パッチ6.4「玉座の咎人」万魔殿パンデモニウム天獄編
「影法師の望み」
ストーリーテキスト
ラハブレア
・・・・・・これでもう、アテナに関することで秘密は何もない。
次なる疑問は、彼女がサビクに記憶を残していたとして、どうやって現代で記憶が目覚めたかだな。この時代で、サビクが最後に目撃されたのはどこだ?
リフィル
アルテマウェポンとの戦いだ。
ラハブレア
研究員から伝え聞いた話によれば、その戦いの折、アシエンなる存在も現場にいたそうだな。
そして、件のアシエンは逃げ延び、後に魔科学研究所なる場所で、お前に討たれたと・・・・・・。
エリクトニオス
魔科学研究所・・・・・・!さっき資料で見たぞ。星海の研究者クローディエンが、その地で失踪したはず。
ラハブレア
彼は、記憶のクリスタルと似たエーテル波形を追い、現地に向かったと言うが・・・・・それはサビクの波形だったのだろう。クローディエンが、アテナを目覚めさせたのだ。
エリクトニオス
・・・・・・だが、その男にアテナを復活させる理由なんてないよな?もちろん精神呪縛を受けた可能性もあるが。
ラハブレア
・・・・・・アテナに関する疑問は、まだまだ多い。
記憶の存在でありながら、これほどの事態を引き起こした以上、アテナは、魔力を行使するための肉体を用意し纏っているはず。その肉体を、いったいどこから調達したのか・・・・・・。
それに加えて・・・・・・。エリディブスの言葉を信じるなら、アテナは素体・・・・・・すなわち神の原型をすでに用意しているらしい。
しかし、連中の実験結果によれば、神の原型にできるのは、エリクトニオスだけだったはず。
言うまでもないことだが、本来のエリクトニオスは、もうこの世には存在していない。神の原型に相応しい肉体は、永久に失われているのだ。
エリクトニオス
・・・・・・これ以上、推測を重ねていても仕方なさそうだな。情報が足りないなら、調査を続けるだけだ。
リフィル・・・・・・この先には、あいつが・・・・・・テミスが待っている。俺たちに敵対する存在として。
ラハブレア
あの「扉」の先に、エリディブスやアテナが存在する空間が、圧縮され、存在しているのだろう。
エリクトニオス
・・・・・・甘い考えかも知れないが、こう思うんだ。もとはテミスの記憶だというのなら、精神呪縛さえ解けば、きっと、俺たちに協力してkれるって。
俺が呪縛を受け、ヘファイストスの手に落ちたときも、お前は決して諦めず、救い出そうとしてくれた。
記憶の存在ではあるが・・・・・・テミスのことも、どうか救い出してはくれないか?呪縛による敵対なんて、あいつも望んでいないと思うんだ!
ラハブレア
その考え方は、理論的ではないが・・・・・・敵の懐にいた者にしか得られない情報もある。倒さず引き込むことができれば、たしかに好都合だ。
アグディスティスも、消滅の間際、戦闘により力を削がれたことで、精神呪縛を脱した。同じように、正気を取り戻す可能性はあろう。
とはいえ、エリディブスも、あくまで記憶だけの存在ということを忘れるな。戦闘用の肉体は与えられているだろうが、所詮それも仮初のもの。
弱った状態のまま、留まり続けるだけのエーテルが足りず、そのまま消滅してしまうことも十分にありえる・・・・・・。奴の様子には、よく注意しておけ。
―ラハブレア
記憶のクリスタルは、先ほどの研究員たちに渡しておいた。既知の情報以外、大した記憶も見通せなかったのでな。
しかし、この空間もまた興味深い。過去のパンデモニウムでも、支配権を持った者が、内部環境を操作できたが、同じことをやっているのか・・・・・・。
―エリクトニオス
星晶鏡と、いつまで行き来できるかわからない。俺たちもここに留まり、現代の情報が必要になったときだけ、あちらに戻るつもりだ。
―ルイスノ
あんな空間の中に囚われ、クローディエン先生は、ご無事でしょうか・・・・・・。
―ネムジジ
とにかく、今はできることをしませんと。球体の観測、それと類似の事象がないか確認を・・・・・・。
テミス
この高揚は、アテナに仕向けられたものだろうか・・・・・・君との戦いにふさわしい姿を、ずっと考えていた・・・・・・!
私のすべてを君に見せよう。これが、私の転身だ・・・・・・!
