「喋々！仲良し大作戦」
セートジャ
さにすとちゃーん！
あのね、ウチやっぱりシャルトフィットの部下の人たちと、ちゃんとお話ししてみたい。
会って話して、悪いことから足を洗ってほしい！
シャルトフィットはいつも怒ってばかりで、部下の人たちが怯えてたのが気になるし･･････
なにより、盗賊さんたちが改心してくれたら、祭器だって取り戻しやすくなって、ここアラミゴの混乱も収まるでしょ？
カクージャのおじさんや、ウチらに接触してきた商人さんなら、顔もわかるし見つけやすいからさ！
さにすと
じゃあ探しにいく？
セートジャ
ふっふーん、それがもう根回ししてあるんだなー！
いつも守ってもらってるし、人から話を聞くのはウチの塔異分野だから、これくらいやらせて！
前に、協力しあって盗賊団を追いかけよって、アラギリの解放軍の闘士さんにお話ししたじゃない？
そしたらある闘士さんが、怪しい人の情報をくれたの！
人相書きがシャルトフィットの部下の商人さんにそっくりでね。
付近の町で、交易やキャラバンへの勧誘をしてるみたい。
だから「アラガーナ」って町で、商人さんたちを探してみよ！
さにすとちゃんは覚えてる？
商人さんたちは、ほちろはヒゲがあって、もうひとりは青い瞳が印象的な人だったよ！
―ビクビクしている商人
あひぃっ･･････！？
セートジャ
ここにいたんだ！
さにすとちゃん、さっすがー！
オドオドしている商人
あっ、あなたたちは･･････！
セートジャ
もう商人のふりしたってだめだからねー！
ふたりとも盗賊団の一味なことはわかってるんだから！
オドオドしている商人
ひいいいい！
助けてシャルトフィット様ああああ！！！
セートジャ
･･････あなたたちさ、ウチらが怖いみたいだけど、本当は、シャルトフィットの方が怖いんじゃない？
前も脅されてたし。
ウチは、大切な祭器を取り戻したい。
でもそれよりも、あなたたちが怯えた様子だったのが、ずっと気になってて･･････
だから、ちゃんとお話ししてみたいなって思ったの。
まずはあなたたちの名前を教えて？
オドオドしている商人
名前･･････
そういえば、シャルトフィット様に名前を聞かれたこともなかったｖ。
いつも「お前たち」って･･････。
自分はアヴェネル、こちらはペピンです。
ふたりともウルダハの貧民街出身で、商人をしているというシャルトフィット様に拾われました。
ペピン
シャ、シャロとフィット様は言いました。
「僕も君たちと同じ、搾取されてばかりの人生だ。
権力者に反抗し、僕たちが生きやすい世界をつくろう」って。
それができる力があるんだって、あの祭器も見せてくれて･･････。
護りの力があれば、殴られて痛い思いをすることもないし、近づいてきた人も簡単に倒せるから･･････。
アヴェネル
それで、言われるままに行商を装いながら、獲物になるキャラバンを探して･･････襲撃の手伝いを･･････。
本当は、悪いことしたくないけど･･････シャルトフィット様には借りがあるし、なにより怖いんです。
護りの力を使って折檻された仲間もいて･･････逆らえません。
セトージャ
そっかー、あの人も商人らしいし、似た境遇の人を集めてるみたいだね。
あれ、でも、カクージャのおじさんは傭兵だったような？
アヴェネル
ええ、シャルトフィット様が雇った傭兵です。
祭器に頼らなくても、すごく強くて･･････。
ペピン
寡黙な人ですが、一度だけ故郷の話をしてくれたことがあります。
船に乗って、遠くの大陸から来たって･･････。
セートジャ
アヴェネルさん、ペピンさん、敵のはずのウチらに、正直に話してくれてありがと！
アヴェネル
こちらこそ、話を聞いてもらって･･････名前を呼んでもらって、嬉しかったです。
それで、お願いがあるんですが･･････
あともう少しだけ見逃してもらえませんか？
すべてが終わったら、自首しますから･･････！
もちろん逃げるためじゃありません！
まだ残っている仲間たちを説得したいんです！
それに盗賊団の内部にいれば、セートジャさんが祭器を取り戻せるように、助けることだって･･････。
セートジャ
わかった、ありがと！
じゃあ、解放軍の闘士さんたちにも、まだ捕まえないでね、ってお願いしておくね！
アヴェネル
信じてくれて、ありがとうございます･･････！
じゃあ、私たちは一時的に盗賊団へ戻ります。
おふたりもお気をつけて！
セートジャ
やっぱ、あの人たちと話せてよかったー！
味方になってくれるみたいだし、カクージャのおじさんの話も聞かせてもらえたしね！
