マムージャ族が、何用か。
いきなりピリつく現場。
ルヴォージャ
失礼、あなたがボツテイ殿だろうか。
チャタローから、あなたが様々な料理を創作しておられると聞き、ぜひ相談したいことがあって参上した。
最近、マムークでは、農園を拓いて新たな作物の栽培に挑んでいる。
その収穫物を使って、新たな料理を考案したいんだが・・・・・・
ボツテイ
その料理を、ワシに作れと言いに来たわけか。
だが、マムークの者たちなど簡単には信用できん。
ワシは、戦いについて聞かされながら育った古い世代だ。
和睦を受け入れながらも、双頭を生み続け、変わろうとしないマムークを長らく見てきた。
ルヴォージャ
・・・・・・おっしゃるとおりだ。
自分も、そんな故郷を嫌ってトライヨラに移住した身だが、変革の兆しがあると知って戻ってきた。
農園で採れた作物を、あなた方と分かち合うことができれば、マムークと外の交流が増え、変化は確かなものとなるだろう。
俺は、その道筋をつくりたいんだ。
そこは路じゃないんかよw
ボツテイ
・・・・・・・・・・・・そこまで言うのであれば、まずは一度、その農園とやらを見せてもらおう。
どうやら、そちらの御仁も協力されているようだしな。
ルヴォージャ
感謝する。
では、ゴクゴルマ農園まで案内しよう。
百聞は一見に如かずってこういうことなんだろうな。
ボツテイも過去の認識がありながらも未来を見ようとしてくれてるからいいジジイだよ。
ゴクゴルマ農園へボツテイを連れて帰る。
―ルヴォージャ
まずは第一歩だな。
大丈夫だ、この畑は自信を持って紹介できるぜ。
ボツテイ
まさか、このジャティーカ央森で、これほどの作物を実らせることができるとは・・・・・・。
ルヴォージャ
これらの作物と、上の森で採れる食材を使って、シャブルク・ピビルに続く新しい料理を考案できないだろうか。
ボツテイ
シャブルク・ピビルとは、これはまた大きく出たな。
ルヴォージャ
作物を、自分たちだけで消費するのではなく、シュバラール族と分かち合ってこそ、マムークは真に変革できる。
そのきっかけとなる料理を作ってほしいんだ!
相変わらず凄い熱意があるね、ルヴォージャくん。
すると後ろから聞き覚えのある声が・・・・・・。
????
私からも頼もう。
ルヴォージャ
ゼレージャ様・・・・・・!?
ゼレージャ
マムークの族長として、私自身が、頭を下げて依頼すべきであろう。
私は、新たな連王と、ここにいる彼女の前で、過去の過ちを認め、双血の教えを捨て去ることを誓った。
どうかもう一度、手を取り合う機会をもらえぬだろうか?
ボツテイ
・・・・・・ほかならぬ貴殿がそう言うのであれば、マムークは本当に変わろうとしているのでしょうな。
わかりました、私も覚悟を決めましょう。
シュバラール族と手を取り合いたいと願うのならば、交流の場となる宴を催すのがよいかと存じます。
この農園の作物を用いて、新たな料理を創作した後、ふたたび食を通じて、交わろうではありませぬか。
ゼレージャ
・・・・・・恩に着る。
お前たちにも、改めて感謝させてくれ。
・・・・・・見事な農園のおかげで、私もイクブラーシャと再び向き合う覚悟ができた。
料理が完成した際には声をかけてくれ。
族長として、必ず顔を出すと約束しよう。
ひとりの青年の熱意が、集落全体に波及していく。
ボツテイ
・・・・・・これは、責任重大だな。
だが、引き受けたからには全力を尽くそうぞ。
とはいえ、まずはマムージャ族の食文化を知る必要がある。
手間をかけるが、マムークの者から好みの味や料理について、意見を集めてきてもらえるか?
ルヴォージャ
・・・・・・悪い、さにすとに任せていいか?
俺はもう一度、イクブラーシャに向かおうと思う。
多くのシュバラール族に参加してもらえるよう、宴を計画していることを、あらかじめ伝えておきたいんだ。
もちろん、族長であるフンムルク殿にも。
君の思うように動けばいいよ。
こっちは任せといて!
ありがとう。
あんたは聞き込みを終えたら、「ボツテイ」殿に、その内容を伝えてくれ!
