【FF14】新生祭2023②

新生祭2023のクエストです。

「新生祭と旅の理由」

 

ストーリーテキスト

キピ・ジャッキヤ
・・・・・・ねえリフィルさん。正直あたしは、あの子が自分で選んだ道なら、ひとりで進もうとすることも、認めたいと思うのよ。
だって、ナギの冒険はナギのものだもの、あたしが横からとやかく言うことじゃ、きっとない。
けど、もしも「姉に認められるにはこうでなきゃ」なんて思いが、あの子自身の未来を押し込めているのなら・・・・・・。そんな呪いは、さっさと解かなきゃいけないわ。
だから・・・・・・妙なお願いでごめんなさい。ナギが自分の答えを見つけるまで、どうか近くで見守ってあげてくれないかしら。

異邦の詩人
僕からも頼むよ。駆け出しの頃に命を落とす冒険者は少なくないし、単独行動にこだわるのであれば、危険はそのぶん増すだろう。
新たな冒険者がそんな道へ進むのをただ見ているのは、僕としても望むところではないからね・・・・・・。同じ冒険者として彼の話を聞き、導いてほしいんだ。

キピ・ジャッキヤ
ありがとう、本当に助かるわ。
それじゃ・・・・・・この件に関わる大事な用事があるから、あたしは裁縫師ギルドに行ってくるわね。ちょっと時間がかかるかもしれないから・・・・・・またあとで!

異邦の詩人
たしかナギ君は、北東の通路へ歩いていったね・・・・・・となると、サファイアアベニュー国際市場にいるのかもしれない。どうか彼のこと、よろしく頼むよ。
―異邦の詩人
ここに寄せられた手紙には、この世界で生きる誰かに向けた、別の誰かからの想いが込められている。それは感謝や激励、慰めや労いなど、実に様々だ。
そんな品を懸命に運んできたんだから、ナギ君自身、他者との繋がりを否定する気はないはず。彼の単独行動は、そうでなければという思いゆえなのだろうね。

 

 

 

ナギ・ア・ジャッキヤ
あれ、リフィル、なんでここに?どうかしたのかい?
姉貴たちに頼まれて・・・・・・そっか、なんだかごめん。本当は、俺が姉貴を納得させないといけないのにさ。
けど、相談相手がいるのは心強いよ。今ちょうど、姉貴に言われたように、自分がなんで冒険者になろうとしたのかを考えてたんだ。
うちは、俺が10歳になる頃にはもう両親ともいなくてさ、すでに働いてた姉貴が親代わりだったんだよ。
姉貴は記者の仕事柄、いろんな場所で取材することが多かった。俺はそんな姉貴から「冒険者」の話を聞いて、自由な彼らに憧れたんだよな。
ただ、第七霊災当時は多くの事件が起きてたから・・・・・・。姉貴はエオルゼアに迫る危機の大きさを知って、俺を連れ、叔母がいる辺境の村に避難した。
「今だからこそ、明るい話題を提供しないと」が口癖だったし、本当は姉貴、グリダニアに戻りたかったと思うんだ。それでも避難を決めたのは、ガキだった俺のためだろう。
だから俺、もう心配ないって姉貴に認められたいんだ・・・・・・。そのためには、誰にも頼ることなく、どんな依頼も自分の力だけで成し遂げられないと。
それでこそ、一人前の冒険者だろう??こう考えることの、何が悪いのかな・・・・・・。
・・・・・・こんなときはいっそ冒険者らしく、情報収集といこうか。「冒険者」をよく知る人・・・・・・それも、冒険者そのものじゃなく、姉貴みたいに外から冒険者を見てきたような人にさ。
うーん・・・・・・ウルダハで最も冒険者を見てきた人っていつと、誰だろう・・・・・・?

リフィル
冒険者ギルドの顔役とか

ナギ・ア・ジャッキア
あ、モモディさんだよな?俺も同じこと考えてた!ギルドの顔役として誰よりも冒険者と接してきたあの人なら、もしかした、何かヒントをくれるかも・・・・・・!
よし、そうとなったら善は急げだ、さっそく行ってみよう!

