6月19日から始まったプロ野球。
まもなく1か月が経とうとしていますね。
個人的に毎年気になる
「投手の援護率」
について、自分で計算してみました。
スポンサーリンク
【計算方法】
自分なりの計算なので別で計算されている人からすると、ちょっと計算方法が違うかもしれません。
イニングについては、
マウンドに立ったイニング数
を採用します。
4回1アウトで降板した場合は
「5イニング」
といったようにすべて整数で処理しました。
→その投手を援護するぞ!という視点から考えて、途中降板でもそのイニングは援護されていると判断します。
防御率は、
「9イニング投げた場合の失点率」
(自責点×9÷投球回)
なので、
援護率も、
「9イニング投げた場合の得点率」
(投げてる時の得点×9÷投球)
とします。
例)
ジャイアンツの田口麗斗投手
① 5回3得点 11対1でジャイアンツ勝利
② 5回0得点 6対9でジャイアンツ敗戦
③ 3回4得点 7対3でジャイアンツ勝利
というケース。
3登板 13回7得点 チーム24得点
この場合の援護率は、
7×9÷13=4.846
ということになります。
田口選手が9回投げれば5点は取ってくれる、ということですね。
もうひとつ。
チーム24得点が3登板で取っているので、田口選手が投げた試合は1試合あたり8点取れるという計算もできますね。
9回投げれば5得点、先発すれば8得点ということは、完投しないで!ということですかね。
後半の率は選手とは関係のない数字です。
それでは見ていきましょう!
【援護率ランキング】
7月15日(水曜日)時点の援護率ランキングです。
登板回数が3試合以上且つ平均6イニング以上の先発投手を対象とします。
第1位 涌井秀章投手(楽天)
4登板 24イニング 28得点
チーム33得点
援護率10.50
開幕から負けなしの4連勝で最多勝を目指す、ロッテから移籍してきた涌井投手が援護率ナンバーワンです。
24イニング28得点ってw
涌井投手が投げると1イニング1点以上入るという計算になってしまいますね。
確かに打ち込まれても逆転する試合なんかもありましたし、援護されているというのは皆さん知っているかもしれませんね。
昨日は7回無失点の好投を見せていましたが。
とはいえ10点台ってすごいですねぇ。
第2位 弓削隼人投手(楽天)
3登板 19イニング 22得点
チーム22得点
援護率10.42
驚異の10点台が2人目!
しかも涌井投手と同じ楽天!!
弓削投手や涌井投手が投げると、野手は10点取ってくれるんですよね。
これはすごい記録です。
弓削投手の場合は2登板目に15得点取ってくれたことで数字が異常値になっているんでしょう。
とはいえ今年ローテーションの定着を目指す2年目左腕としてはありがたい数字となっていますね。
第3位 小川泰弘投手(ヤクルト)
4登板 24イニング 23得点
チーム34得点
援護率8.63
ライアン小川投手です。
ここまで3勝しておりますが、防御率は9位の4.63。
まあ4.63でも援護率8.63だから勝てますよねっていう話です。
チーム得点に関しては涌井投手弓削投手よりも多い34得点。
小川投手が降板したあとも野手は打ち続けているということですね。
殴り勝つ野球といいますか、今年のヤクルトはそんな戦い方をしているような気がしますね。
第4位 サンチェス投手(巨人)
4登板 21イニング 20得点
チーム得点27
援護率8.58
ジャイアンツの新外国人投手のサンチェスです。
テンポよく投げ込んでいるからか、打者が奮闘するんでしょうね。
サンチェス投手も防御率3.32とパッとしませんが、しっかり2勝しています。
ムエンゴ投手の成績を見るととてもかわいそうになってきました。
第5位 石川雅規投手(ヤクルト)
4登板 20イニング 18得点
チーム20得点
援護率8.10
ヤクルトの開幕投手の石川投手です。
通算200勝まであと29勝に迫っている左腕ですが、ここまで4登板で0勝。
うち2戦は勝ち投手の権利を持ちながらリリーフ陣が打たれ勝ちを逃しています。
ただ防御率は6.05と高く、今年は打ち込まれている印象を受けます。
打たせて取るタイプの石川投手は今年は苦しい一年になりそうですが、援護率はとても高い水準です。
今は二軍調整となっていますが、また復活して200勝目指して頑張ってほしいですね!
