「問答巡りと降神祭」
巳奉行
まあ、その出で立ち・・・・・・もしや冒険者の方でいらっしゃいますか?
不躾に失礼いたしました。
わたくしは「巳奉行」と申す者。
エオルゼアの地にて「降神祭」を祝う、使節団の一員ですわ。
「降神祭」とは、新たな季節の幕開けを祝う祭事。
この地では、十二神の中から新たな主神を選ぶそうですが、東方では、神ではなく獣を選ぶ習わしがございます。
此度の獣は「巳」、わたくしたちの言葉で「蛇」を意味します。
とかく恐れられがちな生き物ですが、脱皮を繰り返す様から、東方においては再生や長寿の象徴ともされているのです。
そんな縁起物でもある蛇にあやかるため、わたくしどもは、ある催しを執り行うことにしました。
名付けて・・・・・・
「降神問答巡り」!!
それは、蛇の背を辿るように街を巡り、各所で与えられる問答を解いていくという催しです。
このリムサ・ロミンサの各所に、わたくしの妹たち・・・・・・巳与力を3人、配置しております。
冒険者殿が、彼女らのもとを巡り、「蛇」に関する出題を解いてもらいます。
参加者には「縁起のいい景品」もご用意しておりますよ。
これからの旅の験担ぎに、よろしければ、冒険者殿も参加なさいませんか?
この問答巡りは、見識を深めることに意義があります。
問いに苦戦する場合は、巳与力に助言を求めれば、彼女たちから、答えに繋がる「ひんと」を得られるはずです。
もし、問答で全問正解を狙いたければ、あちらの巳同心にお声がけください。
そのために必要な知識を仕入れることができるでしょう。
最初の出題者は、次女・・・・・・「青巳与力」ですわ。
ここから少し北にいった先でお待ちしておりますから、どうぞお向かいください。
―巳奉行
最初の出題者、「青巳与力」は、ここから少し北にいった先にいるはずです。
ご健闘を!
青巳与力
本っ当に素敵な街並!
あとで姉様たちと一緒に回りたいなあー!!
あっ・・・・・・ごめんなさい!
つい景色に見惚れて自分の仕事がおろそかに。
今、出題しますね、えーとえーと・・・・・・!
問題ですっ!
ひんがしの国では縁起が良いと言われている蛇ですが、見つけた人に、何をもたらすと言われているでしょう!?
さにすと
幸運
青巳与力
だいせいかーい!
おっしゃるとおり、蛇は「幸運」の象徴とされていますっ!
特に、滅多に遭遇することができない幻の蛇・・・・・・ずんぐり丸い姿をしている、「ツチノコ」という蛇に出会えたら、さらなる「らっきぃ」が訪れるのだとか!
さて、わたしとの問答はこれにて終わり!
次は三女の「黄巳与力」が溺れた海豚亭を抜けた先にいますので、ぜひ会いに行ってくださいねっ!
黄巳与力
この街、人がとっていっぱいで、目が回っちゃうよぉーー。
あ、問答の参加者のひとー。
いま問題を出すからねぇ。
東方で、蛇は縁起の良い生き物って聞いたぁ?
中でも、特におめでたーい色の蛇がいてぇ、さて、それは何色でしょー?
さにすと
赤
黄巳与力
たしかに東方では、赤がおめでたい色と言われてるけどぉ・・・・・・でも蛇の色となると、ちょっと事情が違うんだ。
なんと正解は「白」でしたぁー。
白い蛇は、神秘的で珍しい生き物だから、特に縁起が良いって言われてるんだけどぉ・・・・・・
中でも、「白ツチノコ」が特に珍しくってぇ。
大昔の降神祭は立派な台座に祀られ、幸運の御利益があるように祈ってたらしいよ。
でもここ数百年は、目撃されて記録すら残ってないんだぁ・・・・・・。
いまや伝説の存在になっちゃったんだよー。
それじゃあ、次で最後だよぉ。
四女の「赤巳与力」がレストラン「ビスマルク」で待ってるから、行ってあげてねぇー。
赤巳与力
くうー・・・・・・良い匂いが、向こうから漂ってくる!
あとで姉ちゃんたちに何か買ってったら、喜ぶかな・・・・・・。
おっ、来たな参加者!
待ってたぜ、いまから出題するから覚悟しろよ!?
さっき姉ちゃんから、「白ツチノコ」が台座に乗せられ、祀られていたって話は聞いたろ?
でも今じゃあ、姿が見られなくなっちまった!
そこで、ひんがしの国では「白ツチノコ」の代わりに、別のものを台座に乗せて、祀るようになったんだが・・・・・・それが何かわかるか!?
さにすと
餅
赤巳与力
そのとおり、「餅」だ!
まさか、エオルゼアのヤツが正解するとは・・・・・・アンタ、やるじゃねえか!!