 


ナギ・ア・ジャッキヤ
冒険者登録のときはだいぶ緊張したけど、最近、よくクランペットを食べに来たりもしてるんだ。バターと蜂蜜たっぷりで、すっげえふわふわでさ・・・・・・
って、そんなこと言ってる場合じゃなかった。モモディさんに話を聞いてみないと。

モモディ
あらリフィル、それにナギ君も。珍しい組み合わせね、今日はどうしたの?

ナギ・ア・ジャッキヤ
実は、モモディさんに相談したいことあがってさ。人生相談ってほどじゃないんだけど・・・・・・。

 

モモディ
ナギが冒険者について思い違えてること・・・・・・?うふふ、なんだか不思議な問いかけね。

ナギ・ア・ジャッキヤ
ごめん、自分で考えてもこんがらがるばかりで・・・・・・。冒険者を見てきたモモディさんなら、わかったりしないかな?

モモディ
そうねぇ・・・・・・。
お姉さんがあなたに言いたいこと、という観点なら・・・・・・なんとなく、わかる気がするわ。
ねえナギ、あなた・・・・・・お姉さんに認められないなら、冒険を辞めてしまうの?誰かに評価されない限り、あなたの旅に、意味はないのかしら?
このクイックサンドは、たくさんの冒険者の旅立ちを見送ってきたわ。
本当にいろんな人がいて、夢も物語も人の数だけあって・・・・・・だけどね、ひとつだけ共通することがあるのよ。それは・・・・・・みんな必ず、旅を始めた理由があるんだってこと。
リフィル、あなたはどうして冒険者になろうと思ったの?

リフィル
世界を旅するため

モモディ
ふふ、あなたらしいわ。その答え、大切にしてね。
ナギは、どう?あなた自身が冒険者になろうと思った理由は・・・・・・あるかしら?

ナギ・ア・ジャッキヤ
俺は、姉貴から冒険者の話を聞いて、ただ単純に、どこへでも自由に行ける彼らに憧れたんだ。
いろんな景色を見て、そこで暮らす人たちと話して・・・・・・。自分も、誰かの力になりながら世界を歩けたらいいなって、そう思ったんだよ。

モモディ
・・・・・・なら、それだけでいいんじゃない?お姉さんに認められなくても、あなた自身の、旅の理由があるのだから。

ナギ・ア・ジャッキヤ
そうか、俺は・・・・・・冒険者として生きてくのは自分なのに、いつの間にか、旅の理由を姉貴に寄りかからせて・・・・・・。
思い違いって、これか・・・・・・ああ、本当に情けない。

モモディ
そうねえ、誰かに認められないって思いは否定しないけど・・・・・・それとナギが冒険者として生きていくことは、まったく別の事柄だもの。ましてや、そのために何でもひとりでやれなきゃとか、そんな思い込みに縛られる必要は、きっとないのよ。
さ、話はおしまい!ちょっと口数が多かったかしら・・・・・・でも、あとはあなた次第よ、ナギ。

ナギ・ア・ジャッキヤ
ああ。モモディさん、気づかせてくれてありがとう。
わたしは、旅立つ人の背中をいつも見守っている。だからリフィル、ナギ、これからもどうか、あなたたち自身の冒険を楽しんでね。

 

ナギ・ア・ジャッキヤ
リフィル、付き合ってくれてありがとう!おかげで、姉貴に何を伝えればいいかわかった気がする。
それでさ・・・・・・手間かけて悪いけれど、もうちょっとだけ、頼らせてもらってもいいかな?
実は、レターツリーの仕事でリムサ・ロミンサに行ったとき、秘境探索の護衛を募ってるっていう探検家がいてさ。その人からの手紙を預かったんだよ。
今頃、ゴールドコートに飾られてるはず・・・・・・それを姉貴への答えに添えたいから、一緒に探してほしいんだ。とりあえず、異邦の詩人さんのところへ行ってみよう!

