「交わる世界」
使いのフビゴ族
ああ、さにすとさんですね!
私はバクージャジャ様の母君である、ミーラジャ様の使いの者。
彼女に頼まれて、あなたを探していたのです。
現在マムークでは、とある問題に悩まされておりましてな。
その解決のためには、外つ国についても見識が広い、あなたにご協力をお願いしたいのです。
引き受けていただけるようでしたら、マムークのミーラジャ様のもとへ・・・・・・。
双頭の像がある、大きな建物をお訪ねください。
ミーラジャ
来てくれてありがとう、さにすとさん。
旅人であるあなたを呼ぶべきか、随分と迷ったのだけれど・・・・・・私たちだけでは、どう対処すべきか判断がつかなくてね。
ことの始まりは、天深きセノーテのそばで、気を失っていた男性を見つけたことよ。
幸い命に別状はなかったのだけど、その人というのが、細身で長身、横に長い耳をしていてね。
この辺りでは、まず見かけない特徴よ。
うわごとのように何かを呟いていて、いまにも意識が戻りそうなのだけど・・・・・・口にする単語が、どれも聞きなれないものばかりなの。
多くの土地を旅してきたあなたなら、何かわかることがあるかもしれない。
彼が目を覚ましたら、会ってみてもらえないかしら?
使いのフビゴ族
ミーラジャ様、例の男が意識を取り戻しました。
起きてすぐ、周囲を気にして歩き回っておりまして、あれならば身体に問題はなさそうです。
ミーラジャ
さにすとさんを、待たせずに済んだわね。
元気もあるようだし、彼をここへ連れてきてもらえる?
ミーラジャ
目を覚ましてくれて安心したわ。
起きがけに悪いのだけど、あなたの名前を教えてもらえるかしら?
甲冑姿の男性
名前・・・・・・。
すまない、何も思い出せない・・・・・・。
ミーラジャ
どうやら記憶を失っているようね・・・・・・これは思ったより厄介だわ。
せめて外見から、何かわかることがあるといいのだけれど・・・・・・。
さにすと
冒険者のように見えるが・・・・・・?
甲冑姿の男性
冒険者・・・・・・私が・・・・・・?
・・・・・・ぐっ!!
そ、そうだ・・・・・・。
私は冒険者を生業とする「エルヴァーン族」・・・・・・。
常に未知を求めて旅をしていた・・・・・・。
そして、お前たちはマムージャ族、だな。
まさかここは・・・・・・マムーク?
マムージャ蕃国の蕃都マムーク・・・・・・!
つまり私は、かの皇国の防衛戦に敗れたのち、捕虜にされたと・・・・・・なんたる不覚!
ミーラジャ
捕虜にしたつもりはないのだけれど・・・・・・。
外つ国では、この街をマムージャ蕃国と呼ぶと聞いたことがある。
ということは、この人はあなたと同じ大陸から来たのかしら?
さにすと
エオルゼア出身かもしれない。
ミーラジャ
あなたの知識をもってしても、今すぐに断定することは難しいようね。
だとすると・・・・・・
ゼレージャ
ミーラジャ、すぐに戦える者を集めてくれ!
ミーラジャ
あなた・・・・・・いったい何事だというの?
ゼレージャ
ゴクドラーク岩窟付近で、グルージャジャ様の幻影を発見してな。
敵意を向けてきたため、バクージャジャが応戦しているが、厳しい状況だ・・・・・・。
お前は「友の試練」のときの・・・・・・ウクラマト様の協力者だったな。
ヤクテル樹海では少し前から、前連王の姿を見たという報告が相次いでいた。
間違いなく、「友の試練」でも用いた前連王の幻影だろう。
むろん私が紡いだ幻影ではないが・・・・・・あの呪法は、ブネワ族の高位賢士にしか使えないもの。
何者かはわかららぬが、同族の関与が疑われておる状況だ。
とにかく今は、バクージャジャの救援が先決だ。
私は勇連隊の応援を要請しに向かう!
ミーラジャ
前連王の幻影が相手では、あの子が応援の到着まで耐えらえれるかどうか・・・・・・
・・・・・・立て続けのお願いになってしまうけれど、「友の試練」で幻影に打ち勝ったあなたを頼らせてほしい。
どうか、息子の救援に向かってもらえないかしら!
ありがとう、あなたが協力してくれるなら本当に心強いわ。
「ゴクドラーク岩窟」は、マムークから西に向かった先よ。
バクージャジャを見つけて、加勢してちょうだい!