―ボツテイ
ワシも、ここの調理場の確認をしておきたい。
悪いがマムージャ族からの意見集めは任せたぞ。
老齢のブネワ族
ほう、好みの味が知りたいとな?
若い頃は、肉の旨味こそが至高と考えておったが、近頃は、胃もたれしてしまっての・・・・・・。
農園で味わえる採れたての野菜の優しい甘味が、年寄りのワシには、ことのほか嬉しいんじゃ・・・・・・。
気さくなドプロ族
好きな料理は、シャブルク・ピビルだね!
君たちウクラマト様ご一行がマムークを訪れたとき、仲間内で話題になってさ・・・・・・。
どうにか肉を仕入れて作ってみたが、美味しかったなぁ。
俺たちが育てたナジュールの葉が使われてるってのも、嬉しいし誇らしいんだよな。
トライヨラ帰りのフビゴ族
好みの料理を知りたいって?
そうだなぁ、トライヨラではタコスばかり食べてたよ。
チーちゃん特製スパイスの香りが、今でも忘れられなくてさ。
手づかみで豪快にかぶり付けるのも、「ああ、食べてる・・・・・・!」って感じがして最高なんだ。
料理の完成、楽しみにしてるよ。
もし何か手伝えそうなことがあったら、いつでも声をかけてくれ。
普通に話してくれて、ホント根はやさしい人ばっかりなんだよなマムークって。
3人の意見を参考にボツテイ殿にお伝えする。
ボツテイ
戻ってきたか。
好みの味や料理について、情報は集められたか?
話す。
ふむ、それらの意見を参考に、この農園の作物を使い、新たな料理を創作するとなれば・・・・・・
「シャダータラトの野生酵母」があれば、柔らかく膨らんだ生地が焼けるだろう。
シャダータラト・ゾユの辺りで採れるはずだが、頼めるか?
やってくれるか、ありがたい。
では、ワシは下ごしらえを進めておくゆえ、くれぐれも調達を頼んだぞ。
酵母を使うのね・・・・・・。
パンか?
シャダータラトの野生酵母を採集。
ボツテイ
戻ったようだな。
頼んでいたものは無事に集まったか?
渡す。
ふむ、たしかに・・・・・・文句なしの逸品だ。
あとはワシに任せておけ、農園の作物とともにこれを用い、宴で供する新たな料理を創り出してみせようぞ。
そろそろルヴォージャも戻る頃合いだろう。
お前は「アンギル」殿に声をかけてきてくれ。
アンギル
さにすとさん、おかえりなさい。
ボツテイさんたちから話は聞いたわ。
私は、あくまでも研究者として、農業支援に従事するためにマムークに来たのだけれど・・・・・・
それでも農園の成果が、ふたつの部族の架け橋になるというのは、とても嬉しいことだし、光栄に思うわ。
この宴を成功させるためにも、準備のお手伝いにいきましょう?
シャーレアンにもまともな研究者が残ってるもんやねw
大概研究だけでそういういざこざには全く興味を持たない人が多かったイメージだけど、アンギルさんはちゃんとそこの文化にまで目を配ってる。
ボツテイ
さあ、存分に召し上がれ。
これが、この森の恵みをとりどり集めた新しい名物料理・・・・・・
「ティーカ・セルヴァース」だ!
ブラーシャ狩猟団が狩った肉を出汁でじっくり煮込み、新鮮な野菜とともに、やわらかく焼き上げた生地で挟んである。
辛みを好む者には、スパイスを利かせたソースを付けてやろう。
めちゃうまそうwww
現代的なバーガーだな。
ルヴォージャの計らいによりイクブラーシャからもたくさんの人がつめかけ、食事処と販売所が大いににぎわった。
一方で・・・・・・
ゼレージャ
・・・・・・来てくれたのか。
フンムルク
ルヴォージャの熱意に絆されたものでな。
それに、さにすと殿も、一枚噛んでいるとなれば、無下にするわけにもいかない。
ゼレージャ
だとしても、訪問に心より感謝したい。
そして、今更ムシがいいと思われるかもしれないが、これまでの過ちを詫びさせてほしい・・・・・・。
フンムルク
いったい、何について謝罪するつもりだ?
シャブルク・ピビルの誕生で和平が結ばれたあとも、交流を拒み続けてきたことか?
それとも・・・・・・16年前に私の娘に起こった「不幸な事故」のことか?
