「今ここに在る意味」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
2人でコーヒーを飲みながら話していると、どんどんスフェーンが暗くなってしまった。
ひどい空気に包まれたこの状況をどう打破していこうか・・・・・・。
スフェーン
なんだか、ごめんね。
弱気なこと言っちゃって。
でも、キミが聞いてくれたおかげで、少し気持ちが落ち着いてきたよ。
完全に気遣われてるやんw
落ち着いてるように見えへんでなwww
ラマチ&グルージャ、はよきてくれええええ!!
願いが届いたのか、二人が合流してきた。
ウクラマト
さっきから悪いな、案内するって言っておいて・・・・・・。
いつもはこんなに声をかけられねぇんだけどよ。
ウクラマトはええけど、グルージャはこっちきてくれよ!
スフェーン
大丈夫、気にしないで。
アレクサンドリアではいろいろあったばかりだし、きっと、ウクラマトたちと話して安心したいんだよ
私はさにすとと話せたし、コーヒーも美味しかったから、いい休憩になったよ。
僕は地獄でした。
ウクラマト
気を遣わせちまったな。
けど、そう言ってもらえるとありがたいぜ。
さてと、このあとはどうするか・・・・・・。
ネクサスアーケードの中を見てまわってもいいけどよ、買い物をしたいわけじゃねぇもんな。
グルージャ
だったら、「レクリエーションゾーン」まで戻ろう。
次はトゥルービューのことを説明するよ!
グルージャの提案通り、レクリエーションゾーンへと移動する。
合流すると何やら男の人がうずくまっていた。
―ウクラマト
おい、大丈夫か?
―具合の悪そうな市民
うっ、ううっ・・・・・・。
―スフェーン
私たちが来たときには、もうこの状態で・・・・・・。
グルージャ
この人、具合が悪そうなんだ。
どこか休めるところに連れていってあげないと・・・・・・。
具合の悪そうな市民
はぁ、はぁっ・・・・・・お気遣い、感謝します。
所用で来たものの、以前、ここで機械兵に殺されたことを思い出してしまって・・・・・・。
もう安全だと、頭ではわかっているのですが・・・・・・。
できれば、もう怖がらなくていいんだと、私を「励まして」もらえませんか・・・・・・?
あと少しすれば、落ち着いてくると思うので・・・・・・。
まあいいけど、僕が傍にいる今が一番安全な瞬間やでw
―グルージャ
そっか・・・・・・・・・・・・。
あの、騒動のときに・・・・・・。
―スフェーン
キミたちのおかげで、助かった命があったって聞いたよ・・・・・・。
それでも、心に負った傷を癒やすには時間が必要なんだよね・・・・・・。
―ウクラマト
魂資源で生き延びられるからこそ、あの日、何度も怖い思いをした奴らがいる。
襲われたとき、駆けつけられてたらよかったんだが・・・・・・。
とにかく今は、こいつが落ち着くまで傍にいよう。
本人もああ言ってたことだし、お前も「励まして」やってくれ。
具合の悪そうな市民
できれば、もう怖がらなくていいんだと、私を「励まして」もらえませんか・・・・・・?
初対面だというのに、頼ってしまって申し訳ありません・・・・・・。
励ます。
具合の悪そうな市民
ふう・・・・・・ありがとうございます。
おかげさまで気が紛れて、落ち着いてきました。
マラカイト
おっと、自己紹介もせずに失礼を・・・・・・私の名はマラカイト、送迎係をやっている者です。
ウクラマト
送迎係か・・・・・・。
前までは、死期が近いって診断された奴を、キープ内の医療施設に護送するのが仕事だったよな。
けど、そのあたりの制度が変わって、魂資源を扱うオリジェニクスも停止してるはずだけど・・・・・・最近の仕事はどういう感じなんだ?
マラカイト
今や、お迎えの近い方をお送りすることはなくなりました。
ご家族によって最後まで看取られたあとに、ご遺体をガバメント管轄の物資倉庫へお送りしていますね。
ウクラマト
倉庫・・・・・・なんだって、そんな場所に?
マラカイト
これからは個人の「埋葬」という行為が必要になるため、場所や手順をどうするか協議している状況で・・・・・・。
暫定的に、倉庫の一角でご遺体を低温保存しているんです。
ゾンビ化して後々復活するみたいな展開じゃないよな?
ウクラマト
なるほど、そういうことか。
水没した旧市街の方には墓地もあるって聞いたけど、葬儀と同じように、遠い過去の風習になってたわけか・・・・・・。
グルージャ
ねえ、マラカイトは、お仕事でこのあたりに来たの?
ここにはつらい記憶があるって言ってたよね。
何かお手伝いしようか・・・・・・?
マラカイト
仕事というわけではないので、頼んでもいいものか悩ましくもありますが・・・・・・お言葉に甘えて、話を聞いていただいてもよろしいですか?
