「継承の儀」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
二手に分かれてトライヨラ観光をし、ヴォロク連王宮で合流したさにすと一行。
これから継承の儀についての説明が入るようだ。
エレンヴィル
こっちも、ひととおり街を回ってきたぞ。
こいつらにとって、トライヨラは珍しいことばかりみたいでな。
すぐに脇道に逸れようとするふたりを制するのに苦労した。
なんとなく想像ができるw
ウクラマト
フッ、アルフィノたちの気持ち、よくわかるぜ。
シャーレアンに行ったときのアタシもそうだったからな。
よし、トライヨラの案内もできたし、そろそろオヤジに報告しに行かねぇとな。
継承の儀の協力者として連れてきた、お前らのことをよ。
ここで突き返されることさすがにないよね?w
ま、オヤジは突拍子もないことをするのが好きなジジイだから、報告だけで終わらないかもしれねぇが・・・・・・。
これまた大きな扉を開けた先には、さらに大きな空間が広がっていた。
全部ヨカフイ族ベースで作られてるからか、遠い遠い。
ドアからもグルージャジャが据わっている王座までが遠い。
その前の闘技スペースみたいなところで、鉄と鉄の重なる轟音が響いており、なにやら一戦交えている様子だった。
アルフィノ
エスティニアン!?
どうしてここに・・・・・・。
アリゼー
っていうか、何してるのよ・・・・・・?
まさかの前乗りエスティニアン殿。
ウクラマト
なんだ、お前らの知り合いか?
うちのオヤジ、強そうな奴を見かけると、すぐ王宮に呼んで手合わせしちまうんだよ。
ったく、困った王様だろ?
クルル
ということは、エスティニアンさんと戦っているのが、連王グルージャジャ・・・・・・。
すさまじい剣撃とエスティニアンの槍撃がぶつかり合い、あまりにもすごい戦いに一同唾を呑み込んだ。
武王グルージャジャ
ここまでだ、外つ国の槍使い!
わしの可愛い娘が訪ねてきたみてぇだからよ。
それにしても、ここまで強ぇ奴と会ったのは久しぶりだ。
長生きはしてみるもんだなぁ!
何歳なんやろ?
エスティニアン
なら、いいことを教えてやる。
あの女は、さらにやるぞ。
女てww
言い方ひどwww
武王グルージャジャ
ほう・・・・・・そいつぁ楽しみだ。
アルフィノ
まさか、君もトラル大陸を訪れていたとは・・・・・・。
嬉しさを隠しきれないアルフィノぼっちゃん。
エスティニアン
東は見たからな。
次は西に・・・・・・と思っただけだ。
アルフィノ
度の理由はそれで十分か・・・・・・君らしいよ。
エスティニアン
それよりも・・・・・・見ただろう。
頭が片方眠っててあれだ。
本気だったら、どうなっていたか。
頭片方眠ってるんや。
アリゼー
眠ってる・・・・・・?
ウクラマト
オヤジもだいぶ歳だからなぁ。
「武の頭」は老いてますますって感じだけど・・・・・・
「理の頭」の眠る時間が長くなってきてるんだ。
顔を覆う装具も、魔力の回復を促すためのものなんだってよ。
武王グルージャジャ
そんなことより、ラマチよ。
お前の話を聞かせてくれや。
ラマチ??
ハマチ?
アリゼー
ラマチ?
さっきから同じ疑問を持つ女アリゼー。
ウクラマト
ああ、アタシの愛称だよ。
家族はみんなそう呼んでる。
武王グルージャジャ
お前もいるなんて珍しいじゃねぇか。
なあ、エレネ・・・・・・
エレンヴィル
お久しぶりです、連王。
海向こうではエレンヴィルと名乗っておりますので、どうかそれで・・・・・・。
なんだエレネって。
呼び方が違うんか?
名前隠してるんか?
何のために?
