「みんなのために」
黒文字はゲーム内のストーリーテキストそのまま
青文字は地の文
緑文字はさにすとの感想
フォンジャンテーンくんの旅立ちを見届けに行く。
ウクラマト
さて、フォンジャンテーンが上手くやれるか見守ってやるか。
万貨街へ行ってみようぜ!
万貨街へと向かう。
―ウクラマト
頑張れよ、フォンジャンテーン・・・・・・!
―ローペリ
彼、さっきまでと雰囲気が違うような・・・・・・同じ人なのかい、本当に?
フォンジャンテーン
おふたりも来てくれたんですね。
では、そこで見ていてください。
今度こそ、ちゃんとやってみせますから!
先ほどは突然逃げ出したりして、すみませんでした。
僕はフォンジャンテーンと言います。
ここより東方のウルダハという国で、彫金師をしていました。
不躾なお願いになってしまいますが、よろしければ、この万貨街で働かせてください!
僕はもう一度・・・・・・誰かを笑顔にするために頑張りたいんです!
ローペリ
なるほど、仕事を求めて万貨街を訪ねてきた職人だったのか。
だとしたら、断る理由はないよ。
我らが万貨街は、いつだって腕のいい職人を探している。
さっそく進めておこう、きみを雇用する手続きを。
明日から来てくれるかい?
フォンジャンテーン
はい、もちろんです!
これもおふたりのおかげです。
ありがとうございました。
ウクラマト
まぁ、アタシはたいしたこと言ってねぇけどな・・・・・・。
フォンジャンテーン
そんなことありません。
ウクラマト王女が僕のことを心配して声をかけてくれたから、自分を見つめ直すことができたんですから。
エレンヴィルからの通信が入った。
ひと段落したところだったわけだけど、こいつもミンなんとかさんと同じでどこかから見てたりするんか?w
タイミング良すぎよ
エレンヴィル
こっちの準備は整った。
「満ちた玄関」の入口に集まってくれ。
ウクラマト
そうだローペリ、頼んでた斧の修理は終わったか?
ローペリ
もちろん。
我らがワチュメキメキ万貨街にかかれば、このとおり。
ウクラマト
ははっ、新品みてぇに綺麗さっぱり直ってやがる!
ありがとよ!
じゃあ頑張れよ、フォンジャンテーン。
つらくなったら、また話ぐらい聞くからよ。
お前話聞いて一緒に落ち込むやんけw
エレンヴィルに言われたとおりに、「満ちた玄関」に向かうとしようぜ!
―フォンジャンテーン
これからは自分と誰かを比べるのではなく、誰かを笑顔にするための職人になってみせますよ。
―ローペリ
きみたちには、いい職人を紹介してもらった。
また何かあれば頼むよ。
満ちた玄関へ向かう
―ウクラマト
エレンヴィルの奴・・・・・・大階段が壊れてるってのに、どうやってモブリン族の集落に行くつもりだ?
―クルル
ベイサイド・ベヴィーを見て回っていたら、おじいちゃんが残した物とよく似た耳飾りが売られていたの。
マーブルさんの言うとおり、定番の旅のお守りみたいね。
―アリゼー
待ってる間にお腹が空いたから、シャバーブチェと、タコスのチーちゃんをはしごしてきたわ。
私の好みは、よりスパイスが効いてるチーちゃんのタコスね。
―アルフィノ
私はトライヨラ叙事詩を見直してきたんだ。
旅を続けていけば、あの連王を超える巨大で描かれている、ヨカフイ族とも会うことになるのだろうね。
ウクラマト
なあ、勿体ぶるのはやめにして、そろそろ秘策ってのを教えてくれよ!
エレンヴィル
あれがそうだ。
ウクラマト
な、なんだぁ!?
エレンヴィル
プヌティーだ。
あいつが船を引っ張って川を遡上してくれる。
ウクラマト
大暴れして、逆に船を沈めたりしねぇだろうな・・・・・・。
王女様がその反応ってほんまにトラル大陸出身なん?
現地の動物ちゃうん?w
エレンヴィル
基本的には、温厚で臆病な動物だ。
こちらから攻撃でもしないかぎり、暴れることはない。
微フラグ???
アリゼー
今回の旅は、なにかと動物に縁があるわね。
クルル
動物に詳しいグリーナーがガイド役で頼もしいわ。
ウクラマト
それにしても、また船かよ・・・・・・。
エレンヴィル
トライヨラの王女をナメるな、と言ったのは誰だ?
