パッチ6.5「光明の起点」で実装された、ミソロジー・オブ・エオルゼアのクエストです。
「神々に愛されし地、エオルゼア」
ストーリーテキスト
デリック
あーー・・・・・・。
こういうときは何て言ったらいいんだろうな。
ただいま・・・・・・?
クルル
ええ、おかえりなさい!
スノーゲイム
デリックさん!!
それとも、旅神オシュオンとお呼びしたほうが・・・・・・!?
とにかく戻ってきてくれて嬉しいです!
デリック
オシュオンとしての力は、もう残っていない。
ただのデリックだよ。
今の俺は、神として星に還元されなかった部分の寄せ集めだ。
これからは人として生き、人として生を終える日がくるだろう。
グ・ラハ・ティア
なぁ、どうしてあんたが戻ってこられたのか、聞いてもいいか?
オレたちからは、十二神が消えてしまったあと、すぐにあんたが現れたように見えたんだが・・・・・・。
デリック
・・・・・・最後の最後で名残惜しくなったんだ。
君たちと別れるのが。
君たちの想いは十二神として戦い、言葉を交わしていたときも伝わっていたよ。
別れを惜しんで、それでも送り出そうとしてくれただろう。
それに、こいつの呼び止める声が聞こえた気がして・・・・・・
まだこの世界を見てみたい。
君たちと関わりながら生きていたいという思いが溢れた。
そうしたら、皆が背中を押してくれた。
神として残るのではなく、人として、君たちの隣にいられるように。
この天球・・・・・・祝福機構は、十二神の皆で創ったんだ。
古き人の意思なくとも、もうこの星は大丈夫だと思える日が、いつか来てくれると信じて・・・・・・。
その日が本当に来るなんて・・・・・・。
俺たちの願いを叶えてくれて、本当にありがとう。
すまない、話し込んでしまったな。さあ、オムファロスに戻ろうか。
クルル
さて、私たちはオールド・シャーレアンに戻らなきゃね。
スノーゲイムさんにも手伝ってもらいながら、一連の出来事を報告書にまとめて、哲学者議会に提出しないと。
とはいえ、私たちが知り得た真実は、エオルゼア十二神信仰の根底を揺るがしかねないわ・・・・・・。
グ・ラハ・ティア
ああ、報告書を提出はしても、情報の公開は・・・・・・哲学者議会と相談して、慎重に進めないとな。
スノーゲイムさんにも協力してもらったが、神話学の分野では秘匿すべきことも多いかもしれない。研究の方は大丈夫か・・・・・・?
スノーゲイム
その点はご心配なく!
私は今回の件を受けて、エオルゼアにおける十二神信仰の、「受容史」を追ってみようと思っています!
人が神をのどのような姿と捉え、どのような願いを託してきたか。
人々の間で十二神がどのように受け入れられてきたか・・・・・・。
時代や地域ごとにまとめることで、また違った視点で、十二神のことを知ることができると思うんです!
デリック
受容史か・・・・・・面白そうだ。
いずれオールド・シャーレアンに伺うから、そのときは成果を見せてくれないか?
クルル
シャーレアンに来る際には、かつて十二神だった者だって、悟られないように気をつけてね。
知に飢えた学者たちは怖いわよ?
デリック
俺はもうただの旅人だし、追いかけ回されるのは困る・・・・・・。
ほとぼりが冷めたら、だな・・・・・・。
君たちを招き、身分を隠すために探検家だと名乗ったが・・・・・・実際には何かを見つけるためじゃなく、ただひたすらに、この世界を放浪していただけだったんだ。
これからは、また新しい気持ちで、世界を旅してみるよ。
でも、その前に・・・・・・
皆の想いを、別の場所に納めたい。
ここよりも、人の目に触れるところがいいと思うんだ。
クルル
あら、素敵ね!
私たちもオールド・シャーレアンに帰る前に、お供させてもらってもいいかしら?
デリック
じゃあ、黒衣森の「十二神大聖堂」に行こう。
―デリック
ああ、君は先に向かっておいてくれないか?
ここにはまた時折、立ち寄るつもりではあるが・・・・・・それにしても、名残惜しくて。
―ベイビーオポオポ
ウキャキャ!
―スノーゲイム
十二神大聖堂は黒衣森の東部森林に位置しますね!
神々の想いを納めるのに、これ以上の場所はないと思います!
―グ・ラハ・ティア
碑文に刻まれたくびきは、神々が人の神であろうとした誓いであり、願いでもある。
神々のその想いも、十二神の信仰も、これからも残り続けるんだな・・・・・・。
―クルル
思えば、調査は分担することが多かったから、こうしてみんなでゆっくりと時間をともにするのは・・・・・・最初に食事をして以来ね。
スノーゲイム
うううううん!
