「ブネワ族の術式」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
ミレージャたちの帰還によって、ゴクゴルマ農園に「安全」がもたらされた。
さて次なる課題はなんだろうか。
ルヴォージャ
なあさにすと、あんたも見たか?
マムークの皆が、取引所で採れたての作物を選ぶ姿・・・・・・あんたの協力あればこその光景だ!
だが、ここで満足はできないぜ。
もっと栽培する作物の種類も収穫量も増やしたいからな!
ルヴォージャのこういう向上心の高いところが周りを巻き込んで良くなっていってるんよなー。
歯車役が綺麗に回ってる今はどんどん進めばいいよ!
アンギル
相変わらずの熱意ね。
その想いは素直に同意したいところだけど、これ以上となると、なかなか難しいところよ。
この森の問題は大きく2点あるわ。
隕石のエーテルの影響が強いことと、日光が届かないこと・・・・・・その両方に対応できる種は、どうしても限られてしまうの。
ルヴォージャ
マムークに住む者も、樹々の伐採を検討したことはあるな。
だが、1本や2本切り倒したくらいじゃ、この鬱蒼とした森には到底敵わないだろうって断念したんだ。
アンギル
極端に日照量の少ない土地での農業・・・・・・どこか参考になる例があればいいのだけれど。
さにすと
ヘリテージファウンドとか?
ラヴィリンソスも思い浮かんだけど実際に行けへんしな・・・・・・。
ルヴォージャ
そういえば、トライヨラに居たときに聞いたことがあるぜ。
ヤースラニ荒野のドームの内側は、雷の力に満ちていて・・・・・・常に暗雲に閉ざされているらしい。
アンギル
興味深いわね。
そんな環境でも農業を行っている場所があるのかしら?
ルヴォージャ
円形農地か・・・・・・ぜひそこに俺を連れてってくれ!
実際に目で見て、現地の人に話を聞いてみたいんだ。、サカ・トラルへの通行証なら、持ってるからさ!
アンギル
私も通行証はいただいているから、ご一緒していいかしら?
これまでに収集した、この土地の環境データと比較すれば、問題解決の糸口が見つかるかもしれないわ。
ルヴォージャはわかるけどアンギルまで通行証発行してもらってるのはなんで?
来賓という扱いだからか?
まあそのへんはいいか。
ルヴォージャ
決まりだな。
長旅になりそうだが、さっそく向かおうぜ!
自動でヘリテージファウンドまで移動。
至れり尽くせりでありんす。
―アンギル
あなたの護衛のおかげで、危なげなく到着したわね。
ありがとう、頼もしいわ。
ルヴォージャ
あの太陽照らされた荒野が、こうも変わっていたとは・・・・・・ジャティーカ央林とはまた違った暗さだ。
アンギル
環境エーテルが、大幅に雷属性へと偏っているわ。
厚い雷雲に覆われているのも無理のない話ね。
ルヴォージャ
・・・・・・ドームに入って以来、周囲の光景に圧倒されっぱなしだが、今は目的を優先しなきゃな。
現地の住人の話も聞きたいから、仲介を頼んでもいいか?
助かるぜ!
じゃ、同行するから準備ができたら声をかけてくれよ。
よし、この農地について見て回ろうぜ。
―ルヴォージャ
トライヨラに居たころ、シャバーブチェで、ヤースラニ荒野出身のシャトナ族と相席になったことがあるんだ。
・・・・・・あの人は故郷の変容を見て、どう感じたのかな。
―アンギル
シャーレアン、ガレマール帝国、そしてアラグ文明・・・・・・どの技術体系とも、まったく異なるようね。
じっくりと確認したいところだわ。
まずは円形農地の中央にある機械を確認。
装置から放たれた光が、畑を照らしている。
この装置が太陽の代わりになっているようだ。
ルヴォージャ
へえ、この塔みたいな装置から放たれる光が、太陽の代わりになってるのか。
アンギル
ラヴィリンソスの人口太陽よりも小規模だけど、作物の栽培という意味では、大きな助けになりそうね。
次は計測中の農務役に話を聞いてみる。
計測中の農務役
ふむ、そちらの方々が農地について知りたがっていると・・・・・・。
見てのとおり、耕作地を円形にしているのが、いちばんの特徴だろうね。
理由は簡単・・・・・・地力向上や光量確保、湿度や温度の調整などなど、この装置が雷属性の力を変換することでもたらす恩恵を、均等に作物に届けるためさ!
ところでアンタ、以前シャローキと一緒にいた人だよな?
彼女、最近は責任者の仕事で出かけていることが多いんだが・・・・・・留守中にアンタが来たって聞いたら、残念がりそうだな。
おう、そうか。
また時間できたら顔出してみるよ。
―計測中の農務役
俺たちにとっては、畑が円形ってのは当然のことだが、これも先人たちが試行錯誤した結果なんだよな。
最後に見回り中の農務役に話を聞いてみる。
見回り中の農務役
ここの農地に興味があるって?