武王グルージャジャ
ほう、そうなのか。
で、残りの連中は、ラマチの協力者・・・・・・ってところか。
へっ、どいつも良いツラ構えじゃねぇか。
まとめて一戦交えたいところだが、あまり時間がないんでな。
すぐにほかの継承候補者たちを集めさせよう。
エスティニアン
なら俺は、旅の続きに戻るとするか。
じゃあな、お前たち。
相変わらずこっちもマイペースだな。
またどっかで会えるかな
連王グルージャジャの号令により、継承候補者が広間に集められた。
武王グルージャジャ
これで全員揃ったな。
我が長子、ゾラージャ。
次子、コーナ。
末子、ウクラマト。
そして、祝福の子、バクージャジャよ。
お前たち4名には、これより継承の儀に挑んでもらう。
わしの跡を継ぎ、この国の次代の王となるべき者を選ぶためにな。
わしも歳を取って、半身である理の頭は眠ってばかり。
いい加減、「連王」としての体裁を保てんというわけだ。
しかし、いかんせんトライヨラの王が代わるのは初のこと。
どうしたもんかと考えて・・・・・・この国を興す前からあった方法を借りることにした。
それが、継承の儀だ。
もともとは、マムージャ族が王を決めるための儀式でな・・・・・・。
もっぱら双頭同士で競ってたもんだったが、わしが興したトライヨラは、多部族によって成る国。
2代目の王は相当どころか、マムージャである必要さえない。
そこで、我が実子ゾラージャのみならず、養子であるコーナとウクラマトにも、その資格を与えることにしたわけだ。
だがそれだけでは、真にすべての部族に機会を与えたとは言えん。
故に、先の武闘大会の勝者にも、参加させることにしたのさ。
器のでかい王様だな。
戦のバクージャジャ
それでオレサマがここにいるってわけよ!
アホっていつも声だけはでかいんだよな。
そっちのヒトツアタマくんは、ビビって武闘大会に参加しなかったようだがなァ!
コーナ
兄さんは、トラルヴィドラール討伐の任で、勇連隊を率いてサカ・トラルまで遠征に行っていただけ。
そうとも知らずに言いがかりをつけるとは、なんとも滑稽ですね。
wwww
めちゃくちゃ煽られてるww
武王グルージャジャ
んじゃ、次はお前らがもっとも気にしているであろう、継承の儀の内容についてだ。
儀式の勝者となって、王位を継承する条件、それは、ヨカ・トラルのいずこかにある・・・・・・
「黄金郷」を見つけだすことだ。
コーナ
父上、ひとつよろしいですか。
武王グルージャジャ
おう、なんだ。
コーナ
黄金郷といえば、この大陸に古くから伝わる伝説・・・・・・いえ、誰も見たことがないのですから、もはやおとぎ話のような存在と言えるでしょう。
それを探せということは、実在する確証があると?
武王グルージャジャ
ああ、黄金郷は間違いなく存在する。
ほかならぬわしが、この4つの眼で見てきたからな。
エレンヴィル
まさか・・・・・・本当にあるのか・・・・・・。
武王グルージャジャ
この国を興す前、わしは仲間と各地を旅し、最後には黄金郷へ至る扉に辿り着いた。
お前たちにも同じことをしてもらう・・・・・・が。
そこへ到達するには、わしが施した封印を解く必要があってな。
あれを持て。
そう言うと、グルージャジャの配下が裏へ何かを取りに行った。
彼らが帰ってくると1人1枚、合計7枚の絵文字が描かれた石板を持って帰ってきた。
ウクラマト
あの絵文字は、トライヨラ叙事詩か・・・・・・?
武王グルージャジャ
わしがこの国を興すまでに歩んだ旅路をなぞれ。
その連中に、お前たちの器を量る、「連王の選者」が7人待ち受けている。
そいつらの出す試練を超えて、秘石を手に入れろ。
おお、なんかワクワクする試練だなw
7つの石板には、そのすべてに秘石をはめることで、黄金郷の扉にかけられた封印を解く魔具となるのだ。
しかし、7つってちょっと多いなw
でもまあ自分の武勇の路を一度歩んでほしいというオヤジの想いが詰まってるんだろうな。
コーナ
つまり、選者の試練を超え、7つの秘石を手に入れなければ、黄金郷に至る扉にはたどり着けない・・・・・・。
武王グルージャジャ
いかにも、そのとおりよ。
どうだ、心躍るだろう?