甲冑姿の男性
うぅ・・・・・・グルー・・・・・・ジャジャ・・・・・・?
―ミーラジャ
バクージャジャは、「ゴクドラーク岩窟」付近で、前連王の幻影を相手にしているらしいわ。
あなたも、無事に戻ってきてちょうだい!
―甲冑姿の男性
私は、いったい・・・・・・。
????
ぐわァーッ!!
武のグルージャジャ?
グルルゥルルルッ!
貴様も、同族のようだが、その程度邪、僭主は務まらない、なぁー?
戦のバクージャジャ
ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・クソッ!
幻影とはいえ、さすがの強さだぜ・・・・・・!!
魔のバクージャジャ
まさか、キミが来てくれるなんてね・・・・・・気をつけて、敵はひとりじゃないよ・・・・・・!
荒っぽい口調の少女
なんだ、新手の「魔物」か?
なら、そっちのやつは俺がブッ飛ばしてやる!
いくぜ!
崑崙八象脚(こんろんはっしょうきゃく)!!
甲冑姿の男性
やらせない・・・・・・センチネル!
なぜだかわからないが、行かなければならない気がしてね。
君のあとを追いかけてきたんだ。
荒っぽい口調の少女
へへっ、この魔物は結構やりそうだ。
甲冑姿の男性
魔物だと?
少女よ、君は何を言っているんだ?
荒っぽい口調の少女
おおっ、喋るのかよ!?
それにしたって、少女なんて変な呼び方するんじゃねぇ!
俺は、プリッシュってんだ!!
覚えとけよな。
甲冑姿の男性
プリッ・・・・・・シュ・・・・・・?
プリッシュ
へへへ、俺の勝ちだ。
にしても、おかしな魔物だったなー。
残りの魔物も、さっさと片付けるぜ!
理のグルージャジャ?
ゲッグッグッグッ・・・・・・そこまで、だ。
目的の奴は、おびき出せ、た。
いったん、戻る、ぞ。
プリッシュ
わかったよ、「ウルミア」。
魔のバクージャジャ
ウルミア・・・・・・って、何?
甲冑姿の男性
ま、待て・・・・・・行くな・・・・・・プリッシュ・・・・・・!
戦のバクージャジャ
何者かが前連王の幻影を呼び出したって話は聞いてるか?
さっき戦った嬢ちゃんについちゃ、正体もなにもわからねェが・・・・・・幻影とともに行動してるのはたしかだ。
魔のバクージャジャ
奴らは、あの光の柱へと入っていった。
きっとあれは、転移するためのものなんだ。
どこへ繋がっているのかは・・・・・・わからないけどね。
戦のバクージャジャ
武王ウクラマトから、ヤクテル樹海を任された者として・・・・・・双頭を利用しようとする連中を、見過ごせるかってんだ!
オレサマたちは急ぎ奴らのあとを追う。
そっちの怪我した男のことは任せたぜ。
甲冑姿の男性
プリッシュ・・・・・・いったい何が起きているんだ・・・・・・。
甲冑姿の男性
おぼろげにだが、彼女と共に戦った記憶が蘇ってきてな。
プリッシュは、私の戦友・・・・・・そう呼んでいい存在のはずだ。
だが、彼女の様子は普通ではなかった。
私を「魔物」扱いした上、あの頭のふたつあるマムージャ族を、「ウルミア」と呼んだのだからね・・・・・・。
ウルミアというのはプリッシュの親友であり、私と同じエルヴァーン族の女性なんだ。
とても、マムージャ族とは似ても似つかない。
もしかすると・・・・・・プリッシュは、何者かに、操られているのかもしれない・・・・・・。
あとを、追わなければ・・・・・・!
ぐっ・・・・・・!
さにすと
その様子では無理だ。
甲冑姿の男性
だが私が行かねば、彼女が・・・・・・!
君がプリッシュを追ってくれると・・・・・・?
その風格・・・・・・これまで多くの戦いを越えてきたのだろうね。
君ならば、彼女を救い出すことができるかもしれない。
プリッシュを、よろしく頼むよ。
とても・・・・・・大切な戦友なんだ。
彼女は、あの光の柱に触れて消えていった。
くれぐれも万全の備えをしてから突入してくれ!
―甲冑姿の男性
この剣と盾は、マムージャ族から借り受けたものさ。
彼らは人間に敵対的な獣人だと思っていたが、中には話が通じる者もいるのだな。
ともあれ、今はプリッシュを追うとき・・・・・・私も回復次第、すぐに追いかけるよ。
ジュノ・ザ・ファーストウォーク内
バクージャジャ
いたた・・・・・・話をする間もなくいきなり戦いになるとはねェ・・・・・・
戦のバクージャジャ
気をつけな!