 

 

―ナギ・ア・ジャッキヤ
あの手紙は、たしか・・・・・・。

異邦の詩人
やあふたりとも、おかえり。どうかな、何かヒントは得られたかい?

ナギ・ア・ジャッキヤ
ええ、モモディさんに聞いて、俺が何を思い違えてたか、気づけました。それで、姉貴に伝えるときに・・・・・・。

異邦の詩人
なるほど、探検家からの手紙をお姉さんに見せたいと・・・・・・そういうことなら、特別に貸し出しを許可しよう。何か目印はあるのかな?

ナギ・ア・ジャッキヤ
たしか、青いチョコボがでっかく描かれてたような・・・・・・

異邦の詩人
了解、手分けして探す方が早そうだね。僕も手伝うから、見つけたらナギ君に渡そうか。
―異邦の詩人
ここに寄せられた手紙には、冒険者への感謝を記したものも多い。君たちが世界各地で誰かの力になったこと、その行いに気持ちが動かされた人が大勢いることの証だろうね。
―ナギ・ア・ジャッキヤ
「ミコッテのぼうけんしゃさんへ、迷子のあたしを、お母さんと会わせてくれてありがとう
たくさん話を聞いて、はげましてくれてありがとう。ゴールドソーサー、楽しかったです。ぼうけんしゃのおしごと、これからもがんばってください。」
え、もしかしてこれ・・・・・・ゴールドソーサーで迷子になってた子からの手紙?うわ嬉しい・・・・・・職員さんが困ってて、母親探しを手伝ったんだよ。

 


チョコボ・キャリッジが描かれた手紙
元新人冒険者殿へ。見慣れない民族衣装のお前さんと同じ客車に乗り合わせたのは、俺の旅商人生でも類を見ない、幸運な出来事だったように思う。
何せあのあと、お前さんに贈ったのと同型の指輪が高く売れ、念願だった自前のキャリッジを手に入れることができたんだ。お前さんが運を分けてくれたのだと、日々感謝している。
旅の中でお前さんの活躍は幾度も耳にしたが、あのとき偶然出会えたことは、今じゃ俺の大きな自慢だ。いつかの再会と旅の無事を、心から祈っているよ。

 

青いチョコボが描かれた手紙
冒険者さん、あなたの旅は順調ですか?私たちもまだ旅の途中・・・・・・さえずる鳥とともに朝日を望み、草葉(くさば)とともに夜月(やげつ)を眺め、日々この世界を歩いています。
昔とある冒険者さんに助けられたとき、私は探検家も冒険者も、ともに新天地に胸躍らせる旅人なのだと気付きました。此度もまたそんな方と旅をしたいと思い、筆を執(と)っています。
未知の領域に踏み込んで地図に描き記し、既知の地に変える。そんな探検家の使命に少しでも共感いただけたなら・・・・・・リムサ・ロミンサの溺れた海豚亭まで、連絡をお待ちしています。

 

盾が描かれた手紙
都市の警備を預かる身として、冒険者の存在は実に頼もしい。流れ者が増えれば治安が悪化すると言う者もいるが、事実として、犯罪の件数は減少傾向にあるのだから。
我々は兵であり、身軽に動けないことも多い。だからこそ、市民の願いに寄り添う冒険者諸氏の存在には、感謝と敬意を示させてもらいたいのである。

 

羽ペンが描かれた手紙
復興に協力してくれた冒険者さんへ。あの恐ろしい災害から、いくつもの月日が流れました。あなたの旅はどうでしょう、楽しく過ごせていますか?
私はと言えば相変わらず生活は厳しく、苦しいことも多いです。けれど、冒険者さんや多くの方の力添えで街は活気を取り戻し、周囲の人にも徐々に笑顔が増えているようにも感じます。
今つらくとも、明日はきっと良くなる・・・・・・。楽観的なその言葉が、信じられるようになってきました。あなたの心にもどうか、明日という希望がありますように。


ナギ・ア・ジャッキヤ
うーん、なかなか見つからないや・・・・・・。そっちはどう?
青いチョコボ・・・・・・そう、これだ!さすがリフィル、ありがとう!
よし、あとは姉貴と話すだけだな。ええと、どこに行ったんだっけ・・・・・・。

異邦の詩人
たしか、何か大事な用があるとかで、裁縫師ギルドへ行くと言っていたよ。

ナギ・ア・ジャッキヤ
裁縫師ギルド・・・・・・服でも買ってるのかな?
とにかく、ありがとうございました!俺、さっそく行ってきます!