そういえば、カクージャのおじさん、初めて会ったとき、ちょっと動揺してたよね？
あれってウチがマムージャ族で、同郷だからかも･･････？
なんだかんだで、いつも見逃してくれるし、絶対に根っからの悪人には、見えないんだよね。
だからウチ、やっぱりおじさんに会って直接お話がしたい！
アヴェネルさんたちにも語ってたっていう故郷の話をきっかけに、なにか事情を聞けるかも･･････！
そのために･･････「故郷の香り」を贈るのはどうだろ？
故郷を思い出せるようなお香を、香炉と一緒にあげたら、懐かしい気持ちになって話してくれそう！
ウチらは「コーパル」っていう、古い樹脂を燃やして香にするんだ。
ほかの材料はウチが用意するから、採ってきてもらってもいい？
アラギリにいたときに解放軍の人から、このあたりだとラストフォレストで採れるって聞いたよ！
香りで興奮した魔物が近くにいるかもしれないから、気をつけて！
―セートジャ
ウチは、調合するほかの香料を売ってないか探してみる！
奥にお店がありそうだし！
あとね、香炉はウチのお古をあげちゃうつもり！
無事に祭器を取り戻してトライヨラに帰ったら、自分へのご褒美に新しいの買っちゃおーかな！
セートジャ
どう、コーパル見つかったー？
ありがと！
とっても上質なコーパルだー！
ウチが集めた材料と合わせれば、伝統的なお香の出来上がり！
すぐに調合するから、さにすとちゃん、先にカクージャのおじさんを探してもらってていい？
このあたりの人に聞いたら、やっぱりマムージャ族って目立つみたいでね、ラストロックって場所で見たって話を聞いたのー。
きっと川辺で水浴びしてるんだと思うから、そのあたり中心に、お願い！
―セートジャ
お香の調合が終わったら、ウチもすぐに追いかけるよ！
だからラストロックの水辺で、「カクージャ」のおじさんを探してみて！
カクージャ
お前、なぜここに･･････！
セートジャ
あー！
ここにいたんだー！
あのね、これあげる！
香炉はウチのお古なんだけど･･････お香も作ってみたんだ！
さにすとちゃんが、頑張ってコーパルを用意してくれてね。
故郷のことを思い出せるはずだから、試してみてよ！
カクージャ
火を点けなくとも、わかる。
懐かしい香りだ･･････。
だが、郷愁を誘うのはやめてくれ。
帰りたいと焦がれ続けても、すぐには帰れぬのだから。
今はただ、シャルトフィットの約束を信じて、やつの傭兵として働き続けるしかないのだ･･････！
悪行だと承知しながらな！
セートジャ
どういうこと･･････？
カクージャ
トラル大陸に渡るための船代は、豪邸が買えるほどの大金だと聞いた･･････。
十分に働けば、やつがそれを肩代わりしてくれると！
セートジャ
えっ･･････？
あのー、エオルゼアからトライヨラの船代だよね？
絶対そんなにかかるはずないよ･･････！？
カクージャ
だ、だが、シャルトフィットは･･････口下手な自分に代わって、船主と交渉してくれたのだぞ？
トラル大陸からエオルゼアに渡るのと、その逆とでは、航海の難しさが天と地ほど違うから、彼の交渉術なしではもっと高くつくのだと･･････
俺は･･････騙されていたのか･･････。
セートジャ
やっぱシャルトフィットって、人を騙して･･････！
もーー！
許せなーい！
ねー、いまからリムサ･ロミンサ行こ？
ウチがお世話になった商船の人を紹介してあげるから、それで正規の値段でトラル大陸に帰っちゃいなよ！
最初は仲良くなって、味方になってほしいって思ってたけど･･････おじさんが故郷に帰りたいなら、そっちのほうが大事！
カクージャ
お嬢ちゃん･･････。
ありがたい申し出だが、まだ故郷には帰れない。
騙されていたとはいえ、悪事に加担していたのは事実。
シャルトフィットとけじめをつけなくては。
セートジャ
帰りたくなったら、いつでも言ってねーー！！
うん、仲間にはなってくれなかったけど、これでよかったと思う！
さにすとちゃん、ウチらも戻ろっか！
「アラギリ」なら兵士さんもいっぱいで安心だし！
セートジャ
カクージャさんもやっぱりいい人だったね！
いい人すぎて、騙されちゃったみたいだけど･･････。
そういう人たちを言葉巧みに騙して悪いことさせる、シャルトフィットって、やっぱ許せない！
そのくせ逃げ足ばっかり早くって、もー！
探すのもひと苦労だよ！
でもさ、商人さんたちが味方になってくれるなら、新しい情報が入ってくるかもしれないよね！
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