祀られる餅は、「鏡餅」って呼ばれていてな。
ひんがしの国では降神祭の時期になると家に飾るんだ。
鏡餅は丸く平たい餅をふたつ重ねたものでな。
今や見られなくなった、「白ツチノコ」の姿を模してるんだ!
これですべての問答が終了だ!
最後まで参加してくれて、ありがとうな!
それじゃあ、景品の贈呈だ!
ひんがしの国の職人が、腕によりをかけて作った、縁起のいい品をアンタに贈呈するぜ!!
今、渡してやっから、ちょーっと待ってろよ・・・・・・えーと・・・・・・。
し、しまった!
在庫を切らしちまったぁ・・・・・・!?
本当なら、ここで景品の「白ツチノコ」の置物を渡して、参加者の幸運を祈るって手筈だったのに・・・・・・!
漂ってくるいい匂いに夢中で、補充するのをすっかり忘れちまってた・・・・・・!!
ね、ね、姉ちゃんに、叱られる!!
なーんだ!
まだひとつ、残ってるじゃねえか!
助かったぜ・・・・・・。
悪かったな!
それじゃあ、こいつを景品として持ってってくれ!
あとさ・・・・・・えっとさ・・・・・・。
わりぃんだけど、姉ちゃ・・・・・・「巳奉行」様に、景品の在庫が切れたこと、伝えてくんねーかなぁ?
補充に行きたいけど、ほかの参加者がまだまだ来るし、ここから動けねえんだ・・・・・・!
頼むよ!
すまねえ、助かるぜ!
よろしくな!
巳奉行
まあ、ちょうど景品が在庫切れに?
それで冒険者殿が伝えにきてくださったのですか。
まったく、あの子ったら・・・・・・あとで叱っておかなくえては。
お手間をおかけして申し訳ありませんでした。
手隙の者に補充に向かわせておきましょう。
あら、冒険者殿の足元に景品が。
懐から落ちてしまったのでしょうか・・・・・・?
白ツチノコ
モチモチっ、モチィーっ!
巳奉行
な、鳴いた・・・・・・!?
景品はただの置物なので、鳴いたり動いたりする機能なんてありません。
もしや、これは・・・・・・何百年と見つかることのなかった、本物の「白ツチノコ」様なのでは!?
まさか、今も存在していたなんて・・・・・・!
ああ、なんて今日は幸運な日なのでしょう!!
しかし、どうしてエオルゼアに?
使節団の船にまぎれて、一緒についてきてしまったのでしょうか・・・・・・。
冒険者殿、よろしければ、「白ツチノコ」様をそのまま連れていってはくださいませんか?
確かに、「白ツチノコ」様の発見は、我々にとっても、歴史的な発見ではありますが・・・・・・。
あなたの幸運を願って、お見えになったのかもしれません。
見たところ、冒険者殿に懐いてらっしゃるようですし・・・・・・どうかお願いいたします。
白ツチノコ
モチィーっ!
巳奉行
降神祭では、東方由来の占いである「おみくじ」も開催中です。
「白ツチノコ」様を見つけた豪運を、おみくじで試してみるのも、一興かもしれません。
とはいえ、結果が悪くてもご安心を。
きっと「白ツチノコ」様が、どのような困難な状況であっても、冒険者殿に幸運を授けてくださるはずですわ。
此度は、手前どもの催しにご参加くださり、感謝いたします。
今後も冒険者殿の旅路に幸多からんことを、お祈りしておりますわ。
―巳奉行
それにしても、本物の白ツチノコ様は、伝承の巻物に描かれてきたお姿そのままで、安心いたしました。
伝わっていたのは、鏡餅に通ずるずんぐり丸い姿ということのみ。
人前に現れることのなかった数百年の間に、図画が異なる形に変遷していても、おかしくはありませんから。
つまり白ツチノコ様の伝承を継いできた数多の者たちが、大切に、正しく語ってきたとの証明に他なりません。
こたび景品としても、そのお姿を広めることができ何よりです!
―巳同心
あっしは、東方より参じた使節団の者でやす。
ご不明なことがありやしたら、どうぞなんなりと。
さにすと
ここで何をしている?
巳同心
あっしらは、「降神祭」を盛り上げる催しを企画しておりやす。
冒険者さまのご協力のおかげで、祭りはつつがなく進んでおりやすぜ。
期間中に、引き続き「おみくじ」をお楽しみいただけるんで、よければ、足を伸ばしてみてくだせえ。
さにすと
降神祭とは?
巳同心
おや、ご存知ではないので?