異邦の詩人
よければ君も行って、あの姉弟を見届けてくれないかな?そのうえで今回の顛末(てんまつ)について、あとで僕に教えてほしいんだ。ルビーロード国際市場で待ってるから・・・・・・どうか頼むよ。

 

 


ナギ・ア・ジャッキヤ
リフィルも来てくれたのか。何だか変に緊張してきたから、居てくれると心強いよ。

キピ・ジャッキヤ
ふたりとも、わざわざ来てくれたのね。待たせちゃったみたいで、ごめんなさい。
それでナギ、何か答えは見つかった?

ナギ・ア・ジャッキヤ
ああ。まずはこれ・・・・・・見てほしいんだ。

キピ・ジャッキヤ
秘境の調査を目的とした、探検家さん主催のフリーカンパニー?へえ、おもしろそうね!

ナギ・ア・ジャッキヤ
姉貴に認められたい一心で、ひとりにこだわってきたけど、自分だけじゃ到底行けない地域への旅、本当は興味あってさ。このあと、申し込んでみようと思ってる。

キピ・ジャッキヤ
ということは・・・・・・「ひとりでやらなきゃ」は、もう卒業かしら?

ナギ・ア・ジャッキヤ
認められるために、誰にも頼っちゃいけないとか・・・・・・俺は姉ちゃんを理由に、勝手に自分を縛ってたんだよな。それはもう、やめたよ。
俺は、見える景色の先に何があるか、どんな人がいるか知りたい。それだけでいい・・・・・・そう気づけたのは、モモディさんと、見守ってくれたリフィルのおかげだ。
ええと・・・・・・だから俺は、たとえ姉ちゃんが認めなくても、やっぱり冒険者を続けたい。自分の理由で、自分の冒険をしたいんだ・・・・・・いい、かな?

キピ・ジャッキヤ
あたしの許可なんていらないでしょ?・・・・・・ま、最初から、反対する気なんてなかったけどね。
ナギ、あんた霊災前の頃、自分が何て言ってたか、覚えてない?


幼いナギ
姉ちゃん、今日の取材はどんな冒険者と話したの?どんな人だった?どんな旅してきたの?聞かせて聞かせて!

キピ・ジャッキヤ
また?冒険者の話、ナギはホントに好きね。

幼いナギ
だって、すっげえワクワクするんだよ!俺も絶対、でっかくなったら冒険者になる!

キピ・ジャッキや
はいはい、耳タコだわよ。でも、冒険者と言っても様々・・・・・・ナギはどんな人になりたいの?やっぱり物語の英雄みたいに、大事件を解決する人かしら。

幼いナギ
違うよ姉ちゃん、俺は、誰より自由な冒険者になりたいんだ!たくさん旅して、たくさん人と話して、この世界を知って・・・・・・そしたらさ、今度は俺が、姉ちゃんに冒険の話を聞かせてあげる。

 

キピ・ジャッキヤ
そんなふうに言ってたあんたが、あたしに認められるために、誰にも頼らないなんて言うんだもの!原点を思い出させたくて、ちょっとキツく言ったのよ
ねえナギ、あなたがこの先も冒険者として生きていくなら、きっと、ままならない出来事にたくさん悩むでしょうね。けれどあなたは英雄じゃなく、自由な冒険者を目指したの。
だから、こうでなきゃなんて縛られず、好きに旅をすればいい。代わりに、何が正しいのかをちゃんと感じて、考えて・・・・・・自分が選んだ道をしっかり歩ける人間に、あなたはなりなさいな。
自分に何ができるかを最初に考えるあんたなら、きっと大丈夫。そのうえで、覚えておいて・・・・・・どんな英雄だって、誰かの力を借りちゃダメなんてことはない。
自由で自立してるからこそ、いろんな人に頼って、頼られて・・・・・・それもまた、冒険者の在り方なんじゃないかしら。リフィルさんもそう思わない?