以下、投手と援護率を羅列します。
第6位 山本拓実(中日)7.50
第7位 戸郷翔征(巨人)7.20
第8位 高橋光成(西武)6.16
第9位 和田毅(ソフトバンク)5.87
第10位 美馬学(楽天)5.40
楽天楽天ヤクルト巨人ヤクルトと楽天とヤクルトは2人ずつランクインしています。
対してチーム打率の良い横浜や広島なんかがランクインしていないということはチーム打率のわりに得点が少ないといえるのかもしれませんね。
【ムエンゴ率ランキング】
7月15日(水曜日)時点のムエンゴ率ランキングです。
登板回数が3試合以上且つ平均6イニング以上の先発投手を対象とします。
第1位 東浜巨投手(ソフトバンク)
4登板 23イニング 2得点
チーム12得点
援護率0.78
まさかの0点台。
今年は毎週エース対決になるので開幕投手を任された東浜投手にとってはつらいシーズンになりそうです。
ですが、東浜投手が降板すると、チーム得点はアップしてますね。
単純計算ですが、東浜選手が降板した後13イニングで10得点していますね。
あのゆーったりとした足のあげ方が味方打線のリズムを崩しているのでしょうかw
防御率は1.96でリーグ3位ですが、援護率0.78なので勝ちがつかないということですね。かわいそう。
第2位 田嶋大樹投手(オリックス)
4登板 24イニング 4得点
チーム11得点
援護率1.50
2位はオリックスの田嶋投手です。
開幕してから良いピッチングをしているんですが、いまだ1勝。
防御率は東浜投手に次いで4位の2.28。
田嶋投手も降板してから12イニングで7得点となっています。
援護点とチーム得点に差があることで、負け投手にはならない素質があるといえるのかもしれません・・・・・・・。
第3位 有原航平投手(日本ハム)
4登板 27イニング 5得点
チーム5得点
援護率1.67
僕の中で有原は毎年ムエンゴな気がします。
今年は特殊日程のなので、東浜投手と同様、常にエース投手とマッチアップされるため、日ハムが相手エースを打ち崩せていないということでしょう。
とはいえ、チーム得点も5得点ということで、有原投手が降板すると点数が取れない!という東浜投手や田嶋投手にはない完全ムエンゴ投手と言えるかもしれません。
第4位 大野雄大投手(中日)
4登板 24イニング 5得点
チーム13得点
援護率1.88
開幕戦で大炎上してしまった大野投手。そのあとの大逆転劇もあり、チーム得点は13点と多めです。
しかし、2戦目以降は3登板でチーム4得点とムエンゴとなってしまいました。
昨年も最優秀防御率を獲得した割には2桁勝利じゃなかったところからもムエンゴの片りんは見えていたのかもしれませんね。
第5位 平良拳太郎投手(横浜)
3登板 19イニング 4得点
チーム9得点
援護率1.90
防御率セリーグトップの平良投手。
今年は内外の揺さぶりが理想通りで相手に的を絞らせない投球で活躍しています。
防御率が1.08に比べて、援護率1.90。
2勝しているのは自分で抑えているからでしょうね。
チーム打率の高い横浜においてもこの援護率ということはどういうことなんでしょうか。
以下、投手と援護率を羅列します。
第6位 柳裕也(中日)2.25
第7位 濱口遙大(横浜)2.33
第8位 ジョンソン(広島)2.45
第9位 ガルシア(阪神)2.84
第10位 今井達也(西武)3.13
ムエンゴから記事を作成したので、援護率トップを見るとちょっと引きました。と同時に東浜選手のかわいそさが加速してしまいました。
野球はいろいろな数字が出るスポーツなので視点によってとても楽しいデータに代わるというところは僕は好きなところですね。
また定期的にこの援護ムエンゴランキングを開催していきたいと思います。
試合数は少なくなりましたが、今年も野球を存分に楽しみましょうね!!
スポンサーリンク