「葦の試練」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
ついに始まった継承の儀。
第一の試練はハヌハヌ族による「葦の試練」。
果たしてどう突破していくのだろうか。
ウクラマト
よし!
葦を元気にして、ハヌハヌ族を助けてやろうぜ!
方法はまだ見当もついてねぇが、なんとかしてやりてぇんだ!
それがこの試練のミソな気がするよな。
葦を復活させることが目的なんだけど、その大前提にハヌハヌ族を知る必要がある。
次の国王となる人物に自分たちの種族について知ってもらうことはものすごく大切なことである。
そういう意味も込めてのこの試練であれば、族長も良く考えたと感心する。
上手くいけば、バクージャジャの奴を見返すことだって・・・・・・!
それは目的じゃないぞ、ウクラマト。
アルフィノ
では、まずは問題を知るところから始めよう。
件の葦を調べて、不作の原因を探るんだ。
そうしなければ、対策の練りようがないからね。
さっそく、葦を育てているという水田に行ってみよう。
エレンヴィル、案内してくるかい?
エレンヴィル
こっちだ、ついてきてくれ。
集落の外に出て、エレンヴィルについていくと大きな水田地帯が現れた。
―エレンヴィル
ウクラマトの奴、変に気負ってないといいがな。
―クルル
とっても立派な水田ね!
―アルフィノ
なるほど、隣接する河から水を引いているのか。
これなら水量は確保できそうだね。
―アリゼー
試練って言うから、何かと戦って強さを示すようなものを想像してたけど・・・・・・そう単純なものでもないようね。
ウクラマト
それじゃ、水田を調べてみようぜ!
このアタシが最初に原因を突き止めてやる!
エレンヴィル
やれやれ。
おたくらも水田に何か異常がないか調べてみてくれ。
しばらくしたら、ウクラマトに情報を共有するとしよう。
枯れた草を調べる。
これだけ水源が豊富にあるのに、元気がなく枯れてしまっている。
次は水田に張られた水を調べる。
濁りもなく水質も良さそうだ。
畦道にいたカエルを調べてみる。
飛んで逃げる元気もない
最後に泥の確認。
適度にやわらかく、よく養分を含んでいるように見える。
水質が良く、泥の養分も申し分ない。
なのにアメンボやカエルと言った田んぼに生息する生き物に元気がなく、葦は枯れている。
という状況。
―エレンヴィル
そっちは何かわかったか?
―ウクラマト
アタシが真っ先に原因を突き止めてみせるぜ・・・・・・!
―アルフィノ
水田に変わったところはないように見えるが・・・・・・。
―アリゼー
あ、アメンボ。
あんまり動かなくて、元気がなさそうね。
―クルル
うーん・・・・・・。
ウクラマト
そっちも、ひととおり調べ終わったみたいだな。
みんなで情報を交換しようぜ!
んで、どうだった。
何か変わったところはあったか?
クルル
ええ、見たところ、水質も良さそうだし、泥もやわらかくて、問題なさそうだったわね。
エレンヴィル
だが、カエルや水生昆虫まで衰弱していた。
問題が起こってるのが葦だけじゃなく、そこに棲息する生き物までというのは、少し引っかかるな。
見解は一致している。
みんな良く見てるなw
アルフィノ
目に見えない水質の汚染が原因なのだろうか?
エレンヴィル
詳しく調べてみないとわからないが・・・・・・
ウクラマト
・・・・・・あのさ。
水耕のことはわからねぇんだけど、気になることがあるんだよ。
生き物まで元気がねぇって話を聞いて、思い出したことがあってさ。
オック・ハヌで話したハヌハヌ族の中にも、ため息ばかりついてる、覇気のねぇ奴がいたよな。
カエルのことはともかく、ハヌハヌ族が元気になれねぇ理由はアタシでもわかる。
アルフィノ
聞かせてくれ。
ウクラマト
それはずばり、祭りが開かれねぇからだ!
前にアタシがこの集落に来たときは、祭りの真っ最中で、ハヌハヌ族のみんなは生き生きとしてた!
きっと、あいつらの生活に祭りは欠かせねぇ存在なんだ!
だから祭りを開いて、元気のねぇ奴を呼び起こしてやろうぜ!
それが呼び水になって、周りにも影響があるかもしれねぇ!
さにすと
そうかもしれない。
一理ある。
豊穣祭とかをしてから田植えしたりするところもあるし、祭りの効力って意外とあるのかもしれないぞ。
ましてや祭りが文化だと言い張ってる部族なんだから、もしかしたら・・・・・・
ウクラマト
だろぉ!?