リフィル
たしかに、そうかも。

ナギ・ア・ジャッキヤ
ああ、わかった。今日のこと・・・・・・俺、忘れないよ。

キビ・ジャッキヤ
それなら、今渡しちゃうわね。はい、これ!
裁縫師ギルドに仕立てを頼んでいた服よ。いつまでもそんな格好じゃ、長旅でつらいでしょうから・・・・・・よかったら、あとで着てちょうだい。

ナギ・ア・ジャッキヤ
いいの!?うわ、嬉しい・・・・・・姉ちゃんありがとう
リフィルも、いろいろありがとう。俺、あんたみたいな冒険者になれるよう、これからも努力するよ。

キピ・ジャッキヤ
あたしからも、改めてお礼を言わせて、ナギを探してくれて、見守ってくれて、本当にありがとう・・・・・・また取材か何かで会えたら嬉しいわ。
それじゃ、リフィルさん・・・・・・

キピ&ナギ
・・・・・・また、どこかで!

 

 


異邦の詩人
やあ、おかえり。君の表情を見る限り、ナギ君は無事お姉さんを納得させられたのかな?
そうか、それはよかった・・・・・・。
旅を始める理由は、いつだってシンプルだ。しかし、何かを大事に想うあまり言葉が足されることもあり、その言葉は時として、己を縛る鎖にも変わる。
そんなとき、自分の心の原点さえ覚えていれば・・・・・・何度だって足を前へ運ぶことができるのかもしれないね。きっとナギ君は大丈夫だ、見守ってくれて、本当にありがとう。
ひとつ、いい詩が浮かんだよ。聴いてくれるかい、新たな世界へ旅立つ人、そして見送る人・・・・・・双方の希望を謳(うた)う詩を。

 

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ようこそ、光の戦士よ・・・・・・。
ここは、現(うつ)し世とは異なる世界・・・・・・。目にしているものはすべて、君の夢や幻かもしれないし、そうじゃないかもしれない・・・・・・。

ヨシダ・ナオキ
やあ、また会えたね、僕の名前は「ヨシダ・ナオキ」。今日は改めて君にお礼が言いたくて、次元の狭間での邂逅(かいこう)を演出させてもらったんだ。
この世界が"新生"されてから十年余・・・・・・僕たちはまだ、旅の途中にいる。
新生からこれまで、語り切れないほどの出来事があり、その旅路で、僕は様々な冒険者に出会ってきた。
「どうしてこんな苦労をしているんだろう」正直に言えば、僕にだってそんな風に思う瞬間や、何もかも投げだして、楽になりたいと願う日もある。
でも・・・・・・それでも僕が、ここまで歩んでこれたのは、最高の仲間たちの存在があったこと、そして、君たち冒険者がいてくれたからなんだ。
これまで、何千、何万もの冒険談を聞かせて貰った。それを語る君たちは、いつも笑顔で、時には苦い顔で・・・・・・「でもまあ、とにかく楽しんでるよ!」とね。
だから、僕の原動力のすべては、君たちから分けて貰ったものなんだ。
・・・・・・ありがとう。この先も共に歩んでくれるのなら、こんなにも嬉しいことはない。
終わりのない冒険と、君たちの物語はまだまだ続いていく・・・・・・その旅路に、僕たちも寄り添って行くことを誓うよ。
・・・・・・さて、忙しい君をあまり引き止めるものじゃないな。この幻想も、そろそろ終いとしよう。ひとときの夢から覚める頃合いだ。
世界が新生してから幾星霜(いくせいそう)・・・・・・この地には多くの人が訪れ、多くの足跡が刻まれてきた。そのどれひとつとっても、無駄なものは何ひとつない。
僕らはそれを忘れない。そしてきっと、これからもこの世界のことを考え続けるだろう。
だからどうか、君も息災(そくさい)でいてほしい。その旅路にクリスタルの加護があらんことを、心から願っているよ。