ちょっとめんどくさいけど、連王の歩んできた道をなぞって自分がこの国の王になるんだっていう自覚を芽生えさせる狙いがあるんかな。
僕はこの方向性好きよ。
ウクラマト
先の武闘大会といい、季節ごとの狩猟祭といい、ホント、オヤジはこういうの好きだよなぁ・・・・・・。
武王グルージャジャ
もう少し若ければ、わしも参加して、お前たちを蹴散らしてやったんだがな!
まどろっこしい真似をと思うかもしれんが、王位をくれてやるんだ。
これくらいのワガママには付き合ってもらうぞ。
戦のバクージャジャ
チッ、めんどくせェ。
双頭のオレサマを後継者に指名すりゃ済む話だろうが。
武王グルージャジャ
ではこれより、継承の儀を始めるぞ!
誰がわしの王位を継ぐか、楽しみに見届けさせてもらおう!
さっきからガン無視されるバクージャジャww
アホに割く時間はないんです。
候補者たちは、別室で石板を受け取るのを忘れるなよ!
一通り説明が終わり、候補者たちは別室で石板を受け取りに行った。
丁度少しの時間が空いたと見切って、クルルが連王グルージャジャの下へと走って行った。
武王グルージャジャ
嬢ちゃんはたしか・・・・・・ラマチの協力者だったな。
わしに何か?
クルル
私は、バルデシオン委員会の代表代行。
クルル・バルデシオン・・・・・・と名乗れた、おわかりいただけますか?
過去にあなたがバルデシオン委員会に宛てた手紙です。
残念ながら、大半がかすれて判読できませんでしたが・・・・・・
それでも、あなたが私の育ての親である、ガラフ・バルデシオンに黄金郷の調査を依頼したことは、どうにか読み取れました。
そして、同封されていたこの耳飾り。
わざわざおじいちゃんが来たことを思えば、黄金郷と、この耳飾りには、何か重大な秘密があるはず。
私は、バルデシオン委員会の代表を継いだ身として、そのことを調べにきたのです。
何かご存じなら、教えていただけませんか?
武王グルージャジャ
悪いが、今は何も話せんな。
これから黄金郷を探させようっていうんだ。
お前に詳しい経緯を伝えれば、継承の儀の公平性が崩れちまう。
・・・・・・だが、すべてが終わったあと。
次期国王となった者には、ありのままを話すつもりでいる。
そんなに知りたければ、ラマチを勝たせることだな。
クルル
わかりました。
必ず黄金郷を見つけてみせます。
それでこそ、バルデシオン委員会の一員ですから!
話を聞いてくださって、ありがとうございました。
抜け駆けを終えたクルルの表情は凛々しかった。
武王グルージャジャ
あのときの赤子が、ずいぶん頼もしく育ったじゃねぇか。
なぁ、ガラフよ・・・・・・。
ヴァロク連王宮を出ると、継承候補者を一目見ようとトライヨラ中から群衆が集まっていた。
エレンヴィル
なあ・・・・・・今さらこんなことを言うのも何だが、本当に来てよかったのか?