ここにくると、いつもワクワクします!
第五星暦の初期に建造され、そののち森に埋もれてしまったものの、第七霊災に再建された、十二神すべてを祀るこの大聖堂!
魔法文明の発達と、勃興した都市国家の影響は、今なおエオルゼアに色濃く残っていますもんね!
デリック
ああ、この聖堂には人の想いが詰まってる。
だからこそ、碑文に記した皆の想いも、ここに納めたかったんだ。
少しだけ、皆のオリジナルのことを話してもいいか?
君たちには、わからない言葉も出てくるかもしれないが・・・・・・。
ありがとう。
デリック
ビエルゴのオリジナルは、建築物など、無生物的なものの創造魔法に長けていた。
その才が認められ、創造物管理局の幹部も務めていたんだが、あそこのトップは、なんというか・・・・・・天真爛漫な人でね。
生真面目な彼は、組織を支える支柱となっていたよ。
ラールガーのオリジナルは、ヴェーネスが旅先で意気投合した力自慢らしい。
天より飛来した隕石から星を守るため、彼女と共にこれを撃ち砕くべく、旅に同行したんだとか。
壊神神話のルーツというわけだ。
アーゼマのオリジナルは、人民管理局の司法部門に在籍していた上級職員だ。
そのあたりは、審理の女神に相応しい経験といえるだろう。
彼女は、アゼムの座の熱烈な支持者だった。
ヴェーネスや当代のアゼムに弟子入りしようと追いかけていたと、聞いたことがある。
ナルザルのオリジナルは、俺の友人でね。
普段は商人として快活に振る舞っているんだが、物静かな鉱石マニアとしての側面も持っていた。
人がそんな彼を、双子の神として受け入れ始めたときには、かつての姿を思い出して、こそばゆい想いがしたものだ。
ノフィカのオリジナルは、偉大なる造園家。
星の方々から集めた植物を育てる庭園の主だった。
優れた魔法の使い手でありながら、あえて創造魔法を使わず、庭を美しい花々で彩ったという。
彼女の庭には多くの者が見学に赴き、癒しを得たという。
アルジクのオリジナルは、動植物を観察する天測園の職員で、寡黙だが心優しき、時魔法の名手だった。
ヴェーネス派の会合には、妹の付き添いで来ていたらしいが・・・・・・いつのまにか議論の中心にいたのが印象的だったな。
ハルオーネのオリジナルは、武人として知られた人物だった。
星に害を成す存在とした創造生物を、狩る役目を担っていてね。
その腕前から、秩序の維持を司る断罪者の座、パシュタロットの次期候補者にも、名を連ねていたそうだ。
メネフィナのオリジナルは、十二人の中でも最年少・・・・・・。
アナイダアカデミアのラハブレア院に座息する学生だった。
かの最高学府においても、神童と呼ばれる魔法の天才でね。
ゾディアークを、星から切り離し衛星に封印する術式は、彼女が編み出したものだという。
サリャクのオリジナルは、アナイダアカデミアの学長だ。
得意分野に特化した研究員を構える面々を束ねる、学識と人格の持ち主・・・・・・。
そう聞けば、どれだけの傑物かは伝わるだろうか。
まさしく森羅万象に精通した生き字引といったところさ。
ニメーヤのオリジナルは、アルジクとなった兄と同じ、天測園の職員だった人物だ。
おおらか、かつ好奇心旺盛で・・・・・・ほかの職員からの信頼も厚かったらしい。
死者に花を手向けるという弔いを、最初に行ったとされている。
リムレーンのオリジナルは、メタバシス六洋院という、海洋研究所で働いていた人だ。
とても職務に熱心で・・・・・・ほかの者が不用意に観察中の海洋生物に触れようものなら、刃物を投げつけられるという噂があったくらいだ。
そしてヴェーネスと旅先で出会ったのが、俺のオリジナル。
当時の記憶はあまり残っていないが、焚き火を囲みながら、自由について語らった覚えがある。
オシュオンとしての想いはここに遺して、これからは人として旅をしてみるよ。
最期に、月の監視者のオリジナルは・・・・・・俺たちの中でも特に、ヴェーネスを大切に想っていたよ。
そうでなきゃ、あの孤独な役目は務まらない。
あの人の眼はいつだって、ヴェーネスと同じ方向を見据え続けていたんだ。
長々と語ってしまったが、君たちの記憶の片隅に、彼らのことが残ると嬉しい。
クルル
こちらこそ、ハイデリンやあなたたちの、新たな一面を見られたようで嬉しいわ。
グ・ラハ・ティア
じゃあ、オレたちは帰ろうか。
バルデシオン分館で、オジカも待ってるだろうし。
デリック
ここからだと、リムサ・ロミンサを経由して、オールド・シャーレアンに向かうんだろう?