テミス
ふふふ、ようやくわかったよ。アテナの精神呪縛は、対象者の感情を増幅するものだが・・・・・・私のどんな欲望を利用したのか、ずっと疑問だったんだ。
出会ってからというもの、私は何度も君への興味を口にしたろう?謎めいた存在である君を知りたい・・・・・・その強さも含めて、戦い、実感したかったのだな。
・・・・・・こ、これは!?
精神呪縛が解かれた・・・・・・!そうか・・・・・・案内役も、もう用済みということか。
そんな顔をしないでくれ・・・・・・これでいいんだ・・・・・・。アテナの呪縛を受けたまま終わってしまうよりも、余程このほうが・・・・・・。
リフィル
テミスの力が必要だ。
テミス
この、温かな力は・・・・・・!君のエーテルが・・・・・・私へと、染み込んで・・・・・・。
綻びかけた存在をエーテルで補強し、繋ぎ止めたのか?まだ、この場所に留まることができるように・・・・・・。
・・・・・・おそらく、君の助けがあったとしても、存在を維持し続けられるのは、僅かな時間だけだろう。
だが、それでも・・・・・・。この戦いの結末まで、見届けることができるのだね。
・・・・・・私は、調停者エリディブス。
人と星の調和を乱す、アテナの行いを調停すべく、最後の期間まで、尽力すると誓おう。
さあ、エリクトニオスたちのところへ。最終決戦の前に、私の知るすべてを君たちに伝えよう。
―ラハブレア
やはり、エリディブスは、戦いのため、存在を補強されていたようだな。しかし、この薄れたエーテルではもう戦闘は無理か・・・・・・。
―テミス
また、この4人が揃ったね。うち3人が記憶の存在とはいえ、これほど頼もしい面々もいないよ。
エリクトニオス
お前とリフィルなら・・・・・・きっと大丈夫だって、信じていたよ。
テミス
信頼に応えられて、私も喜ばしいよ。これ以上、アテナの好きにはさせないと誓おう。
ラハブレハ
それは、結構・・・・・・。さっそく、アテナの計画はいまどのような状況にあるのか、知っていることを話してもらおう。
テミス
彼女は、すでに神の原型となる肉体を手に入れている。
その肉体は・・・・・・クローディエン。どういうわけか、彼の肉体がアテナと適合したらしい。
思い出してほしい・・・・・・。人には、魂と記憶、そして生命力が宿る肉体が必要となる。
今の我々は、オリジナルの記憶を、星海に漂っていた魂に焼き付け、エーテルで補強した状態。つまり肉体が欠けた、触ることのできる幽霊のような存在だ。
アテナが我々と異なるのは、クローディエンの魂を肉体を利用している点にある。彼の魂にアテナの記憶を焼き付け、肉体を乗っ取っているのさ。
だが、世界分断後の人類は、我々の時代の人より、魂も肉体も、はるかに脆弱だ。その点が「神」に至る際の、ネックになっているらしくてね。
エリクトニオス
なるほど・・・・・・。そこで、おなじく不完全な存在ながらも、非凡な力を持つリフィルに注目したわけか。
テミス
彼女の戦闘を記録することで、強さの秘密を解き明かし自身の強化に応用したいのだろう。それが終われば、研究は真の完成を迎える。
リフィル
なんとか、クローディエンを救出したい!
ラハブレア
・・・・・・それなら、可能性がない訳でもない。
今のアテナは、借り物の魂を使っている。本来の持ち主であるクローディエンが意識を取り戻せば、肉体の主導権を奪い返せるはずだ。
エリクトニオス
でも、なんだってクローディエンという男が、神の原型に選ばれたんだ・・・・・・?
テミス
・・・・・・彼を救うためにも、その疑問こそが焦点になりそうだ。私は、クローディエンと直接の面識はないんだが、気になることがあってね。
アテナは、自分が操る肉体を指して、「エリクトニオス」と呼んでいたんだ・・・・・・。
エリクトニオス
俺の名前を・・・・・・どういうことだ?
ラハブレア
やはり、な・・・・・・。
―テミス
アテナを倒し、クローディエンを救い出す。至難の業だろうが、不可能ではないはずさ。
―エリクトニオス
俺に代わる神の原型だから、同じ名前で呼んだとか・・・・・・?アテナが何を考えているのか、さっぱりわからないな。
解説
わかりづらい言葉
本文内で青色に塗った言葉についての補足です。
スポンサーリンク