パッチ6.4「玉座の咎人」メインクエスト
「ガレマルドの今」
ユルス
政務官殿たちが派遣団との対話を望んでいるのなら、ひとまず、近くて安全なテルティウム駅にお送りしたい。アルフィノやアリゼーにも、通信で伝えておこう。
ヴァルシャン
・・・・・・メッティウス殿、グナエウス殿。私たちはセナトゥス駅に戻り、ほかの者たちにも話を聞いてみてよいだろうか?
塔そのものは派遣団の管轄下にあるが、此度の再起動は、私の希望にほかならない。であれば、私もまた交渉の席に着くべきだろう。
しかし、現状ではまだ、ガレアン・コミュニティに対する知識が不十分・・・・・・これでは良い落としどころも見つけられまい。
駅の人々を勝手に説得するような振る舞いはしないと誓おう。互いに傷つけあわず、歩み寄れる方法がないか・・・・・・あなた方の国のことをもっと知りたいのだ。
グナエウス
・・・・・・構わん。だが、少しでも妙なそぶりをすれば、直ちに衛兵が駆けつけることになるだろう。
ユルス
ここからの道のりなら、政務官殿の護衛は俺ひとりで充分だ。リフィルたちは、セナトゥス駅へ向かうといい。
俺もおふたりを送り届けたあと、遅れてそちらに合流する。
―プリムス
ユルス殿から通信にて事情は聞いている。グナエウス殿が、立ち入り許可を与えたそうだが、くれぐれも問題を起こすんじゃないぞ。
―ゼロ
ここはテルティウム駅と違い、扉を閉ざして、見張りを立たせているんだな。
ヴァルシャン
ここがセナトゥス駅だ。政治に関わる要人たちの仮拠点となっているらしく、警備が厳しいが・・・・・・
グナエウス殿から訪問の許可を得ていることを、ユルスが通信にて伝えてくれたようだな。
ゼロ
さっき訪れたときには、あいつらに遮られて、ろくに中の様子を見ることもできなかった。これで、ようやく入れるな。
ああ、そうだな。さっそく中に入らせてもらおう。
―ゼロ
テルティウム駅と構造は変わらないようだが・・・・・・様子はだいぶ違って見えるな。
ヴァルシャン
では、リフィル。ここにいる人々に話しかけ、他国との関係について、どう考えているのかを聞いてみよう。
加えて、この避難所の様子も知っておきたい。気になるものがあれば観察し、心に留めておいてくれ。
彼らの考えや状況を正しく把握できれば、そこに妥協点を探るための糸口が見いだせるかもしれない。よろしく頼む。
積まれた物資
大小さまざまな箱が積まれている。イルサバード派遣団からの支援物資を受け入れているようだ。
ペラギア
一介の衛兵に過ぎない私には、他国との関係をどうすべきかなんてわからない。
だけどな、ここにいる要人方は、生き残った者たちの暮らしを守るために必死なんだ。私は、彼らを信じるよ。
―ペラギア
静かに。中でお休みになっている方もいるのだ。
青燐水入りのタル
見覚えがある古びたタルだ。ラピス・マナリスで発見した青燐水が、どうやらここにも運び込まれているようだ・・・・・・!
マルクス
他国との関係か・・・・・・複雑な想いがあるよ。私は生存した市民たちの把握、物資の手配を担当していてね。
市民の生活を維持するためには、イルサバード派遣団の支援は欠かせない。その現実を嫌というほど知っているのさ。
一方で、属州の独立を受け入れるにしても、ガレマルドの割譲だけは避けたいという思いもある。だから魔導城の権利の主張は、行うべきだと考えているんだ。
―マルクス
私は生き残った者の生活を守ることで精一杯だが、グナエウス殿は、新たな国家像を描いておられる。頼もしいお方だよ。
―ゼロ
寄せ集めの贅沢そうな家具・・・・・・。どことなく、トロイアコートに似ている。
―ヴァルシャン
ああ、魔導城について教えてくれ。
ヴァルシャン
ひととおり見てまわってきただろうか?どんなことを見聞きしてきたのか、教えてくれ。
私が聞いた意見も、似たようなものだ。生き残るために派遣団の支援を受け取りながらも、そんな現状を良しとせず、苦々しく思ってさえいる・・・・・・。
ゼロ
矛盾しているな。嫌なら受け取らなければいいだろうに。
????
だから、その件は許可できないんですって!無理なものは無理なんです!
ユルス
合流しようと来てみれば・・・・・・何があった?
ヴァルシャン
私たちにもさっぱりだ。急に口論を始めたようなのだが・・・・・・。
そんなに声を荒げてどうしたのだ?
セクンドゥス
いや、その、自分は・・・・・・
真面目そうな派遣団員
ああ、助かった。イルサバード派遣団からの要望が、どうしても聞き入れてもらえなくて困っているんです。
我々は、ここセナトゥス駅に支援物資を送るにあたって、輸送ルートの安全を確保したいのです。管理を外れた魔導兵器が、徘徊していますからね。
ですが、兵器の排除をしたいと申し出たところ、問答無用で却下されてしまって・・・・・・。
セクンドゥス
し、仕方ないじゃないですか!我が国の技術が流出するようなことがあれば阻止しろと、上官、ひいては政務官方から、命じられているんです。
貴方たちが駆除した魔導兵器を、盗み出さないなんて誰にも保証できないでしょう?私たちガレマールという国を守るために、仕方なく・・・・・・。
ユルス
政務官・・・・・・メッティウス殿とグナエウス殿がか。版権との間に軋轢が生まれるようなことは避けたいが、どうしたものか・・・・・・。
ゼロ
こちらの世界で紡がれる繋がりは、対等な取引でも、力による主従でも無い分、ややこしくなっているというわけか。
ヴァルシャン
対等な取引・・・・・・そうか・・・・・・!