ウクラマト
うぐぅ・・・・・・!
エレンヴィル
その昔、部族間の争いが激しかった頃、コザマル・カで暮らす連中は移動に川船を利用していた。
他部族の領土をすばやく通り抜けるためにな。
平和になった今では、その必要もなくなり、あまり使われなくなったようだ。
ほんの数艘だけ残っていたものを借りてきた。
気球が使えないかとも思ったんだが・・・・・・大瀑布に巻き上げられた風に煽られて、着陸が難しいらしい。
アルフィノ
見たところ、同型の船が何艘かあるようだが・・・・・・。
ウクラマト
コーナ兄さん!
コーナ
ラマチ。
君たちも船で川上りを?
ウクラマト
ああ。
兄さんも同じってことは、秘石をふたつ集めたんだろ?
ひとりなのにすげえや!
始めから、僕はひとりじゃないよ。
ずっと裏で彼らに動いてもらっていたんだ。
????
久しぶり・・・・・・ってほどでもないか?
聞いた声だな。
サンクレッドか?
振り返るとサンクレッドとウリエンジェの姿があった。
支援者ってのはお前たちだったか。
アリゼー
サンクレッド、ウリエンジェ!
ここで何してるのよ!
サンクレッド
見てのとおり、お前たちと同じだ。
コーナ
魔法大学に留学中、「賢人」の噂はよく耳にしていましてね。
この継承の儀が決まったとき、これ以上の助っ人はないと考え、学長に頼んで、彼らを紹介していただいたのです。
ウリエンジェ
コーナ王子が、助っ人を探す上でこだわった条件はふたつ。
賢人の中でも、未知の環境下での旅に適していることと、魔法学の知識に秀でていることでした。
それで、サバイバル技術に長けたサンクレッドと・・・・・・多少なりとも魔法に心得のある私に、白羽の矢が立ったのです。
コーナ
僕自身が魔法大学で学んでいたのは、民が活用しやすい技術・・・・・・魔導技術や工学といった、素養に関わらず扱えるものが中心でした。
なので、魔法に関しては、基礎的な知識しか持ち合わせていないのですよ。
クルル
・・・・・・ふたりのことだわ、何か考えがあって引き受けたんでしょう?
サンクレッド
まあな・・・・・・。
なにせトライヨラは大陸を統べる大国だ、選ばれた後継者次第では、世界がまた揺らぎかねない。
今の俺たちの役目は、有り体に言えば「世界の平和を護ること」だ。
なら・・・・・・見届けなくちゃだろ?
ロケット団と言い分同じじゃんw
無論、こいつの人となりをよく見た上で協力を了承してる。
ウリエンジェ以上にわかりにくいが、この王子様は意外と・・・・・・。
コーナ
っ・・・・・・おしゃべりは結構です!
早く先へ進みますよ!
アリゼー
待って。
ふたりにひとつだけ聞かせて。
コーナ王子は、ウクラマトと王位を争う相手。
その協力者ということは、私たちともやり合うつもり・・・・・・そう思っていていいのよね?
愚問だ小娘
サンクレッド
協力すると決めた以上、ほかの陣営に戦友がいようと、一切の手を抜くつもりはない。
お前たちも、そのつもりでくるんだな。
多分足震えてるでサンクレッド。
普通に考えてヒカセンと逆サイドにいるの嫌だろうなw
アリゼー
上等じゃない!
言いたいことが済んだのか、コーナたちは港から去ろうとする。
ウクラマト
あれ、船に乗るんじゃ・・・・・・
コーナ
ラマチたちが船を選んだということは、ほかも然り。
逃げ場の少ない水上で争うのは、リスクがある。
効率的に考えたまでさ。
ウクラマト
正直、船は嫌だけど・・・・・・
アタシは、このルートを選んだエレンヴィルを信じる!
エレンヴィル
プヌティーの扱いは、俺に任せてくれ。
ただ、野生生物に襲われたら制御しきれなくなる可能性がある。
なるべくプヌティーから引き離して、甲板で撃退してくれるか?
アルフィノ
となると、私たちは甲板で待機することになるが・・・・・・誰かひとりくらいは、万が一に備えて、操舵席の方でエレンヴィルとプヌティーを護衛すべきかな。
クルル
私は甲板へ・・・・・・。
ピクトマンサーとしての力を試させてほしいの。
ちゃんと戦えるってところ、この機会に証明してみせるわ!
