「紅蓮祭と緑のアイツ」
あーあ、暑すぎる。
ああ、暑すぎるーって思いながらリムサ・ロミンサをダラダラと歩いていると、アフトカースルのあたりから賑やかな音が聞こえてきた。
紅蓮祭実行委員マヤル・モヤル
これはこれは、以前お世話になった冒険者さん!
暑いですかー、暑いですよねー?
暑いよ、おかしいくらい暑いよ、エオルゼアも
なんせ「紅蓮祭」のシーズンが到来してるから!
紅蓮祭は最近、冒険者ギルドの広報活動にもなっていてね。
今回も大いに盛り上げることで、遊びに来た人たちに「冒険者」の勇姿を見せられれば大成功!
ほー、紅蓮祭の季節か。
毎年ご苦労なこったね。
目玉は、皆で楽しめるアスレチック「常夏の魔城」!
今回も大好評で挑戦者があとを絶たず、会場のコスタ・デル・ソルには多くの人が集まってるみたい。
というわけで、冒険者さんのお手伝いは大歓迎!
興味が湧いたなら、コスタ・デル・ソルにいる、「紅蓮祭実行委員長ヘールマガ」に声をかけてくれよ!
アスレチックは特に興味ないけど、催しには興味あるからコスタ・デル・ソルに向かってみるか。
暑い暑いと言いながら、海辺のあるコスタ・デル・ソルは他の場所よりは気持ち涼しさが感じられる。
やっぱり夏は海なんだなーと思いながら紅蓮祭実行委員長のヘールマガのもとへと向かう。
紅蓮祭実行委員長ヘールマガ
おお、さにすとじゃないか!
マヤル・モヤルから話を聞いて、手伝いに来てくれたのか?
今回の紅蓮祭も実行委員一同、来場客に楽しんでもらえるよう全力で励んでいるぞ。
おう、久しぶりだな!
まずはざっくりと催しの内容を説明しておこう。
すでに気になって仕方ないかもしれないが・・・・・・帰ってきた「常夏の魔城」は爆弾コースも健在で、挑む者たちの悲鳴が止まらない!
暑さにやられそうになったら、ひんやりおいしい氷菓の出番だ。
かわいいシロクマたちも来ているぞ!
毎年の催しを続けていくことは紅蓮祭の規模が大きくなっていっていい傾向じゃないか。
さらに今回は、東方の文化も取り入れてみたんだ。
あちらでは祭りに際して、大きな「うちわ」という道具を使い、扇ぐことで魔を祓うんだとか。
そこで我々も、祭りにこだわりを持つという、ナマズオ族の職人に製作を依頼してな。
紅蓮祭らしく、真っ赤で大きなうちわを作ってもらったんだ!
ナマズオも参加し出したかw
多文化も取り入れられる柔軟さは大切だからね。
紅蓮祭も、もとはボンバードという魔を祓うための祭りだった。
縁起もいいし、大型うちわの魔を祓う効果にも期待している!
そんなこんなで大盛り上がりなのはいいが、予想以上に来場者が多くてな・・・・・・警備を増員したく人手を欲していたところなんだ。
海辺の事故は命に関わるからな。
今年は花火もたくさん上げるようになってるっぽいから、警備員は何人いたってかまわないな。
ちょうど冒険者のあんたが来てくれて助かった。
今のままだと、何か問題が起きたときに、すぐに駆けつけられる人員がいなくて・・・・・・
臨時警備員として紅蓮祭の安全を守って差しあげようではないか。
女性の悲鳴
キャーッ!
ま、魔物が暴れてるわ!!
相変わらず、さっそくだな!
コナンくんみたいなキャラになってるんちゃうか?
紅蓮祭実行委員長ヘールマガ
魔物が暴れているだと!?
いかん、来場客も動揺しているようだ・・・・・・。
さっそくですまないが、手を貸してくれ!
俺はこの場に残って混乱を収めるから、あんたは、声がした北の方角を見てきてもらえないか!
海の魔物っていうと去年の大きい鮫みたいなやつもおることやしな、海の魔物は危険が一杯だからすぐに駆けつけないとな!
悲鳴のあった方向へすぐに走り出し、一人の怯えた来場者の姿をとらえた。
怯えた来場者
そ、そこの岩陰に、魔物がいたの!
嘘じゃないわ、変な動きをしながらこっちを見てたのよ!
東のほうに走って行ったわ!
もしあのまま襲い掛かってきてたら・・・・・・ああやだ、考えるだけで恐ろしい!
向こうで少し休もうしら・・・・・・。
もうちょっと魔物の特徴教えてみてよぉ。
どんなサイズかどんな見た目か教えてもらわんと対応が遅れてしまうわよ!
夏を楽しむ来場客
やられたな・・・・・・。
俺っちよりテンションが高いなんて・・・・・・魔物のくせに見事なダンスだった、悔しいが負けたゼ!
魔物でダンス?
いやぁ、俺っちはここでダンスの練習をしてたんだが、緑のアンチクショウが乱入してきて、突如ダンスバトルに!
ハイテンションで踊りまくって去っていき、嵐のような奴だった。
行き先は知らないが・・・・・・。
そういえば激しく踊っていたとき、奴から何か落ちたような・・・・・・?
フッ・・・・・・だが、もうどうだっていいことだ。
青い海が俺っちを呼んでいるからな。
ここで立ち止まっていたら、夏に置いていかれちまうゼ・・・・・・!
アンタは気になるっていうなら、奴が落としたものを調べてみればいいんじゃないか?