東方の住人であるあっしがお教えするのも、奇妙な話でやすが・・・・・・。
「降神祭」とは、新たな季節の廻りの開幕を祝う聖なる祭典。
エオルゼアでは、十二神の中から新たな主神を選ぶそうで、今期は、海洋と航海を司る女神「リムレーン」様が選ばれたとか。
さて一方で、東方では、神話に語られたる12種類の動物から、新たな季節を司るものを選ぶのが習わしでして、此度は「巳」となりやした。
「巳」と言われても何のことやらわからないと思いやすが、あっしらが使う「蛇」の予備ののひとつでごぜえやす。
これも東方文化のひとつと、お含みおきくだせえ。
さにすと
問答巡りに役立つ知識を聞きたい
巳同心
お安い御用でやす。
これから、する、あっしの話をよく聞いてくださいな。
あっしらは験担ぎってもんが好きでねえ。東方にゃ色んな縁起ものがありやすが、「蛇」は「幸運」をもたらすと言われてるんでさあ。
蛇といっても、種類はいろいろございやす。
それぞれ魅力のある姿をしてますけど、白い蛇」ってのは特に珍しく、ありがたががられていましてね。
その中でも伝説の蛇、「白ツチノコ」様に出会えた日にゃ、大きな幸運を授かること間違いなし!
代わりに、白ツチノコ様の姿に似せて作った「鏡餅」ってのを、季節の始めに台座に飾り、幸運を願うようになったそうでやす。
昔は、その白ツチノコ様を台座に乗せて崇めたそうですが・・・・・・今じゃすっかり姿が見られなくなっちまったねえ。
―白銀の毛並み輝くウサギ
見るがいい、さにすと。
私も催しに参加し、白ツチノコの置物を得たぞ・・・・・・!
我が毛並みに似た、真白き鱗を持つその姿に、何やら親近感を抱いてな。
世に珍しき体色ゆえに尊ばれるとは、喜ばしきことだ。
これを持ち帰り、我がねぐらに置こうかと思う。
お前も、新たに得た白き友を大切にするのだぞ。
―クロ・アリアポー
蛇はこわーい生き物ってイメージだったけど、降神祭の使節団の人たちのおかげで、わたしも興味が出てきちゃった!
白ツチノコはすごく珍しいんだって!
いろんな場所を旅する冒険者なら、旅先で本物と出会えそうだね!
・・・・・・えっ、もう出会っちゃったの!?
すごい、すっごーい!
―群青の毛並み輝くウサギ
使節団の彼女らが伝える、東方の蛇に対する考えは、かつて僕のいた島の大蛇信仰とも、辿れば根を同じくするもの。
まぁ僕は最終的に、悪しき大蛇と呼ばれていたわけだけどね。
しかし、僕の伝承とは違う形で、東方では今も、蛇が幸福の象徴として敬われ続けている。
それに触れることができて・・・・・・嬉しく思うよ。
―ロウェナ
商談が始まるまで時間があるから、せっかくだし参加してみてるのよ。
何やら、縁起のいい景品がもらえるそうじゃない?
「縁起」や「幸運」を司るなんて不確かなものにかかわらず、誰しもが欲しがる景品として成立する・・・・・・。
それってつまり、高い需要があるということよね!
うちの商会で扱う品も、金運アップのご利益が・・・・・・とか噂を流せば、もっと高い値段をつけられそうね。
ふふ・・・・・・大いに参考にさせてもらうわ!
―プディングウェイ
東方の鏡餅というのも、とっても魅力的な形をしていますが、ぷるぷるのプディング違い、すごく硬-いんですって!
しかしモチモチだとの証言もあり・・・・・・謎は深まるばかりです!
さらには、ライスプディングという、お餅の米を使ったデザートがあるとも聞きました。
プディングとお餅の融合とは、どんなお味なんでしょうー!?
―東方のおみくじ士
東方由来の占いである「おみくじ」を開催中だ。
君も占ってみないかい?
さにすと
あなたについて知りたい
東方のおみくじ士
僕は見ての通り、ヴィエラ族でね。
少しばかり長生きをするうち、降神祭にも関わる「12」という数字の神秘に魅了されたんだ。
東方の十二の獣、エオルゼアの十二神、それにヴィエラ族たちの姓の数もそうだね。
各地に残る「12」の数字には、何か繋がりがありそうじゃない?
そうして「12」を追う旅を続けるうちに、おみくじに出会い、今に至るというわけさ。
ちなみに僕の名前は・・・・・・今は、キンピラ!
待ち暮らしのヴィエラ族は、よく名前を変えるんだけど、僕は時々の吉凶に応じて、12の名前を使い分けているのさ!
さにすと
おみくじの由来は?
東方のおみくじ士
おみくじの始まりは、数千年前に遡るんだ。
東方の神話で神々の使いともされる十二の獣たちが、とある僧侶の夢に、それぞれ十二の神託を携えて現れたという。
十二の獣の十二の御言葉・・・・・・総じて144文字の経文だ。
夢から経文を授かった僧侶が、それを整理して、人々の運勢を占うものとして広めたのが、おみくじの始まり。
彼が修行のため、旅して回ったおかげで、東方では、広くおみくじが知られるようになったそうだよ。
さにすと
おみくじを引きたい!
東方のおみくじ士
おみくじは1回100ギルだよ。
引いていくかい?
よしきた!
さあ、おみくじを引いておくれ!
おみくじの結果はどうだったかな?
君の新しい日々を照らす言葉になりますように!
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