いや、ウクラマトはあのとおり、強引な奴だろ。
一応同意の上とはいえ、無理やりじゃなかったかと思ってな。
おたくは黄金郷に釣られたクチかもしれないが・・・・・・これは王位を巡る戦いで、いろんな思惑が絡んでくる。
もしも手を引きたいと思うなら、俺が取りなすから遠慮なく言ってくれ・・・・・・。
出発する前の今が、離れる最後の機会かもしれないぞ。
そう伝えられたとき、ふと先日グ・ラハ・ティアに言われた言葉を思い出した。
グ・ラハ・ティア
生きていく・・・・・・それが人の答えだとして・・・・・・あんたは自分の旅路に、何を見つけるんだろう。
それまで好きに歩いてみればいい。
旅の終わりは明日への一歩。
道はまだ、続いてるんだからさ。
さにすと
今はこの旅路を歩いてみようと思う。
まあ正直やることないし、王位継承レースとかそういった類の経験は始めてだから興味があるってのもあるよね。
さっきの説明を聞くに面白そうなイベントになりそうだからワクワクが強いよ。
エレンヴィル
そうか・・・・・・。
それが、今のおたくの目的なんだな。
なら、俺がとやかく言うこともないか。
俺自身、さっきの連王の話を聞いて、ただのガイド気分じゃいられなくなったことだしな・・・・・・。
お前の方こそ、なんかありそうじゃん?
それ、教えてくれないん?
歓声が上がると、大きな扉から継承候補者たちが姿を現した。
それぞれ市民は思い思いの推し継承者がいるようで、口々に推しの名前が叫ばれる。
先頭はゾラージャ。
ゾラージャの姿をみるや、2人の支援者?が駆け寄って行った。
シュバラール族の青年
すごい迫力だ。
お父上をも凌ぐ、トライヨラ随一の武人と言われるだけある。
トナワータ族の青年
ゾラージャ王子!
我が村では、冷害により作物の実りが少なく、子どもたちが飢えをしのぐこともできないのです!
あなた様が次代の王となったあかつきには、どうか、我が一族に新たな領土を!
民衆も次の王が誰になるかによって、一族の存命が掛かってるんだろうから必死なんだろう。
とはいえ、抜け駆けは印象悪いよ。
ゾラージャ
サレージャ。
サレージャ
どうかご安心を。
殿下は連王の血を継ぐ「奇跡の子」・・・・・・。
きっとあなた方の想いに応えてくださるでしょう。
エレンヴィル
あれが第一王子ゾラージャだ。
トラル勇連隊を率いる隊長でもある。
宮廷賢士サレージャ・・・・・・あいつの言うとおり、連王グルージャジャとゾラージャ王子は、血の繋がった父子でな。
アルフィノ
賢士の彼が言っていた「奇跡の子」というのは?
エレンヴィル
・・・・・・双頭として生まれてきた者は、子を成せない。
それが通説だった。
にもかかわらず、ゾラージャ王子は生まれてきた。
武の頭の顔立ちに、理の頭の鱗を持ち合わせてな。
だから「奇跡の子」ってわけだ・・・・・・。
双頭じゃなくてハイブリットチャイルドってことか!
アリゼー
ずいぶん寡黙なようだけど、とんでもなく腕が立つってことは、ひと目で理解できたわ。
エレンヴィル
剣の腕前は連王譲り・・・・・・それどころか、すでに勝っているとの評価もあるほどだ。
ゾラージャ王子は、その武勇を頼みに、領土拡大のため外海に打って出ようとしててな。
彼と、それを支持する連中は「外征派」と呼ばれてる。
トライヨラの平和を維持したい「穏健派」のウクラマトとは、正反対の思想ってわけだ。
本格的な王位継承レースって感じがするな。
それぞれの候補者の主義主張にとって民衆の支持もいろいろあるんだろうな。
シャーレアンを発つ前・・・・・・ラストスタンドでウクラマトが話してた、「王位に就けちゃならない奴」ってのは、あの人のことさ。
アルフィノ
・・・・・・クルルさん?
クルル
「言葉の壁を超える力」で、ゾラージャ王子の意思が感じられたの。
おい、超える力の抜け駆けすなw
深い闇のような底知れなさと、炎のように激しく揺らめく想いが・・・・・・。
正直に言って、怖いと感じてしまったくらい・・・・・・。
次に連王宮から出てきたのは次子コーナ
こちらも赤い声援が飛ぶ。
2人の若者がコーナに近づく。
あんまこういう過激な人は近づけないほうがいいと思うけどな。
もし他の候補者の支援者やったら刺されてるでw
ペルペル族の商人
あなたが王様になったら、また作ってほしいですねぇ!