ダンスができる魔物?
これまた全然情報が得られない。
後手後手に回る前に、この状況から得られる情報を手に入れよう。
あたりを見渡すと、なにやら「針」のようなものが落ちていた。
針、ダンス?
サボテンダー的な?
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
ひゃっはー、こっちか!
おーいえぇい、久しぶりだなさにすと!
ヘールマガから応援を頼まれたもんで、俺たちも駆けつけたぜ。
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
あたしたち、緑の魔物がいるっていう話を聞いて来たんだけど・・・・・・その様子だと、もう情報を手に入れたの?
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
おっ、何か拾ったのか。
なんだこれは・・・・・・針か?
さにすと
サボテンダーがいたのかも
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
ええっ?
そんな馬鹿な、ここはラノシアよ。
サボテンダーは生息していないはずなのに、どうして?
????
ご、ごめんなさーーーーーい!!
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
あなたは・・・・・・たしか、地主のゲゲルジュさんのご友人でしたね。
招待客のおひとりだったと記憶していますが。
メメジャ
はい・・・・・・ウルダハから来ました、メメジャと言います。
せっかくお祭りにご招待いただいたので、うちの子たちも一緒にと思って・・・・・・。
ペットのサボテンダーを連れてきたのですが、脱走しちゃったんですー!
ゲゲルジュさんにご挨拶に行ったときは、大人しくていい子にしていたんですよ。
あの方も喜んでサボテンダーを可愛がってくれて・・・・・・。
だから私は安心して、飲み物を取りに行きました。
でも、その間に突然暴れだしたみたいで、手が付けられなくなったって・・・・・・。
いつもは急に暴れることなんてないのに!
私が戻ったときには、もうどこかへ行ってしまっていてぇ・・・・・・。
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
なるほど、それでサボテンダーが会場内にいるのね。
私たちは来場客の安全を第一にしなきゃいけないから、いざというときは討伐も視野に入れないと・・・・・・。
メメジャ
とととと、討伐!?
そんな、普段は人に危害を加えるような子じゃないんです!
子株の頃から手塩にかけて育てたから、人にも慣れていて・・・・・・!
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
そうは言っても・・・・・・困ったわね。
土地を貸してくれているゲゲルジュ氏のご友人だし、なるべく穏便に済ませたいところだけど・・・・・・。
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
ま、討伐ってのは最終手段にして。
まずは、捕獲することだけ考えればいいんじゃねえか?
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
それもそうね・・・・・・参加者の不安も煽りたくないし、大人数で行くとサボテンダーを刺激するかもしれないから、私たちだけでササッと解決してしまいましょう。
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
そうこなくっちゃな!
俺たちでサボテンダー問題をカッコよく解決するぜ!
まだそれほど時間は経ってねえから、近くにいるはずだ。
手分して「暴れサボテンダー」を探そう。
アンタは西側を頼む!
―メメジャ
あわわわ、見つかりません・・・・・・!
どこにいっちゃったんだろうーーーー!!
―紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
どこに行ったのかしら・・・・・・。
暴れているなら、もう少し見つかりやすいかと思ったけど・・・・・・。
―紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
おーいえぇい、このあたりは俺に任せな!
アンタは、西側で「暴れサボテンダー」を探してくれ!
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
おーいえぇい!
見つかったんだな!
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
でもこれは・・・・・・捕まえようにも、近づきにくいわね・・・・・・。
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
ここまで暴れるサボテンダーは見たことねぇ・・・・・・!
変なモヤみたいなものまで見えるぜ。
メメジャ
私もあんな状態のあの子を見るのは初めてですー!
そういえばゲゲルジュさんも、「突然、悪いものに憑かれたように暴れだした」って・・・・・・!
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
それがあのモヤだとすれば・・・・・・あれを祓うことができれば、もとに戻るかもしれないってことかしら?
さにすと
悪い何かを祓う効果があるもの・・・・・・
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
そっか!
東方ではうちわで魔を祓うんだったわね・・・・・・。
ベールマガが用意したうちわなら、効果があるかもいれないわ!
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
そういうことなら任せろ!
ちょうどさっき、ヘールマガからもらってきたところだ。
これで全力で扇いでやるぜ!
ひゃっはー!!!
オラオラ、うちわの力をくらいやがれ!
紅蓮祭実行委員
ペ・オビヤノ
良かった、これで一件落着ね!
メメジャ
あ、あのう・・・・・・お喜びのところ、申し訳ないんですけど・・・・・・。
逃げ出したのは、この子だけじゃなくて・・・・・・全部で7匹なんですーーーー!!!
この子はサボちゃんで、あとテンちゃんとかダーちゃんとか!
ほかにも・・・・・・
紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
そんなにたくさん!?
つまりまだ解決してないってこと・・・・・・?
紅蓮祭実行委員ボドゥフォアン
マジか・・・・・・。
となると、この島の中だけじゃなくて、海岸のほうまで捜索しなくちゃいけねえな。
よし、こうなったら仕方ねえ・・・・・・!
みんなにうちわを渡すから、手分けしてサボテンダーを扇いで、取り憑いたものを祓ってやろうぜ!
―紅蓮祭実行委員ペ・オビヤノ
あと6匹か・・・・・・。
思ってた以上に、多いわね・・・・・・。
―メメジャ
いつものサボちゃんに戻ってくれて良かったー・・・・・・。
ほかの子たちも、うちわで扇げばきっと落ち着いてくれますよね!
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