エレンヴィル
祭りと水田に因果関係があるとは思えないが・・・・・・。
アルフィノ
今の段階で決めつけてしまうのは早計かもしれないよ。
一見、無関係に思えるものでも、後々になって、意外な結びつきが判明したりすることもあるからね。
クルル
ええ、それに少しでも手がかりがほしいこの状況なら、何でも試してみるべきだわ。
時間無制限だしな!
エレンヴィル
そういうものかね・・・・・・。
アリゼー
それに、この継承の儀は、ウクラマトの旅なんだから、思うようにやってみたらいいじゃない。
ウクラマト
へへっ・・・・・・ありがとな、みんな!
それでよ、たしか祭りのときには神輿を担いでたはずなんだよ。
葦で編まれた「鳥みたいな船」なんだけど・・・・・・誰か見かけなかったか?
あー、さっきアルフィノと一緒に見たヤツかな。
おっ!
オック・ハヌの北側にある、でかい建物で見かけたんだな!
行ってみようぜ!
エレンヴィル
これがいつものひとり旅なら・・・・・・迷うこともないんだがな。
まあ確かに合理的じゃない。
でも状況からしても素人が田んぼに手を出せることもなさそうだからさ。
先ほどみた鳥みたいな船の所へと戻る。
―クルル
可愛い神輿ね。
鳥を模しているのかしら。
―エレンヴィル
祭りの時期に来たことはなくてな。
神輿を見るのはこれが初めてだ。
―アルフィノ
なるほど。
船だとばかり思っていたが、これは神輿だったのか。
―アリゼー
ハヌハヌ族が担ぐだけあって、とんでもなく大きいわね・・・・・・。
ウクラマト
間違いねぇ!
こいつが神輿だ!
クルル
なんだか、ところどころ壊れてるような・・・・・・もっとよく見てみましょう。
立派な神輿を観察する。
まずは右目の装飾がなくなっているな。
クルル
これは眼・・・・・・のようだけれど、宝石がひとつしか嵌まっていないわね。
外れてしまったのかしら。
次に担ぎ棒が折れてるな。
アリゼー
担ぎ棒が折れちゃってるじゃない。
これじゃ担ぎ手が足りなくなっちゃうわ。
ただでさえ、こんなに大きいのに
担ぎ手が足りないってそこじゃないやろww
バランス悪いやろ!!
最後に尾羽根がボロボロになってるな。
ウクラマト
尾羽の飾りがボロボロになっちまってるな。
前に見たときは、もっと華やかだった気がするぞ。
とまあ神輿の問題点は洗い出せた。
ウクラマト
欠けた眼に、折れた担ぎ棒、それからボロボロの尾羽・・・・・・気になったのはこんなもんか?
なら、お次はそれをどうやって直すかだな。
神輿が万全じゃなきゃ、祭りにならねぇだろうしよ!
話しをしていると、奥の方からハヌハヌ族がやってきた。
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
あんたら、そこで何してる。
クルル
祭りに使う神輿を見ていたの。
あちこち壊れてるみたいだけれど・・・・・・原因はやっぱり、先の大嵐かしら?
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
ああ、住人の避難がやっとで、神輿まで護りきれなかったんだ・・・・・・。
こいつがなきゃ、イヒーハナ祭は開けないってのに。
ウクラマト
そうそう、それだよ!
そのイヒーハナ祭ってのを、やりたいんだ!
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
おいおい、おいおい、あんたら正気か?
家は壊れるわ、復興の人でも足りてないわで大変なこのときに、「豊穣祈願の祭り」をやろうって言うのか?
ウクラマト
もちろん本気だ!
暗い顔してるからって問題が解決するわけじゃないだろ?
なら祭りで盛り上げて、みんなを元気づけたっていいはずだ!
やり口はかなり乱暴だから、ギャンブルな面もあるけれどなw
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
そりゃあ、俺だって、今年のイヒーハナ祭のまとめ役だからな。
祭りができれば、それに越したことはないと思うけど・・・・・・
神輿を直そうにも材料が足りない。
眼に入れる「アボキシャ」に、担ぎ棒に使う「ウユイポ材」、それに尾羽を飾る「風に選ばれし者の羽根」だ。
最後のなにwww
誰の羽根?w
エレンヴィル
アボキシャは、魔道士の装具にも使われる輝石だろう?