それなら、送っていくよ。
これまでは、独りあてもなく放浪してきたが・・・・・・旅は道連れって言うらしいしな。
―ベイビーオポオポ
うきーーーーー!
デリック
リフィル、来たか。
クルルたちならこの先で乗船手続きを進めてる。
グ・ラハ・ティア
ここにいたのか!
見送りありがとうな。
スノーゲイム
ちょうどよく船があったので、もう少ししたら出航みたいです!
クルル
もう、デリックさんたら、すぐに人のいるところから離れていっちゃうのね!
デリック
あー・・・・・・長年の癖かな。
人とかかわりを持つことを避けていたから、必要以上に声をかけられないように、つい。
でも、そうだよな。
これからはもっと人と関わっていいんだ。
クルル
ええ、そうしてもらえると、一緒jに調査をした仲間としても嬉しいわ。
デリックさんも、リフィルさんも、いつでもバルデシオン分館に顔を出してちょうだいね。
デリック
ああ、必ず行くよ。
クルル
デリックさん、私たちを頼ってくれて本当にありがとう。
それに、リフィルさんも。
十二神が願いを叶えることができたのは、あなたがいてくれたからこそね。
じゃあ、私たちは行くわね。
今回の神域の調査は、報告を残して完了とし、ここで解散とします!
デリック
リフィル、まだ時間はあるか?
俺も旅に出る前に、この近くで寄りたいところを思いついた。
最後にもう少し付き合ってほしい。
ありがとう。
上甲板層から低地ラノシアに抜けられるから、「テンペスト陸門」を出たところで待ってるよ。
―ベイビーオポオポ
ウキャーァ!
デリック
ここは海から、嵐のように強い風が吹き上げるが・・・・・・俺にとっては心地のいい場所だ。
これからの陸路は、南へ下って、船で西ラノシアへ。
そこから高地や外地を巡ってみるつもりなんだが・・・・・・
神としての存在の終わりと、新しい旅の記念に、人が俺の名前をつけてくれた「オシュオン大橋」を、君とともに見てみたいんだ。
見送りは渡ったところまででいいから、連れ立ってくれるかい?
じゃあ、橋のたもとで待っているから、景色でも見ながらのんびり来てくれ。
―ベイビーオポオポ
ウキャッキャ!
デリック
ゴッズグリップ半島は、第七霊災による津波で一部が崩落し、先端が切り離されてしまったことは知っているか?
霊災の直後は、機構としての役割に専念していたこともあって・・・・・・いまも建設途中のこの橋に来るのは、実は俺も初めてなんだ。
さあ、一緒に行こう。ついてきてくれ。
デリック
景色もよくて、活気もあって・・・・・・。
第七霊災を乗り越えようとする人の営みを感じられる、とてもいい橋だな。
オシュオンの名前をつけてくれたこと、光栄に思うよ。
―ベイビーオポオポ
ウキャン
デリック
それで、だ。
見送りはこのあたりまででいいんだが・・・・・・
よければ、もう少しだけ話さないか?
君が十二神をどう思っていたか・・・・・・ちゃんと聞いたことがなかったと思って。
俺たちに向き合ってくれた君なりの言葉を、最後にもらっていきたくてさ。
デリック
そうか、皆が聞いたら喜ぶだろうな。
リフィル、ありがとう。
名残惜しくて引き留めてしまったが、そろそろ行かないと。
皆の祝福に満たされた世界を、見てまわるよ。
まずはラノシアを歩いて、次に十二神の名前がついている場所を巡る予定だ。
そこから先は、そのときの気分に任せて・・・・・・。
こいつとも・・・・・・本人が離れたがるまでは、一緒にいるよ。
それで、旅先でいろんな人と関わって、出会いの喜びと、別れの寂しさを愛おしんで・・・・・・
そしていつか星海に還るときには、皆に土産話をしようと思う。
もちろん、君の話も忘れずに伝えるよ。
デリック
君も、旅を続けるんだろう?
じゃあ、またどこかで。
わかりづらい言葉
本文内で青色に塗った言葉についての補足です。
―グ・ラハ・ティア
碑文に刻まれたくびきは、神々が人の神であろうとした誓いであり、願いでもある。
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