たしかに、お世辞にも農業に適した環境じゃないから、よそから来た人が興味を持つのも理解できるよ。
エレクトロープ製の装置を使って、不足する地力や光を補っているからこそ作物が育つんだ。
栽培する品種ごとに、最適な調整を行うのが豊作の秘策だよ。
ルヴォージャ
厳しい環境でも実りを得るために、多大な努力と工夫が重ねられているってことが、よくわかったぜ。
俺たちも負けちゃいられないな!
・・・・・・ここで話し込んでたら、彼らの仕事の邪魔になるかもしれないか。
ちょっと離れてから、集めた情報を整理してみようぜ。
―見回り中の農務役
雷は農業の妨げではあるんだが、装置の動力源になって、生活を助けてもくれている。
毒であり薬でもあるといったところかな。
強烈な依存度を生み出す要素が揃ってるわけだなw
さて、3種類の情報を得てルヴォージャとアンギルは何を考えたのだろうか。
ルヴォージャ
俺はマムークを出て外の世界に詳しくなったつもりでいたが、まだまだ知らないことの方が多いと思い知らされたよ。
ここまで連れてきてくれてありがとな。
おかげで、大いに参考になった!
アンギル
そうね。
さすがにあれほどの装置を一朝一夕で作るのは厳しいし、そもそも素材や雷属性の力を確保できないけれど・・・・・・。
少なくとも、属性エーテルで日照量を補うという方法論は、ゴクゴルマ農園でも応用できそうだわ。
高度な機械は無理でも、魔法を利用すればあるいは・・・・・・。
1を得てどんどん膨らませていけるのは偉いぞ!
今はまだ試してる途中なんだから何でも試してみていいと思うよ。
ルヴォージャ
魔法ならブネワ族の得意分野だから、さっそくカゲージャに相談してみよう。
さにすと、悪いが帰りも護衛を頼むぜ・・・・・・!
護衛って、今ツルハシしか持ってないんだけどなw
こっそり着替えて護衛するわな。
ゴクゴルマ農園へ一瞬で戻ってきました。
―アンギル
もし本当に人工太陽が再現できたら・・・・・・ふふっ、胸が躍るわね。
ルヴォージャ
じゃ、カゲージャを呼んでくるぜ。
少し待っててくれよ。
カゲージャ
ここに来るまでの間に、だいたいのことは聞いたよ。
理屈としてはいけそうだけど、新しい術式を組むなら、ここはやっぱり、一族最高の賢士に相談すべきじゃないかな?
ルヴォージャ
まさか族長・・・・・・ゼレージャ様に!?
ああ、ルヴォージャはまだゼレージャが昔のゼレージャやと思ってるんやろな。
まあ無理ないか。
カゲージャ
大丈夫、あの方は双血の教えから解放されて、お変わりになった。
ゴクゴルマ農園のことも気にかけておられる様子だったし、相談すれば、きっと応えてくださるはずさ。
ルヴォージャ
・・・・・・本当に大丈夫か?
ゼレージャ様は、俺みたいなトライヨラへの移住者を、裏切り者だと糾弾しておられた方だから・・・・・・。
さにすと
彼は考えを改めたはずだ。
考えを改めたはずだし、そう言ってきた過去に向き合いたいまであると思うで。
ルヴォージャ
・・・・・・その言葉、信じるぜ。
誰あろう、あんたたちが族長を双血の教えという呪縛から、解き放ってくれたんだからな。
アンギル
それなら、善は急げね。
ゼレージャ様を呼んできてもらえるかしら?
偉い人ならそっちに行った方がいいと思うけど、この人は呼びつけるタイプか。
とはいえルヴォージャは一抹の不安を抱えた様子であった。
ゼレージャはゴクゴルマ農園を改めて視察。
ゼレージャ
・・・・・・見事なものだな、本当に。
ルヴォージャ
族長・・・・・・!
ゼレージャ
そう、かしこまるな。
先日、ミーラジャが、この畑で採れた作物を振る舞ってくれたが、この森で実ったとは思えぬほど、豊かな味わいだった。
アンギル
ありがとうございます。
そう言っていただけると、励みになりますわ。
ゼレージャ
それで、我らブネワ族の知恵を借りたいと聞いたが?
ルヴォージャ
は、はい・・・・・・!
より多くの種類の作物を栽培するため、魔法によって、太陽の代わりとなる光を生み出したいのです!
アンギル
私たちは彼女の案内で、北のヤースラニ荒野まで足を運び、農地を見学してきたのです。
彼の地は環境変化により、常に暗雲が立ち込めておりました。
しかし、不可思議な機械によって太陽に替わる光を灯し、畑で作物を育てていたのです。
カゲージャ
我々に高度な機械技術はなくとも、ブネワ族の魔法であれば、似たことができるのではないかと。
・・・・・・いかがでしょうか、族長?