ええて、お前。
お前の回ちゃうねんて。
適材適所って言葉あるから。
アルフィノ
では、クルルさんは彼女と一緒に甲板に・・・・・・。
アリゼー
そういうことなら、私がエレンヴィルの護衛に回るわよ。
アルフィノよりは、咄嗟に動きやすいはずだし。
泳げるからってこと?w
エレンヴィル
頼む、こっちは戦いは苦手なんでね。
アルフィノ
では、私は状況に合わせて、不足している役に回らせてもらうよ。
ウクラマト
アタシだって、それぐらいやってやるぜ!
1枠のヒーラーとタンクはそういうしかないわな。
ここは完全に大人の事情です、はい。
エレンヴィル
とにかく、作戦は決まったな
準備ができたら、船に乗りこんでくれ。
戦のバクージャジャ
ゲッグッグッグ・・・・・・
さあ、狩りを始めるぜェ!
―アリゼー
コーナ王子はリスクを考慮して川上りを断念したけど、ほかの継承候補者たちは、どうかしらね・・・・・・。
―エレンヴィル
この小舟を使って、プヌティーの引く船に乗り込むぞ。
―クルル
良い機会だから、あなたにも見てほしいの。
私の修行の成果を・・・・・・ね!
―アルフィノ
コーナ王子の言うとおり、逃げ場のない水上では無防備にならざるを得ない。
何が起こってもいいよう、十分に注意を払いながら進もう。
―ウクラマト
たとえ危険が待ち受けていようとも、こんなところで立ち止まってらんねぇぜ!
さて、準備を整えて逆流遡上イフイカ・トゥムへと挑む!
逆流遡上イフイカ・トゥム
アリゼー
先行してる同じ型の船がいるようね。
ゾラージャ王子か・・・・・・まさか、バクージャジャ?
エレンヴィル
今はほかの船のことよりも、魔物たちの相手を頼む!
迎撃は任せるぞ!
鳥が4体船を強襲
アリゼーも一人でエレンヴィルを守って戦っている。
アリゼー
雨が降ってきたわね・・・・・・。
エレンヴィル
あれは・・・・・・バクージャジャの船か!?
気をつけろ、仕掛けてくるぞ!
目の前にバクージャジャの船が付く。
戦のバクージャジャ
遅いじゃねェか、待ってたぜェ!
さあて、オレサマからの贈り物をくれてやるぜェ!
たっぷり楽しんでくれやァ!
バクージャジャの船に乗せている牢が開き、中にいた獣が2匹襲いかかってきた。
なんちゅう妨害工作!
妨害工作なんてやってて情けないと思わんのか!
戦のバクージャジャ
チッ、しぶとい連中だ!
だったら・・・・・・ここで足止めをしてやるぜッ!
バクージャジャはそういうと、牽引しているプヌティーに攻撃をしてきた。
戦のバクージャジャ
キャハハハハ!
お先に失礼させてもらうよォ!
エレンヴィル
船を狙うとは、卑怯な奴め・・・・・・!
アリゼー
エレンヴィル・・・・・・!
船速が落ちてるんじゃない!?
エレンヴィル
プヌティーのハーネスがやられた・・・・・・!
すまないが、一度、船を止めるぞ!
プヌティーのハーネスを直すまで、船は動かせない・・・・・・。
アリゼー
あなたたちは陸路を進んでみて!
あとで合流しましょう!
陸路を進むと巨大なプヌティ「アルファ・プヌティ」と対峙。
そのまま洞窟を進んでいく。
ハシゴを登って上へ上へ進んでいると、ウリエンジェたちと遭遇。
ウリエンジェ
おや、こんなところで遭遇するとは・・・・・・船はどうしたのですか?
サンクレッド
おっと、悪いな。
お前たちは別のルートを探してくれ。
サンクレッドに道を塞がれ、別ルートへ。
なんてことするんやあいつ。
てかコーナたちは船を使わずに陸路でここまできたってことか。
洞窟では「ドラウジー」と対峙。
洞窟を抜けた先では何やらキモイ虫みたいなモンスターがクァールを捕食していた。
こいつがボスか?