異邦の詩人
今頃、ナギ君は飛空艇に乗った頃だろうか。より広い世界へ旅立つ冒険者、それを見送る姉・・・・・・彼らの行く末が良いものであってほしいと、切に願うよ。
そしてそれは、君に対しても同様さ。だからもうひとつ・・・・・・君の「未来」を祝福する詩を贈らせてほしい。

「再誕の煌(きらめ)きに背を押され、旅人は歩みはじめる。希望の都に胸躍らせ、水車の調べに耳済ませ、西風に乗せて足を前に、そして世界へと。
雪風に映(は)ゆ空はどこまでも蒼く、嵐舞う夕暮れは紅蓮に染まる。漆黒の宵に星々は瞬き、黎明(れいめい)には白き暁月が微笑んで、そうして世界は周り、何度だって陽は昇る。
悠久の風に背を押され、旅人は歩み続ける。黄金の光が大地を包み、しかしあなたは迷わない。幾多の記憶が星となり、その行く先を照らすのだから。」

君はこの先、どんな旅路を歩むのだろうね。何処に行き、誰と会い、何を見るのか・・・・・・未来は、今はまだわからない。
けれど、どうか忘れないでくれ。君がこの世界に紡ぎ出す絆、その記憶と足跡が、いつの日かきっと、自身の背を押してくれるはずだ。
だから君には、これからも自分の道を歩んでほしい。僕はその旅の無事を、心から願っているよ。

新生10周年、ありがとう!そして探求の旅は続いていく・・・・・・

 

 


レターツリーの管理人
新生祭のレターツリー展示場へようこそ。こちらでは、第七霊災を乗り越えて今を生きる「誰か」へ向けた、匿名のお手紙を展示しているんですよ。
なかには冒険者の方に宛てたものもありますから、お読みになりたい手紙があれば、どうぞお申しつけください。

 

掲示板の管理人からの手紙
街角に掲示板を設置してから幾年月。長い時を経たにも関わらず、多くの冒険者のみなさんが、日々、書き込みをしてくださっていることに感謝しています。
掲示板が、まるで天然磁石(ロードストーン)のように、冒険者同士を結びつける姿を見るのは、管理人冥利に尽きます。今後も交流や情報交換などにご利用ください。
管理人一同、これからも皆さんが快適に冒険できるよう、各種案内や催しの告知など、一層の充実を目指したいと思います。

とある振付師からの手紙
感情を伝えるための演技や踊り、そして、魔法人形の愛らしい動作・・・・・・。私たちはそうした「動き」を作ることを生業(なりわい)とする者です。
しかし、動きとは武具や絵画のように形には残せないもの。柔らかな布のゆらめきも、ふかふかなポーズの弾力も、すべては一瞬で過ぎ去ってしまうでしょう。
だからこそ、何かひとつでもあなたの記憶に残ってくれたなら、私たちにとって、これほど嬉しいことはないのです。

演技教本の筆者からの手紙
毎日多くの人が行き交うエーテライト。その傍(かたわ)らに佇(たたず)んでいると、思い思いの過ごし方をしている、冒険者の方々の姿が目に留まります。
友人とすれ違いざまに挨拶を交わす人、覚えたての新しい踊りを披露する人、ベンチに腰掛け雑談に興じる人・・・・・・。
雨が降れば傘を出し、小腹が空けばパンを一口。そんな何気ない日常の景色が続いていることを、心の底から嬉しく、同時に誇らしく思っています。
これからもそうした日々に、「動き」という彩を添えられるよう、まい進していきます。

とある舞台美術家からの手紙
冒険者の皆様、こんにちは!奇抜な大道具を作りがちな舞台美術家です。
楽しんで作った品々が皆様の目に留まり、小さなお供になったり乗り物になったり・・・・・・。ときにそうした予想外の喜びをいただいています。
ヘンテコなものも含め、舞台上の小さな物まで愛してください、本当にありがとう。
また喜んでもらえたら・・・・・・そんなことを夢見つつ、今後も奇抜な美術をお届けできればと思います!