あの嬢ちゃん、ただのガキじゃねェぞ・・・・・・!
戦のバクージャジャ
いろいろと聞きてェことがあるからな・・・・・・。
おねんねしてる間に運んじまうぞ!
なんだァ?
森の中に飛ばされちまったみてェだな。
こっちは嬢ちゃんを守るので精一杯だ!
悪ィが、戦闘は任せたぞ!
なんだ、あのカニ?
トラルヴィドラールか?
エルヴァーン族の冒険者
道を間違えたか・・・・・・?
おや、あれは。
ミスラ族の冒険者
アクエアリス発見にゃー
ヒューム族の冒険者
それどころじゃない。
ここは危険だ。
エルヴァーン族の冒険者
奴のねぐらに迷い込んだか、撤退しましょう。
戦のバクージャジャ
この先から、バカでかい気配を感じるぜ!
注意して進みな!
魔のバクージャジャ
これは・・・・・・強制転移の魔法だよ!
はぐれないように気をつけて!
戦のバクージャジャ
ったく、いったいどこに飛ばしやがった・・・・・・って、遺跡が空に浮いてやがるぞ・・・・・・!
魔のバクージャジャ
見たことがない文明だよ。
文字が記された羊皮紙
ここはたしか、ヴェ・ルガノン宮殿に続く道だったはず。
なぜ塞がっているのだろう・・・・・・そろそろ貴重な品を落とす奴らが現れる時間なのに、参ったな。
戦のバック―ジャジャ
こっちだ!
あのデカい塔も気になるが、今は出口を探すのが先だ。
魔のバクージャジャ
あれは、ただの人形じゃないよ!
何の装置かなァ?
戦のバクージャジャ
何の装備かなァ?
こいつは使えるな!
あれが出口か・・・・・・?
魔のバクージャジャ
むしろ、誘い込まれているような・・・・・・
戦のバクージャジャ
あの5人組、どいつもかなりやるようだぜ。
油断するなよ。
魔のバクージャジャ
手強そうな相手だったけど、さすがは武王ウクラマトの協力者だねェ!
戦のバクージャジャ
あの城がゴール地点か?
手厚い歓迎は期待できなさそうだけどよ・・・・・・。
とにかく行ってみるか。
闇の王
さあ、来い、人の子よ!
我が憎しみ、思い知らせてくれる!!
戦のバクージャジャ
おい、無事か?
魔のバクージャジャ
心配いらないよ、疲れて眠ってるだけさ。
目が覚めたら話を聞きたいけど、また暴れたら厄介・・・・・・
プリッシュ
ん・・・・・・。
戦のバクージャジャ
気がついたみてェだな。
プリッシュ
うわぁぁぁ!?
頭がふたつあるトカゲの・・・・・・獣人!?
俺様を食おうってのか!
戦のバクージャジャ
オマエみてェな小っこい嬢ちゃんを食ったところで、腹の足しにもならねェ!
魔のバクージャジャ
っていうか、そもそも食べないし!
プリッシュ
すまねぇ、いきなりでびっくりしちまった。
化け物に襲われて、気を失ったあとだったから・・・・・・。
戦のバクージャジャ
安心しな。
嬢ちゃんから襲ってこねェなら、こっちも戦う気はねェよ。
魔のバクージャジャ
だからさ、話を聞かせてくれないかなァ?
プリッシュ
おまえらのこと、信じていいのか?
悪かった、謝らせてくれ・・・・・・!
誰だって見た目で決めつけられたら、嫌だよな・・・・・・。
戦のバクージャジャ
なぁに、気にしちゃいねェよ。
プリッシュ
俺はプリッシュ。
おまえらの名前も教えてくれよ。
―プリッシュ
突然のことで、つい驚いちまったぜ・・・・・・。
戦のバクージャジャ
わけのわからねェことばかりだが、戦いは一段落したと思っていいみてェだな。
それにしても、グルージャジャ様の幻影どころか、こんな嬢ちゃんにまでボコられるなんてよ・・・・・・。
命拾いしたのはオマエのおかげだし、まァ・・・・・・言っとくぜ。
ありがとよ、さにすと。
―戦のバクージャジャ
ったく、わからねェことばかりだ。
まずはこの嬢ちゃんから話を聞いてみようぜ。
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