実は、ご遺族への遺品をお届けする個人的な活動をしているんです。
お送りした方の記憶を雲の上に預けても、どこへお迎えに伺ったかは覚えているので、それを頼りに。
遺品は破棄が原則でしたから、持ち出しや保管は規則違反・・・・・・。
けれど、ガラクタのように棄てられていくのが物悲しくて、一部をこっそり保管していたんです。
もちろん、私の感情をご遺族へ押し付けるつもりもありません。
保管していた品をどうするかは相手方の意向に沿って、お渡しすることもあれば、持ち帰って破棄することもあります。
私の行いは正しいのか、いまだに答えは出ません。
ですが、結果がどうであれ、遺された方々にとって選択の機会になればと・・・・・・。
グルージャ
そっか、前は選ぶこともできなかったんだ・・・・・・。
遺されたものをどうするか、ちゃんと考える大切さはわかるよ。
だから、届け物のお手伝いは任せて。
さにすとも、一緒に来てくれる・・・・・・?
さにすと
届け物なら得意だ!
お遣いのエキスパートの称号持ってるからな!!
マラカイト
ありがとうございます・・・・・・!
それでは、レクリエーションゾーンで待っているご遺族の方へ、こちらの4件の届け物をお願いします。
私はレジデンシャルセクター方面へ届けに行ってきます。
受け取られた方の反応を知りたいので、終わったら、ここで落ち合いましょう。
ウクラマト
トライヨラにも、発作みたいに襲撃のことを思い出して、不安になっちまう奴がいたんだよな。
なあ、アタシはマラカイトのほうについていってもいいか?
無理してないか、心配になっちまってさ・・・・・・。
グルージャ
うん、そうしてあげて。
こっちのことは、僕たちに任せてよ!
―グルージャ
マラカイトの手伝い、がんばろう・・・・・・!
スフェーン
えっと、届け物は全部で4件だったね。
グルージャ
宛先はトゥルービューに3件、ネオンスタイン側の通りに1件みたい。
まずはトゥルービューの人へ届けに行こう。
スフェーン
さにすと、先導をお願いできるかな?
まだ街に慣れてなくて、道に迷っちゃいそうだから・・・・・・。
グルージャ
はぐれないように、ちゃんとついていくね。
―スフェーン
失くした人に触れることはもうできなくても、遺品があれば、その人との思い出に触れることはできる・・・・・・。
残された人に矢朝しく寄り添ってくれる、かけがえのないものだね。
―グルージャ
そういえば、送迎係は人を送るだけじゃなくて、送った人が暮らしていた場所の整理もするんだって。
だから余計、マラカイトは思うところがあったのかな。
「トゥルービュー」について話す。
―スフェーン
建物が密集している感じは、城下町を思い出すなぁ・・・・・・。
これだけいろいろなお店がある場所だと、オブリビオンがこっそり紛れられるのも納得だよ。
―グルージャ
トゥルービューに集まってる人たちって、最初は怖く感じるけど、大抵は優しいんだ。
今じゃ、お酒を飲んで通りで寝る人なんかを見ると、かえって心配になっちゃうくらいだよ・・・・・・。
威勢のいい遺族
どうした、俺に何か用か?
梱包された遺品を渡す。
おう、マラカイトの代理ってわけか!
あいつ、遺品の件で俺を訪ねてきたときにな、無理に受け取らなくてもいいって、気ぃ遣ってくれたんだ。
そりゃあ、断る奴もいるだろうが、死んだ親の持ち物かもって思ったら、なんだか気になってよ。
・・・・・・そんなふうに感じたのも、死が身近になったからかもな。
魂資源があろうと、寿命にゃあ敵わねえのは前と同じだ。
だってのに、今は元気にしてる兄弟ともど、いつまで一緒にバカやってられるのかって考えちまって・・・・・・。
・・・・・・っと、湿っぽい話に付き合わせて悪かったな!
届けてくれてありがとよ、マラカイトにも礼を伝えてくれ!
思案する遺族
なぁに?
怪しい勧誘ならお断りだよ。
梱包した遺品を渡す。
ああ・・・・・・遺品の件で来てくれたのね、どうもありがと。
手に取れば何か思い出さないかと期待してたけど、そう都合よくいかないかぁ。
こいつの持ち主はもう死んでるわけだから、スフェーン様の言う永久人とかいうのにはなれないんだろうねぇ。
そう思うと、同情しちまうよ。
ただ、永久人化に関しては少し引っ掛かってもいてさぁ。
エーテルの身体に記憶を宿した存在らしいけど、この肉体を捨てるために1回死ねってことなのか・・・・・・ってねぇ。
魂資源の心配をしなくても済むようになるから、黒いレギュレーターをもらえて嬉しかったのに・・・・・・少し怖くなっちまうよ。
スフェーン様の勧めなんだし、大丈夫だと信じたいねぇ。
それじゃ、気分転換でもしてくるよ。
不安そうな遺族
えっと、こんにちは・・・・・・私に何か?