君も苦しい立場にいることを理解している。上層部の命令があるなら、兵としては従わざるを得まい。
私にひとつ考えがあるのだ。総指揮を執るルキア殿に話をつけてくるゆえ、この場は預からせてくれないか?
真面目そうな派遣団員
はぁ、自分はかまいませんが・・・・・・。
ヴァルシャン
では皆で一度、「キャンプ・ブロークングラス」へ戻ろう。この国と私たち、相互に利のある解決策を思いついたのでな。
―真面目そうな派遣団員
ルキア殿、マキシマ殿と話をつけるって、この方たちはいったい何者なんです・・・・・・?
―ユルス
なんだろうな、考えって。
―ウリエンジェ
バブイルの塔の内部構造について確認を進めておきました。エーテルタンクの接続も可能かと。
―ゼロ
ヴァルシャンひとりの力でどうにかなる問題なのか?
―ヴァルシャン
私に任せてくれ。
―ルキア
戻られたか、リフィル殿。
マキシマ
皆さんお戻りですね。バブイルの塔の再起動について、進展があったということでしょうか?
ヴァルシャン
ああ、皆に話したいことがあるのだ。
私はラザハン太守として、ガレアン・コミュニティと通商条約を建言する。
ルキア
詳しくお聞かせ願えるか?
ヴァルシャン
ガレマルドの者らは国家の崩壊を経験して、なお・・・・・・この地で生きたいと望んでいる。
今そんな彼らを支えているのは、あなた方、派遣団の支援であることは間違いない。
だが、支援する側とされる側では、どうしても力の差が生じる。この地の者を脅かさないと、どんなに説得しても、真に納得してもらうことは難しいのだろう。
ゆえに私は、ガレアン・コミュニティに「対等な取引」を提示したいのだ。
あなた方の支援によって生きていく力を取り戻した彼らが、次は、自分たちの力で生きていくために。
ユルス
・・・・・・口だけなら、何でも言える。具体的に、どういった取引を考えているんだ?
ヴァルシャン
ラザハンは、ガレマール帝国と相互不可侵条約を結んでいた。そして我らには売却できる物資の用意がある。
対してガレアン・コミュニティは、魔導技術や、バブイルの塔の利用券を売ることでができる。
魔導技術が普及すれば、二次的に青燐水を輸出することも可能となるだろう。文化や技術の多様化は、ラザハンの民にとっても利益となる。
私は・・・・・・取引を五分に行うからこそ、対等な関係でいられることを、異界の仲間に教えられたのだ。
マキシマ
この国の未来を見据えたご意見、感謝します。私たちに反対する理由はありません。
中立国であるラザハンが先陣を切ってくだされば、きっと他国もそれに続き、新たな流れが生じるでしょう。
ヴァルシャン
そう思ってもらえるならば、協力を頼めるだろうか?テルティウム駅に、ガレアンの政務官たちが待機している・・・・・・彼らにこの話をするにあたって、証人となってもらいたい。
ルキア
マキシマ殿、こちらは私に任せて行ってきてほしい。
ウリエンジェ
塔の使用方法について具体的なお話を聞けましたので、私もそちらへ同行いたしましょう。
―ルキア
なるほど、対等な取引か・・・・・・。中立国たるラザハンの主は、未来を見据えたやり手のようだ。
―真面目そうな派遣団員
取引の件が、関係の雪解けに繋がるといいですね。自分も押しつけにならない程度に、危険の排除を提案し続けてみようと思います。
―グナエウス
交渉の準備が整ったのか?
メッティウス
ぞろぞろと連れだって・・・・・・バブイルの塔の所有権について、我らは一歩たりとも譲るつもりはないからな。
ヴァルシャン
もちろん我らも、ガレアン・コミュニティの権利を侵害するつもりはない。どうか、これからの話をさせてくれ。
私はラザハンの代表として、ガレアン・コミュニティと通商条約を結びたいのだ。
マキシマ
イルサバード派遣団の支援とて、永遠には続かない。いつの日かガレアンは、新たな体制の下で、自立してゆかねばなりません。
それを誰より強く望んでいるのは、あなた方のはず。なればこそ、自立の助けとなる収入源の確保は、急務と言えるのではないでしょうか。
グナエウス
ふむ・・・・・・我が国には技術と燃料資源はあれど、鉱物資源や食料はじめ、不足している物資も多い。それらの供給を受けるにしても外貨は必要・・・・・・。
我らの不利益とならないような、真に正当な取引ができるのであれば、悪くない。
メッティウス
待たれよ・・・・・・!貴殿は皇帝に仕えた身でありながら、我が国を裏切り、他国に切り売りするつもりなのか!?
グナエウス
・・・・・・現状の僅かな資産を活用することこそが、国家再建の第一歩だと思うのだ。
メッティウス
愚かな・・・・・・臣民として許されざる判断だ!すぐにセナトゥス駅へ戻り、貴殿の処分と他国の横暴への対処を審議させてもらおう。
ユルス
メッティウス殿!おひとりで外に出られては・・・・・・!!
―マキシマ
メッティウス殿・・・・・・!
―グナエウス
メッティウスめ・・・・・・。政務官ともあろうものが、怒りで我を忘れるとは。
―ウリエンジェ
あの方は文官であって、武官ではない。戦いは不得手なのではないでしょうか。
―ヴァルシャン
前向きに考えてくれる者がいるのは嬉しいが、去ってしまった彼が心配だ。
スポンサーリンク