祝祭の実行委員からの手紙
冒険者さん、季節ごとの祝祭を楽しんでくれてありがとう!わたしは街の飾りつけを担当している実行委員のひとりです。
飾りつけは催しの脇役にも関わらず、迷子のボムや、雪だるまの恋模様など小さな仕掛けに気づいてくれる方もいて、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、季節折々の雰囲気が、皆さんの冒険の息抜きとなれることを願っています。

とある建築士からの手紙
ここ最近、仲間と共に各地を駆け回り、建築物や街道の改修工事をしたり、自然の景観を整えたり、そんな取り組みを行っています。
冒険者の皆さんが、より心地よく旅を楽しめるようにしたい。そんな想いから始まった事業の一環です。
この先も長く続いていくであろう皆さんの旅が、少しでも彩り豊かなものとなりますように・・・・・・。

名もなき職人からの手紙
手紙を読んでくれている貴方へ。想像してみてください、いまこの瞬間、多くの冒険者たちが、この世界を共有していることを・・・・・・。
その事実を、ごく当たり前に感じられるかもしれません。しかし、その背景には多くの協力者たちの働きがあり、たくさんの過去が積み重なった結果でもあるのです。
そして、その協力者の中には、貴方も含まれています。冒険者がいてくれてこそ、この世界には命が吹き込まれ、新たな喜びや思い出が生まれるのだから・・・・・・。
手紙を読んでくださって、ありがとうございます。貴方の冒険に、挑戦に、未来に、多くの幸がありますように!

とある言語学者からの手紙
はじめてこの地を訪れてから、もう10年もの歳月が経過しようとしています。その中にはたくさんの冒険と、たくさんの出会いがありました。
世の中にはいくつもの言葉があり、時として互いを隔てます。けれど同時にこの世界は、そんな違いなんて飛び越えて、伝えたいことを伝え、想いを届けられる場所だとも思うのです。
世界を見る目は人それぞれであり、だからこそ面白い。皆さんが日々さまざまな方法で絆を育むのを、私たちは感謝や敬意とともに祝福します。
これから先も、多彩な交流が、数多く生まれることを願いつつ・・・・・・。

とある都市民からの手紙
冒険者さん、お元気ですか?街で楽しそうに歩いているあなた方を見ていると、ああ、時代が明けたんだなと感じます。
第七霊災の頃は誰もかれもが焦燥(しょうそう)していて、明るく笑えている人なんてほとんどいなかったのですから。それを思えば、あなたたちの姿は新時代の象徴に見えるのです。
この先がどんなことが起きるか、それは誰にもわかりませんが、冒険者さんの笑顔を見ると、きっと大丈夫・・・・・・そう思えます。

とある舞台演出家からの手紙
こんにちは、私はとある舞台演出家。ひとりの冒険者として心躍る冒険を重ねるうちに、自分も誰かに思い出を与える側になりたいと、今に至りました。
舞台をより印象的に、華やかに演出することが私の役目。だからこそ観客のみなさんに反応をいただけたときは、何よりも嬉しく思うのです。
この先も、同じ冒険者の仲間として、ともに思い出に残る旅を共有できれば幸いです。

とある広告職人からの手紙
私は演奏会やお祭りごと、各種販売物の案内などなど、掲示板に寄稿する「おしらせ」を手掛けています。
「おしらせ」は冒険に必須ではないかもしれません。それでも、誰かの目にとまり、催しへの参加を考えてくれたら、何かの気づきになってくれたらと願っています。
冒険者のみなさま、日々の温かな思いやりに感謝します。これからも適切な情報をお届けできるよう、頑張りますね!