最奥で密林の捕食者「アポリオン」と戦う。
目の前で捕食シーンを見るとは思わなかったな。
アポリオンを討伐し、無事陸路の頂上までたどり着いた。
ウクラマト
陸路を進んできたものの、ここで行き止まりみてぇだな。
アリゼーたちのところに戻って、船を直さねぇと・・・・・・
タイミングよくアリゼー&エレンヴィルが船を率いてやってきた。
GPS入ってるよな、多分誰かのリンクパール。
アリゼー
みんな、無事―!?
一時はどうなるかと思ったけど、合流できてよかったわ。
エレンヴィル
おたくらが通ってきたという洞窟は、かつてヨカフイ族が金を掘り出すために使ってたものだ。
この辺には、結構残ってるらしい。
ウクラマト
ガイドはありがてぇんだけどよ・・・・・・ウッ・・・・・・まだ陸地に着かねぇのか・・・・・・!
エレンヴィル
ずいぶん川を上ってきたし、もう着くはずだ。
その証拠に・・・・・・あれを見ろ。
エレンヴィルの指さす先にはコザマル・カの大瀑布があった。
アルフィノ
遠くからでもすごかったが、間近で見ると、改めてその迫力に圧倒されるね。
ウクラマト
いいから・・・・・・早く降ろして・・・・・・。
船酔いキャラはもうそろそろお腹いっぱいよ
無事上流に到着。
ウクラマト
ウゥ・・・・・・もう限界・・・・・・
クルル
大丈夫・・・・・・じゃないわよね・・・・・・。
アルフィノ
無理もない。
私たちですら、だいぶ体力を消耗したくらいだ。
エレンヴィル
この近くに、簡易的な山小屋がある。
「翼なき姉弟の大階段」を上ってきた連中が休む場所だが、俺たちが使っても問題ないはずだ。
アルフィノ
では、そこを目指して歩こうか。
ウクラマト、もう少し頑張れるかい?
無理なようなら、ここで休憩を挟んでもいいが・・・・・・
ウクラマト
ちくしょう・・・・・・。
王女として、民を引っ張らなきゃいけねぇアタシが、何度もこんな醜態を晒して・・・・・・情けねぇ・・・・・・!
クルル
ウクラマトさん・・・・・・。
ウクラマト
・・・・・・悪い、弱音を吐いちまって。
アタシなら、もう大丈夫だ。
ゆっくりあとを追いかけるから、先に行っててくれ。
クルル
わかった。
でもこれだけは言わせて。
王女だからって、次代の王を目指す立場だからって、つらいことや苦しいこと全部、ひとりで抱える必要なんてない。
私たちでよければ、いつでも聞くからね。
ウクラマト
クルル・・・・・・だけどよ・・・・・・。
さにすと
誰だって弱さを見せていいんだ!
ウクラマト
お前まで・・・・・・。
いいのか・・・・・・?
ずっと誰にも知られないように、抱えてきたってのに・・・・・・。
ウクラマトの問いに、一同黙って首を縦に振る。
少し、時間をくれねぇか・・・・・・。
聞いてもらいてぇ話があるんだ。
クルル
ええ、もちろん。
エレンヴィル
準備ができたら、追いついてこい。
この先の山小屋で待ってる。
信頼関係を結ぶには思ってることをしっかり吐き出せる体制も必要だもんな。
継承の儀だけで終わる関係にはしたくないから尚更どこかで本音を聞く必要があった。
いい機会じゃないかな。
ウクラマト
ずっと、誰にも言えなかっただ。
迷ったときも、苦しいときも・・・・・・。
それがオヤジの名に恥じぬ生き方だと思ってたから。
だけどお前らが、聞いてくれるって言うなら・・・・・・アタシ、話したい。
その前に、アルフィノたちに追いつかねぇとな。
たしか、北の方に向かって歩いていったはずだ。
山小屋の方面へと歩いていく。
―ウクラマト
いざ自分のことを話すとなると、なんか緊張するな・・・・・・。
―エレンヴィル
ここは「朋友の灯火」と言ってな。
大階段を上ってきた行商人なんかが休むための山小屋だ。
―アリゼー
ハヌハヌ族の集落があった森と打って変わって、こっち側は色彩豊かな植物が多いのね。
―クルル
ここなら、ウクラマトさんの話をじっくり聞けそうね。
アルフィノ
今日はここで休むとしよう。
先を急ぎたくなる気持ちもわかるが、過酷な船旅で疲れているのは、皆同じさ。
エレンヴィル
なら、泊まる支度をしよう。
火起こしから食料の調達まで、やることは多い。
分担して取りかかるぞ。
焚き火を囲んで座談会。
アリゼー
気になってたんだけど・・・・・・ウクラマト派どういう経緯で連王の養子に?