梱包された遺品を渡す。
マラカイトさんからの届け物でしたか。
正直、受け取るべきかどうか、かなり迷ったんですよね・・・・・・持ち主は死んだんだって思うと、なんだか恐ろしくもあって。
アレクサンドリアがトライヨラに攻め込んで犠牲が出たことも、みんなの国葬をやったころになって急に聞かされて・・・・・・。
報復が怖くて、不安が増すばかりですよ。
グルージャ
ラマチ・・・・・・武王ウクラマトは、報復なんてしないよ。
あの攻撃はアレクサンドリアのみんながやったことじゃなくて、父さんの責任だって、トライヨラのみんなも知ってるから・・・・・・。
不安そうな遺族
ああ、ごめんなさい・・・・・・。
あなたにお父様のことを、悪く言わせるつもりはなかったの。
ただ、死への不安は募るばかりで、あれこれ考えてしまうんです。
黒いレギュレーターも配布終了が近いと聞きましたし、なにをどうすべきなのか・・・・・・悩みは尽きませんよ。
それぞれがこれまで考えもしなかった死に対して向き合っているんだろうな。
グルージャ
これで、トゥルービューの人には届け終えたね。
次はネオンスタイン側の通りに行こう。
快活な遺族
んー?
わざわざ声かけてきてどうした。
梱包された遺品を渡す。
そうか、遺品を届けてくれたのか。
こいつを見て何かを思い出したってわけじゃねえけど、なんでか懐かしさも感じて、妙な気分だぜ。
それにしても、あんたの顔どこかで・・・・・・
ん?
僕は君初めて見たよ。
そうか、あんたアルカディアの生身の挑戦者だろ!?
魔物の魂も使わず王者になるなんて興奮したぜ!
試合の内容はもちろんだけどよ、前に会ったことある奴だって気づいたから余計によお!
ほら・・・・・・あんときだよ、あんとき。
魂交換所のとこで、前に会っただろ。
さにすと
魂資源を交換したがっていたアルカディアの闘士か
スフェーンに悪態ついてきてたやつかw
思い出したわw
快活な遺族
そうそう・・・・・・。
あんときは恥ずかしいとこ見せちまったな。
リサンダー
まあせっかくだし、自己紹介させてもらうと、俺の名前はリサンダーってんだ。
前やってたアルカディアの闘士は、もう辞めた。
けど、気が向いたら働けってスフェーン様にも言われたから、今は闘士時代のトレーニング法を活用した、別の仕事をしてる。
あれだ、機械兵が暴れたときにずいぶんと怪我人が出たろ?
そのときに足をやっちまった奴の歩行訓練を手伝っててな・・・・・・。
らしくねえって思われそうだけどよ。
グルージャ
得意なことで、みんなを助けているんだよね?
リサンダー、とってもかっこいいよ。
グルージャだけが癒やし。
リサンダー
はは、ありがとな。
そう言ってもらえると嬉しいぜ。
ま、怪我のせいで足が不自由になろうと、永久人になりゃあ、それで解決しそうなもんだけどよ・・・・・・。
そいつは、自分の身体で生き抜いて見せるって努力しててさ。
それを見て気づかされたのよ。
闘士時代を戦い抜いてきた、この無駄に頑丈な身体こそ、両親が最初にくれた贈り物で、大事にすべきだってな。
グルージャ
ラマチが、お前に言ってくれたんだ。
青いフビゴ族は、父さんと僕だけだって・・・・・・。
父さんがそれをどう思ったかはわからないし、身体が親子の繋がりを示しちゃうことが、どうしようもなくつらいときも・・・・・・多分あるんだ。
それでも僕は、青いフビゴ族でいたい。
エーテルで同じ風に作れたとしても、身体を捨てちゃうのは寂しいよ。
リサンダー
自分の身体を手放すなんざ、誰だって思うところはあるだろうよ。
それもあって、最近のスフェーン様の言葉はしっくりこねえし、何かおかしいなって感じちまってよお・・・・・・。
おっと、そろそろ仕事に戻らねえと。
じゃあなあんたら、届もんありがとよ。
―グルージャ
僕ね、青いフビゴ族でよかったって思ってるよ。
父さんと母さんのことを知れたのだって、この身体が・・・・・・ふたりが最初にくれた贈り物で、道しるべになってくれたから。
「自販機」について話す。
―スフェーン
すごい、このエレクトロープ機器は飲み物を販売してるんだね。
国民の生活を豊かにするために技術が使われるって、とても大切でいいことだと思うよ。
―グルージャ
ゲノルトがよく飲んでるエナジードリンクは、ここで売ってるのとは違う「特別製」なんだって。
シェールには止められたけど、どんな味がするのか気になるな
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