ゼレージャ
幻を紡ぐは、我が一族の得意とするところだ。
光を放つ魔法を組めといわれれば、可能ではあろうが、ただ光ればよいというものでもあるまい?
アンギル
ええ、そのとおりです。
作物の育成に必要となる波長と光量を、的確に再現する必要があるでしょう。
そのあたりの要件の詳細は、私がお伝えしますので、族長には、ぜひ術式の構築をお願いしたいのです。
ゼレージャ
・・・・・・承知した。
ならば術の核となる魔力を帯びた品を用意してほしい。
それがあれば、発光術式を組み込んだ呪具を作ってみせよう。
そうそう、この一代で終わるなら術式を組むだけでいいんだけど、今後も続けていこうとなると後世に残す方法を考えないといけない。
ゼレージャに依存してしまうと、ゼレージャがおらんくなったときに困ってしまうもんな。
さすが族長、話が早くて助かるわ。
ルヴォージャ
・・・・・・わかりました。
なるべく濃いエーテルを帯びたものを、集めます!
調達担当の腕が鳴るな!
まさか、ゼレージャ様がこうもあっさり、協力してくださるなんて・・・・・・本当に変わられたんだな。
変わらないといけなかった、の間違いよ。
双血の教えという目標を失って多分ゼレージャもぽっかりと穴が開いたはずやからね。
よし、協力を受け入れてくれた族長のためにも、最高の核になるものを手に入れようじゃないか!
実は、ぴったりの品の在処を知ってるんだ。
それは「央森の隕石片」・・・・・・セノーテ・ジャユンジャ近くに行けば採集できるぜ。
あれなら、核に相応しいエーテルを含んでいるだろう。
あんたには手間をかけてしまうが、よろしく頼む。
俺はここに残って、ほかに必要な材料を集めておくから、目的の品を手に入れたら、持ってきてくれよ!
また遠いところか。
マジでエーテライト検討してくれ。
(ジュノに行くときにも便利だしさ・・・・・・)
ルヴォージャ
術の核に相応しい品は手に入ったか?
渡す
さすがだな、ありがとう。
俺にもわかるほど、濃いエーテルを帯びてる・・・・・・さっそく族長に託して呪具を仕上げてもらおうか!
ブネワ族が念を送る?だけで灯りが点灯するような仕組みが完成していた。
畑にはカラフルなスイカ・・・・・・え、キモw
アンギル
ふふっ、ブネワ族の魔法知識は素晴らしいわね。
光の呪具・・・・・・呪光灯のおかげで、農園が真昼のように明るくなったわ。
しかも、ルヴォージャさんたちが、呪光灯を設置したついでに、食事処を併設してくれたの。
これで採れたての作物を使った料理を提供できそうよ。
第一次産業を軸とした産業の発展が目にみえて進んでいるな。
ルヴォージャ
いつか、シャブルク・ピビルのような、新しい名物料理が、ここから生まれてほしい・・・・・・。
そんな願いを込めてみたんだ。
アンギル
ふふっ、素敵ね。
その願いも叶えていきましょう。
あなたの熱意があれば、必ずできるわ。
ルヴォージャ
ああ、かつてグルージャジャ様が、この森の戦争を終わらせたときのようにさ。
このマムークが変わった証として・・・・・・もう一度、イクブラーシャとも歩み寄れるような、そんな料理を作れるといいな。
直接的な絡みはないものの、マムークもイクブラーシャも受け入れ態勢は十分整っているはず。
あとは「熱意ある人物」が先導してくれたらあるいは・・・・・・って感じ。
ゴクゴルマ農園の先に、新しい夢を見つけたルヴォージャたち。
マムークとイクブラーシャが、もう一度深く手を取り合う・・・・・・その夢を叶えるため、これからも協力していこう!
―ヒーラジャ
ナジュールで光る食べ物は見慣れたつもりでいたけど、こうして並べられると、煌びやかなもんだねぇ。
食べてみたら甘味があって美味しいんだよ、これが。
―ルヴォージャ
呪光灯の管理は、ブネワ族とアンギルに任せることになったんだ。
造りは単純に見えるが、光量、波長、熱、その他諸々を、緻密に調整する必要があるらしい。
それもいつも決まった数値じゃなくて、アンギルが作物の様子を見て、その都度計算しているんだと。
本当に、心強い連中が協力してくれているんだなと実感するぜ。
それは前に立つ人間の信念が通ってるからじゃないかな。
―アンギル
呪光灯に必要なデータの計測、設定は任せてちょうだい。
急な天候変化にも対応できるよう、ブネワ族の方々とも連携を取って調整していくわ。
―カゲージャ
呪光灯に組み込まれた発光術式には、ゼレージャ様の知識が込められている。
あのお方の協力なくしては、きっと完成しなかっただろう。
ゼレージャ様も、この農園に期待してくださっているんだ。
また何かあったら、遠慮なく相談させてもらえばいいと思うよ。
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