気球や鉄道みたいな、便利なもの。
やりやすくなりますから、私らの商売が!
めちゃくちゃ倒置法。
ハチワレじゃん。
シュバラール族の若者
年寄り連中は文化が壊れるなんて言うけどさ、俺たち若者からしたら、外つ国の技術は興味深いよな!
先端技術で壊れるような文化は破壊してしまえばいい。
文化が未来の足を引っ張ってどうすんねん
ペルペル族の商人
ういうい!
コーナ様の知識と技術があれば、間違いなく勝てますよ、この継承の儀!
コーナ
すみませんが・・・・・・継承の儀は始まったばかりです。
ご要望は、王位に就いたあとに伺いますよ。
では、僕はこれで。
シュバラール族の若者
相変わらず、淡泊だなぁ。
ペルペル族の商人
フフ。
実にコーナ様らしいじゃないですか、合理的で。
エレンヴィル
あの人が、シャーレアン魔法大学に留学していたという、第二王子のコーナ様だ。
アリゼー
言われてみれば、あの顔は何度か構内で見かけた気がするわ。
トラル大陸出身・・・・・・それも王族だなんて気づかなかったけど。
エレンヴィル
無理もない。
素性を隠すために、装いを変えた上で、エオルゼア風の偽名を名乗っていたからな。
アルフィノ
この街の気球は、彼が持ち込んだ技術で作られていたのか。
それに鉄道とも聞こえたが・・・・・・。
エレンヴィル
あの人が目指すのは、留学中に知り得た技術で、トライヨラを発展させることなんだ。
だから、「革新派」と呼ばれてる。
ああ見えて、義妹であるウクラマトとは仲が良い。
まるで、本当の兄妹みたいにな。
エレンヴィル君嫉妬?
続いて連王宮から出てきたのは、巨体を揺らしたバクージャジャ。
意外と赤い声援が飛び交っていた。
戦のバクージャジャ
劣等種の諸君、見送りご苦労!
開口一番頭悪い。
こんなやつ支持するやつおらんでw
バクージャジャは逆に市民に近づいて自分の権威を保とうとする。
戦のバクージャジャ
何を怯えている。
オレサマは、連王と同じ「双頭」だぞォ?
双頭が為政者となるのは、この国が興るより前から、マムージャ族の伝統!
雑魚どもを蹴散らして、証明してやるぜェ!
オマエらの上に立つべき存在が、誰なのかをなァ?
魔のバクージャジャ
カッコいいよォ、兄者!
なんか一人で盛り上がってらっしゃる。
先ほどまでの歓声が嘘みたいに広場はキンとした静けさに包まれていた。
ブネワ族の老人
大半のマムージャ族は、トライヨラで平和に暮らしてるのに・・・・・・「双血の教え」の人たちだけは、まだ・・・・・・。
エレンヴィル
双頭バクージャジャ。
先に行われた武闘大会の優勝者。
王族以外だと唯一、継承の儀への参加が許された男だ。
実力は申し分ないが、見てのとおりの奴だからな。
支持してるのは、一部のマムージャ族ぐらいさ・・・・・・。
クルル
王位を継いで何をするつもりなのかしら。
エレンヴィル
政策やら何やら、王になったあとのことなんて、深く考えてるとも思えないが・・・・・・。
あいつが王になったら、マムージャ族が支配階級となり、ほかの種族が従属を強いられるのは確実だ。
多部族国家を売りにしてるトライヨラにとは真逆の思想ってわけだな。
アリゼー
つまり、あいつも王位に就けちゃならない奴ってわけね。
残るはウクラマトだが、その前に広場から人が散り散り去っていってしまう。
残された人たちはウクラマト支持者になるってわけか。
ウクラマトが連王宮から出てきた。
女性と老人の二人に囲まれる。
ハヌハヌ族の老人
ただ、ただ、我らが望むのはひとつ。
トラル大陸らしく、私たちらしく、平和に生きること。
フビゴ族の女性
グルージャジャ様が作り上げたこの国を、どうかお護りください!