とある案内人からの手紙
何事も、自分好みに調整できれば便利だけど、選択肢が増えるほど、何をすればいいかわからなくなるもの。
冒険者さんからの質問に答えるかたちではじめた、掲示板への案内の投稿も、いつの間にか200件を超えていました。ここまで続けられたのは、みなさんの声のおかげです。
案内を見て問題が解決したと言ってもらえるのは、本当に嬉しい。お褒めの言葉は日々の励みに、要望・疑問の声は新たな原動力に、皆さんの声を力として今後も励んでいきたいと思います。
これからもお役に立てるよう精進してまいりますので、ご意見、どしどしお待ちしております!

とある門番からの手紙
旅立ちの際に必ずくぐることになる「入場門」。多くの人にとって、それは通過点に過ぎないことでしょう。しかし、門番である自分たちにとって、そこが勝負の場。
冒険者のみなさんが、滞りなく門をくぐれるか、看板に傷はないか、魔物の侵入がないか目を光らせています。整備後の一斉開門の時などは、特に気合を入れて!
新たな旅立ちに臨む皆様のワクワク顔を思いつつ、これからも旅立ちを見送らせてくださいね!

とある活劇企画立案者からの手紙
心躍る冒険活劇には必ず、立ちはだかる強敵が必要です。それらは登場人物を苦しめ、ときに悲しみを与えるでしょう。
しかし、登場人物が力を尽くして強敵に打ち勝ったとき、彼らは大きな喜びを得るはずです。きっと相手が強けれ強いほど、大きな喜びを。
その喜びを分かち合った仲間はいつしか真の友となり、年齢や立場、国さえ越えて、強い絆が結ばれるかもしれない。
そんなドラマを生み出すために、僕は今後も、登場人物が苦しむような強敵を創造しつづけようと思います。

とある舞台作曲家からの手紙
舞台に作曲として携わる者にとって、皆様から感動したとのお声を聞かせていただくのは、何よりも嬉しいこと。
加えて、近頃では演奏会やオーケストリオン譜発売の際にも、温かい言葉をいただけて、日々の強い原動力となっております。皆様に、心からの感謝を。
これからも舞台がより面白くなるような曲作りを、誠意をもって続けていきたいと思います!

とある舞台音響家からの手紙
舞台という世界で鳴り響く楽器や足音、鎖や鎧、剣の音、衣擦れ、幾多の自然音・・・・・・そうしてあらゆる音を、日々楽しみながら制作しています。
どうやって再現しようかとワクワクしつつ作った音に、皆さんが耳を傾け、楽しんでもらえること・・・・・・それは我々にとって、仕事の大きな励みです。
私たちにとって舞台の「音」とは、観て、参加する皆様が出す音も含めた、すべての「音」のこと。
今後も、皆様と私たちの共演で世界を彩れたら、これほど嬉しいことはありません。

名も無き冒険者からの手紙
こんにちは、私はしがない冒険者です。それなりに長くこの稼業をしているものの、名乗るほどの名前はない・・・・・・そんな感じのひとり。
最近は、各地に禍々(まがまが)しい塔が立ったり、「終末」なんていう物騒な現象まで起きたと聞いています。あなたは元気に過ごせていますか?
私は・・・・・・正直、あんまりです。噂に聞いたような世界の危機に直面したわけじゃないけど・・・・・・そうでなくなって、生きていくのは大変で。 
不安がいっぱいあります。上手くいかないこと、悲しくなること、腹が立つこと、「もう嫌だ!」って絶望して、塞いでしまうことさえある。
・・・・・・でも、どれだけ打ちひしがれている中でだって、旅先で出会った何かに、誰かに、つられて笑える私がいます。そのすべてに、ありがとうって伝えたい。
あなたがくれた小さな元気で、私は今日も歩いています。この先も行ける限り・・・・・・きっと、最後まで!

 

 

 

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