ウユイポ材も祭具に欠かせない高級木材だと聞いたことがある。
だが・・・・・・
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
「風に選ばれし者」ってのは、羽根を風魔法で飛ばして距離を争う競技の優勝者のkとさ。
それが問題なんだ。
俺たちハヌハヌ族は風魔法を得意としてるんだが、身体的に魔力の放出量が多くて、すぐにへたばっちまう。
葦が食えないとあっちゃ、なおさらな。
エレンヴィル
なるほどな・・・・・・。
葦は、ほかの植物の発育を妨げるほど生命力が強い。
そいつを食べることで、魔力不足を補っていたんだな?
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
そのとおり、そのとおり。
だけど葦の不作で、みんな魔力が足りなくてヘロヘロでさ・・・・・・掟で決められた素材が集まらなくちゃ、神輿は修理できないよ。
アルフィノ
ふむ・・・・・・案外、そこに答えがあるのかもしれないね。
ハヌハヌ族の元気がないから復興に力も入らないのかもしれないな。
根本を解決することがもしかしたら重要なのかもしれないね。
風魔法で争う競技の優勝者となれば、必然的に魔力の操作に長けていることになる。
そうした者の羽根なら、エーテル伝導率が高いはずだ。
そして魔道士の装具にも使われる輝石と、祭具に欠かせない高級木材が、神輿には必要だという。
ここまで細かく素材を定める理由とは・・・・・・
さにすと
神輿は魔具としての機能を有している
アルフィノ
私も同じことを考えていたよ。
おそらく、この神輿は一種の魔具なんだ。
ウクラマト
なんのための魔具・・・・・・って、そうか!
イヒーハナ祭は豊穣祈願の祭りなんだよな!?
そこで使われる神輿ってことなら、豊かな実りを促すような力が備わっているはず。
修理して祭りを開ければ、葦の不作を解決することだって・・・・・・!
アルフィノ
やってみないとわからないが、その可能性はある。
祭事や祈祷の儀式は、魔法とも縁が深いものだからね。
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
だけども、だけども、神輿が魔具だなんて、聞いたことないぞ。
アルフィノ
ならきっと、始まりは純粋な豊穣祈願だったんだろうね。
豊作の翌年には験を担いで、前年と同じ神輿が作られ、凶作の翌年には飾りつけを改良して、さらに祈りを込めた。
そうして試行錯誤しているうちに、神輿が魔具として洗練されていったのだろう。
ウクラマト
はぇぇぇ・・・・・・なるほどなぁ。
そうとわかれば、なんとしてもイヒーハナ祭を復活させようぜ!
腹ぺこでつらいだろうけど、葦もみんなも元気にするため、アタシらも全力で協力するからよ!
葦の試練を突破する目処が経った。
可能性は解らないが、充分やる価値のある行動だと感じた。
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
・・・・・・わかった。
神輿が魔具だなんて話を、信じたわけじゃないが。
ここ何年か神輿の修理を頼んでる船大工を紹介する。
眼と担ぎ棒は、何度か直してもらったことがあるから、きっと、素材の入手方法にも詳しいはずだ。
アルフィノ
では「風に選ばれし者の羽根」は、私とアリゼーで入手しよう。
オック・ハヌの皆を集めて、風魔法の腕を競ってもらうんだ。
私たちが魔力を供給することでね。
エレンヴィル
いくつか錬金薬の常備もある。
俺も付き合おう。
そういうと3人はすぐに行動に移った。
またこの3人かよ。
なんか因縁でもあるんか?
ウクラマト
ならアタシらは、船大工のところへ行くぞ!
ぶっきらぼうなハヌハヌ族
俺だって神輿を直すために頑張ってきたんだ。
あんたらばかりに任せるわけにはいかない。
一緒に行かせてもらうよ。
それと、それと、今さらだけど・・・・・・俺はリヌハヌだ。
ウクラマト
ああ、よろしくな、リヌハヌ!
―ウクラマト
見えてきたな!
ハヌハヌ族たちを元気にして、葦の不作も解決する方法がさ!
―リヌハヌ
まさか、王女と神輿を直すことになるなんて・・・・・・。
クルル
ウクラマトさんの思いつきがきっかけで、答えに向かって伸びる路が開けた・・・・・・。
知識や経験が豊富ってわけじゃなくても、ウクラマトさんには、不思議な直感が備わってるのかもしれないわね。
―クルル
神輿を直してくれる船大工は、どんな人なのかしら。
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