ウクラマト
おう、任せとけ!
みんなの願いのために、突っ走るからよ!
全然伝わってないwww
めちゃくちゃ保守的な思想ぶつけられたのにw
エレンヴィル
トライヨラが興る80年前まで、この大陸は戦が絶えなかった。
その時代を知ってる年長者を筆頭とした、平穏な暮らしを望む者たちがウクラマトを支持しているわけだ。
ウクラマト
悪い、待たせた!
こっちは乳母のナミーカだ。
アタシにとっちゃ、おふくろみたいな存在だな!
いいって言ってるのに、見送りをするって言い張るもんだから、連れてきた!
ナミーカ
皆様、ウクラマト王女のこと、どうかよろしく頼みます。
シャトナ族の若者
あら、ウクラマト様も継承の儀にご参加されるの?
シュバラール族の若者
王族からは、ゾラージャ様とコーナ様だけだとばかり・・・・・・。
おふたりと比べて、ウクラマト様は実績がないから。
シャトナ族の若者
武ではゾラージャ様やバクージャジャに敵うわけもないし、知識でも、外つ国帰りのコーナ様には・・・・・・ねぇ。
とても継承の儀を争える器には思えないわ。
無茶苦茶言われてるやんwwww
あんまさ、本人に聞こえるところで言わんほうがいいで?w
ウクラマト
いいさ。
兄さんたちと比べて劣ってるのは、アタシが一番よくわかってる。
ナミーカ
あら。
私は、ウクラマト様がお兄様方よりも劣ってるだなんて、思ったことはありませんよ。
それぞれの王子が何かに秀でているように、あなた様にも、あなた様にしかないものがあります。
ずっとそばで見てきた私が言うのですから、本当ですよ!
甘やかし乳母。
具体例全く出てきてないやんけwww
ウクラマト
へへっ・・・・・・ナミーカ、ありがとよ。
馴れ合いは他所でやってくださいな。
んじゃ、行ってくるぜ。
ナミーカ
ええ。
あなた様が王位に就くことを信じて、お待ちしております。
オッズめちゃくちゃ高いだろうから、結構な金賭けてたりするんちゃう?ナミーカさんw
この数分の間でも継承候補者に対する市民の期待感が現れていた。
革新を支持する者、侵略を支持する者、平穏を支持する者。
様々な思惑が交差しているこの空間は妙に居心地が悪かった。
アラミゴの一件があったりするから、あんまり政治色が強いところには出たくないんだよね。
―アルフィノ
第二王子、コーナ様。
シャーレアンの技術と知識で、国の発展を目指す革新派、か・・・・・・。
―アリゼー
あの双頭の候補者、バクージャジャと言ったかしら。
他者を劣等種呼ばわりして見下すような奴が王位に就いたら、多種族を抑圧したガレマール帝国の二の舞いだわ。
まあ頭悪いからそこまで酷いことにはならなそうな感じはするけれどもね。
―エレンヴィル
さっき聞いたように、次代の王にウクラマトを推す市民は多いわけじゃない。
まあ・・・・・・今は、な。
めちゃくちゃ期待してるやん、エレンヴィルくんw
―クルル
ゾラージャ王子・・・・・・彼を渦巻く炎のような激しい想いは、いったい・・・・・・。
出来過ぎてるくらい4人ともが別の候補者の話を展開していて気味悪さを感じたw
ウクラマト
お前らのことを報告しに行くはずが、いきなり継承の儀が始まるなんてなぁ・・・・・・。
オヤジはいつも、やると決めたらすぐに動くんだ。
ま、娘としちゃ慣れっこだけどよ。
ともかく、どうやって黄金郷を探すか方針を決めようぜ。
手がかりは、オヤジから渡された、トライヨラ叙事詩が描かれた7枚の石板だけど・・・・・・。
アルフィノ
まずは、石板に描かれているのが、叙事詩の石塔に刻まれた絵文字と完全に同一なのか・・・・・・確かめておいた方が良いだろうね。
ウクラマト
そうだな。
「金煌なる旅程」に行ってみるか!