え、お前から話始めるん?
ウクラマトが話すんじゃないんw
ウクラマト
小さかったころのことだから、全然覚えてねぇんだ。
物心ついたときにはもう、連王宮で暮らしててさ。
ただ、生まれはイクブラーシャ・・・・・・ヤクテル樹海にあるシュバラール族の集落だって聞いてる。
一度も訪ねたことはねぇんだけどな。
アタシにとっちゃ、親はオヤジただひとりだけだしよ。
クルル
その気持ち、わかるわ。
私も本当の両親のことは覚えてないから。
知りたいと思ってたころもあったけれど、いつからか、そんな気持ちも忘れちゃった。
私には、ガラフおじいちゃんがいてくれたし。
いや、だから、ウクラマトの話だって。
話題すり替えんなよ!
ウクラマト
へぇー!
クルルも、アタシと似たような境遇だったんだな。
オヤジは、アタシやコーナ兄さんを実の子みたいに愛してくれた。
ゾラージャ兄さんっていう、血の繋がった子どももいたのに・・・・・・。
昔、アタシが獣の棲む森に入りこんじまったときも、オヤジが真っ先に探しにきてくれてさ。
ビビって泣いてるアタシのことを、叱ったってよかったんだ。
なのに武のオヤジときたら、「よく生きてたな」なんて褒めるんだぜ?
まあ、結局そのあと、今は眠ってる理のオヤジに説教されたけどな!
森の危険性について、何時間も延々と・・・・・・。
普段は優しいオヤジだけど、鍛錬のときは厳しくてさぁ・・・・・・。
今思えば、アタシが王女として立派に生きていけるように、本気で向き合ってくれてたんだよな。
なのに、アタシは全然その期待に応えられてねぇ・・・・・・。
自分の国なのに、知らねぇことばっかりだしよ・・・・・・。
アルパカのことだって、イヒーハナ祭のことだって、何ひとつ知らなかった!
たいした経験もないくせに、トライヨラの中で生きてるだけで、トラル大陸のことをわかった気になってたんだ!
アタシには、コーナ兄さんのような知恵も、ゾラージャ兄さんのような力もない。
虚勢を張っているだけで、王女として未熟だ・・・・・・。
さにすと
誰かと比べても仕方ない。
もっと周りの王女見て見ろよ。
ぬるま湯につかって何もしない王女に比べたら立派よ。
てかフォンジャンテーンに同じこと言うたと思うけど聞いてなかったんか?
ウクラマト
誰かと比べるなって・・・・・・
そう、か・・・・・・。
そうなんだよな・・・・・・。
王を目指す気持ちに、兄さんたちは関係ないんだ。
アタシが頑張る理由は、最初から、「みんあのため」だったんだから・・・・・・!
クルル
自分で言ってたでしょう?
「知る」ってことが大事だって・・・・・・。
聞いて、感じて、考えて・・・・・・そうして積み重ねていけば、明日のあなたは今日のあなたより、理想に近づけているんじゃないかしら。
キモw
ハイデリンの受け売りキモw
クルルとはどうも合わんな
ウクラマト
みんな、わりぃ。
情けねぇところを見せちまったな。
トライヨラの王女だとかって、虚勢を張るのはもうやめだ!
知らねぇことだらけなら、これからひとつずつ知っていく!
それから、もっと好きになるんだ。
アタシが護りたいこの国や、みんなのことを!
アタシはアタシらしく、この路を突き進んでいくぜ!!
そんで、絶対に黄金郷を見つけてやるんだ!
クルルのじいちゃんのことを知るためにもな!
クルル
ありがとう、ウクラマトさん。
でも、おじいちゃんのことまで背負わなくていいのよ。
ガラフ・バルデシオンは、未知の危機から人々を救うために、活動していた人・・・・・・。
その孫娘として、誰かを傷つけたり、つらい目に遭わせたりしてまで調査を進めたいわけじゃないの。
一緒に進みましょう、できれば楽しみながら!
みんなで思いきりやって、気持ちよく勝つの。
そのために、私も全力で手を貸すわ!