ゼレージャ
その、どちらもだ。
フンムルク
再び、貴殿らと手を取り合うかどうか・・・・・・決めるのは、未来を担う若者たちだ。
この光景を見れば、心配は不要だろうがな。
後者については、一日たりとも怒りを忘れたことはない。
16年前、貴殿の命を受けた刺客によって、幼い私の娘はセノーテへと突き落とされたのだから。
ゼレージャ
両部族が関係改善の路を進み始めれば、もはや旧時代の長は不要だろう。
今こそ、この命を以て償わせてもらいたい・・・・・・。
路、出た、路!!
フンムルク
・・・・・・「連王の選者」を任された者として、「友の試練」の顛末は聞いている。
あのときウクラマト様は、貴殿にこう仰ったのではなかったか?
「ともに生きよう」・・・・・・と。
娘が、そう願ったのだ。
ならば、これ以上私が言うことはあるまい。
ゼレージャ
娘、だと・・・・・・まさか、あの御方は・・・・・・!!
フンムルク
今日ぐらいは、あの子の父親面をしても許されるだろう。
ゼレージャ
生きていて、くれたのだな・・・・・・。
無事にこちらの和平も保たれた。
その証にティーカ・セルヴァースを喰らい合った。
食事処にはルヴォージャの姿がなかったので、畑に向かってみると、ブランチベアラーの世話をしているルヴォージャがいた。
ルヴォージャ
・・・・・・ああ、あんたか。
追いかけてきてくれたんだな。
ほんの少し前まで、こんな景色が見られるとは、夢にも思わなかった。
俺を含めマムークで生まれた者は、この森を不毛の地と思い込み、双頭に縋って上の森を奪うか、逃げ出すしかないと信じてきた。
みんな郷土を愛することができなかったんだ。
だが、変わるきっかけをもらって・・・・・・あんたとアンギルが来てくれた。
アンギル
いいえ、私たちだけの力じゃないわ。
あなたが最初に協力を申し出てくれたから・・・・・・その熱意が、多くの人たちを巻き込んでくれたからこそ、ゴクゴルマ農園という果実が実ったのよ。
ルヴォージャ
・・・・・・だとすれば、次の季節にも新たな実りがあるよう、皆と協力して農園を守っていかないとな。
この愛する森で!
農園の発展とともに、マムークという街が明るく活気づいてきた。
イクブラーシャとも協力し、ティーカ・セルヴァースも生まれ、きっとかれから、有効な関係を築いていくだろう。
マムージャ族にとって、自慢の愛する故郷になるため、これからもマムークは変わっていく。
街の人たちが協力した証である、ゴクゴルマ農園とともに・・・・・・!
―ルヴォージャ
この前の宴、協力してくれたありがとな!
あのあと、フンムルク殿にも改めて挨拶できてさ、イクブラーシャとも農園の作物を取引できることになったんだ。
あんたとアンギルに出会えて本当によかった。
これからも、この森を愛せるように皆と協力していくぜ!
―カゲージャ
ティーカ・セルヴァースは、僕たちの夢の結晶だった。
僕が今まで食べてきた物の中で、一番美味しかったよ。
でも、みんなの夢はまだこれから広がっていくんだよね。
だから、これからも農園のために、僕にできることを探していくよ。
―アンギル
美食にあまり興味のない私だけれど、ティーカ・セルヴァースは、本当に美味しかったわ。
味だけでなく、この森に暮らす方々の想いが詰まっていて・・・・・・私も、私なりのやり方で貢献できたとい思うと、これ以上ないほど嬉しいのよ。
―ボツテイ
ここの食材を見ていると、創作意欲が湧いてくるな。
ティーカ・セルヴァースだけでなく、また新しい名物料理を生み出してみせようぞ。
―ミレージャ
まさか、シュバラール族との交流が再開するとはな・・・・・・。
トライヨラでできた友人たちも、近いうちに遊びに来てくれるらしくて、楽しみなんだ。
ゴクゴルマ農園ができたことによって、なんとなく集落全体に明るさが出てきた気がします。
それはルヴォージャという一人のマムージャ族の熱意が生み出した産物であり、これからのマムージャ族を象徴する出来事となって歴史に刻まれるのだろうと、僕はそう思いました。
最後はほっこり系のストーリーで良かったと思います。
長年の軋轢を簡単じゃないにしても少しずつ解いていく感じがすごく良かったかなと思います。
スポンサーリンク