7枚の石板と照らし合わせるため金煌なる旅程へと向かう。
―アリゼー
いきなり継承の儀が始まるなんて、ちょっとびっくりしたけど、望むところだわ。
私たちは、そのために来たんですもの。
―ウクラマト
石板と石塔の絵文字・・・・・・パッと見は、同じに見えるけどな。
―エレンヴィル
しかし、精巧な石板を、継承候補者全員に用意するとはな・・・・・・。
次代の王を決める儀式だけあって手が込んでる。
―クルル
ウクラマトさんのため・・・・・・そしておじいちゃんのことを知るためにも、絶対に黄金郷を見つけてみせるわ。
アルフィノ
これで全員揃ったね。
ウクラマト、石板を皆に配ってくれるかい?
ウクラマト
よし、任せろ!
アルフィノ
皆、石板は受け取ったね。
では、石板に描かれた絵文字と比べてみよう。
相違点がないかは、特に念入りに・・・・・・。
5人で7枚の石板と石塔の突合を行う。
クルル
やっぱり、石板と石塔に描かれているのは、どちらも同じ絵文字のようね。
エレンヴィル
違う点といえば、秘石を嵌める穴が開いてることぐらいだな。
アリゼー
それが再確認できたところで、結局どう進んでいけばいいわけ?
アルフィノ
連王は、こう言っていた。
かつて国を興すまでに歩んだ旅路の中に、継承候補者の器を量る7人の「連王の選者」が待っているとね。
ウクラマト
オヤジが歩んで旅程・・・・・・トライヨラ叙事詩に謳われた道筋ってことか。
クルル
この絵文字に描かれている逸話が、どこで起こって出来事なのかは、わかるかしら?
アルフィノ
この街にちかいところがあrjのなら、実際に出向言え、選者の姿を確認したいところだが・・・・・・。
ウクラマト
えーっと・・・・・・ここからだと、「葦の章」の舞台になったハヌハヌ族の集落が近いな。
一度、オヤジに連れられて行ったことがあるんだけどよ。
ちょうど祭りの時期で、村中が賑やかだったなぁ。
それからもうひとつ・・・・・・「金の章」に出てくるペルペル族の集落も、同じぐらいの距離だったと思う。
エレンヴィル
どちらを目指すにしても情報収集が先決だろうな。
王都を案内して回ってるときに聞こえてきたんだよ。
俺たちが洋上で遭遇した嵐は、数日前にヨカ・トラルを直撃していたらしい。
こっちはエオルゼアほど街道が整備されていないから、事前災害の影響も受けやすくてな。
立ち往生が嫌なら、先に現状を調べておくべきだろう。
ウクラマト
情報、情報か・・・・・・。
よし、アタシに任せろ!
探して、連れてくるからよ!
そういうとどこかへと走り去っていった。
エレンヴィル
ともかく、出発するなら入念に準備しておく必要がある。
拠点として宿も確保しておいたから、寄っていこう。
荷物の整理なんかもしたいだろうしな。
宿を用意してくれているみたいなので、先ほどエレンヴィルが見たフォルアード・キャビンズへと向かう。
―アルフィノ
すでに宿を確保してあるとは、ありがたい限りだね。
―アリゼー
ウクラマト、「探してくる」とか言ったけど、どこで何を探してくるのかしら?
―クルル
水上コテージだなんて、素敵!
エレンヴィル
ウクラマトの名義で予約してあるはずだ。
悪いが、こいつらを案内してやってくれ。
ペシェカ
かしこまりました。
エレンヴィル
俺はウクラマトを探してくる。
お前たちは、部屋で荷ほどきでもして準備を整えた後、シャバーブチェのそばまで来てくれ。
そういうとエレンヴィルはウクラマトを探しに走り去っていった。
ペシェカ
では、皆さん、あらためまして・・・・・・ようこそ、「フォルアード・キャビンズ」へ!
お部屋をご利用の際は、私までお申しつけくださいませ。
荷物はそれほど持っていないし、特に疲れたわけでもないので、先にシャバーブチェへと向かう。
言われた通り、シャバーブチェのそばで待っていると、先に荷物の整理を終えたアルフィノアリゼークルルの3人が揃って合流してきた。
アリゼー
お待たせ。
こっちはいつでも出発できるわよ。
って、ウクラマトとエレンヴィルがまだみたいね。
どこまで行ってしまったんだろう。
土地勘のない4人を残してw
と少しして2人連れて帰ってきた。
ウクラマト
よっ、みんな揃ってるな。
アルフィノ
そちらは?
ウクラマト
旅先の情報がほしいなら、そこの出身者から話を聞いた方が早いと思ってよ。
協力してくれる奴を探して連れてきた。
ペルペル族とハヌハヌ族の2人を連れてきたようだ。
エレンヴィル
やれやれ、行動力だけはある奴だ。
ウクラマト
「だけ」は余計だ!
ハヌハヌ族の協力者
王女の手助けができるなんて、とても、とても、光栄ですよ。
ペルペル族の協力者
私で良ければ、何でも聞いてよ。
どこに転がっているかわからないからね、商機は。
ウクラマト
ありがとよ、ふたりとも!
アルフィノ
そうだ、彼らから話を聞く前に、ウクラマトとエレンヴィルに、これを渡しておくよ。
今回のように別行動を取るなら、持っておいた方がいいからね。
そういってポケットからリンクパールを取り出す。
もしもしするつもりだ。
ウクラマト
なんだよ、これ?
アルフィノ
リンクパールという、特別な巻き貝から採れる宝珠さ。
同じ貝から採れたもの同士を持っていれば、離れていても会話ができるんだ。
ウクラマト
へぇー!
そりゃ便利だな!
それじゃあ、便利なものをもらったところで、話を戻すぞ。
まずは、ふたりの協力者のことを照会させてもらうぜ!
―アルフィノ
やはり、ハヌハヌ族はバヌバヌ族とよく似ているね。
羽根の鮮やかさは、ずいぶんと違うようだけれど。
―アリゼー
ペルペル族って、なんで、あんな仮面を被ってるのかしら?
―クルル
あなたは、どちらの部族の方に興味があるのかしら?
―ハヌハヌ族の協力者
さあ、さあ、私で答えられることなら何でも聞いてください。
―ペルペル族の協力者
ここで連王宮と繋がりを持てたのは僥倖だったよ。
活かしてみせるさ、商売に。
―エレンヴィル
ふたりの王子と比べれば、経験や実績は劣ってるが、親しみやすさという点では、ウクラマトに分がある。
だから協力者も、すぐに見つけられるわけだな。
ラマチ大好きじゃんw
ウクラマト
トライヨラ叙事詩には、いろんな部族が登場する。
その中でも、この街から比較的近い場所に、集落を構えているハヌハヌ族とペルペル族を連れてきた。
ハヌハヌ族は「葦の章」に登場する部族で、前にも話したとおり、お祭り好きの陽気な連中でな。
コザマル・カに集落がある。
もう一方の小柄な部族は、「金の章」に登場する商売の民、ペルペル族・・・・・・。
オルコ・パチャで何種類もの特産品を作ってるらしい。
さて、どちらから先に情報を聞いて、その集落を訪ねるか・・・・・・。
さにすと、選んでくれねぇか?
冒険者の勘ってやつで、ビシっと決めてくれ!
―ウクラマト
お前の勘を信じるぜ!
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