そうね、でいいねん。
してやろう!って言われてるのにしなくていいとか言われたら冷めるし。
気にしなくていいって言う割にめちゃくちゃ話題出したり怪しい行動したりしてるやんけお前。
アルフィノ
ああ、そうだね。
我々は同じ路を進む仲間だ。
皆で力を合わせて、黄金郷へとたどり着こう!
ほら、ウクラマトのセリフが最後でよかったのに、小粒が余計な口挟むからアルフィノが音頭取り直しせなあかんくなったやんけ。
ウクラマト
お前ら・・・・・・ありがとよ!
頼りにしてるからな!
ウクラマトが前を向き始めたことにエレンヴィルは少しほっとした様子を見せた。
一方、第二王子コーナ陣営・・・・・・
サンクレッド
何やら盛り上がってるみたいだが、兄として妹にひと声かけなくていいのか?
コーナ
その必要はありませんよ。
おふたりこそ、よろしいのですか?
ラマチに協力している方々は、お仲間なのでしょう。
だというのに、敵対するような状況になってしまって。
サンクレッド
俺たちはお前に協力しちゃいるが、あいつらと敵対してるつもりはないさ。
無論、お前を王にするために必要なら、正々堂々やり合ってやるがな。
ウリエンジェ
何のしがらみもなく、彼らと競い合う機会など、これまでありませんでしたから。
少しばかり、私の心も躍っているようです。
コーナ
それにしても、魔法大学の首席卒業者や、バルデシオン委員会の代表までが、ラマチに協力しているとは。
厄介な方々が現れたものです。
加えて、あの冒険者・・・・・・あなた方の言うとおりの人物ならば、手ごわいどころの話ではありません。
だからと言って、継承の儀を諦めるつもりは毛頭ありませんが。
オルコ・パチャへ行って、あらためて気づきました。
アルパカ頼りの物流では、大嵐などの天災で容易に寸断され、民の暮らしが危険に晒されてしまう。
だから、僕がシャーレアンで学んだ技術を活かして、もっと豊かに、安全な生活を実現しなければならない。
この国は・・・・・・もっと変えていける。
僕が、やってみせますよ。
コーナはコーナで別の使命を感じながら継承の儀に臨んでいる。
明日のトライヨラを見据えて。
サンクレッド
・・・・・・ま、今はそれでいいさ。
この旅は、お前にいろいろなものを、聞いて、感じて、考えさせるだろうからな。
キモオオオオオオ!!
こいつもハイデリンの受け売りかよwww
てかクルルは超える力でそれを聞いてたとして、サンクレッドって聞いたことあるん?
ところで、俺はこの継承の儀で引っかかってることがある。
黄金郷に至るための条件について、な。
扉にかけられた封印を解いて王となるのは、7つの試練を超えた者じゃあない。
ウリエンジェ
勝者は、7つの秘石を手に入れた者・・・・・・。
コーナ
ええ。
おそらくは、この先はもっと荒れるでしょうね。
なるほど。
手に入れた者、ね。
一方、第一王子ゾラージャ陣営・・・・・・
サレージャ
ほかの皆さんはまだ到着しておらぬようですな。
手練れの協力者を連れていても、コーナ様とウクラマト様では、ゾラージャ様には一歩及びますまい。
なぜならあなた様こそ、双頭の血を引く唯一無二の存在、奇跡の子!
連王の座を継ぐために生まれてきたと言っても、過言ではありません!
ゾラージャ
そのような肩書に、意味などない。
サレージャ
そういえば・・・・・・継承の儀に黄金郷が関係するという話を聞いてから、グルージャジャ様に近しい物を、探ってみたのですがね。
彼らは、こんなことを口にしていたのです。
黄金郷に至ることができた者は、未来を変えるほどの力を得られるらしい、と・・・・・・。
本当にそんな力があるなら、ぜひとも私もあやかりたいもの。
ですから、そろそろ動こうかと。
利用価値があると示せなければ、放り出されてしまいますから。
先に確認しておきますが、私の策が誰に向こうと、あなた様を王にするためならば、問題ありませんな?
ゾラージャ
戦では、誰もが平等に血を流しうる。
王族とて例外ではない。
故に、人は戦の愚かさを知ることができるのだ。
しばらく前、バクージャジャ陣営・・・・・・
イフイカ・トゥムで同じくアポリオンを討伐。
戦のバクージャジャ
少しは楽しませてくれるかと思ったが、所詮、ただのでくの坊だったな。
魔のバクージャジャ
メスネコちゃんは、あのあとどうなったんだろうねェ。
戦のバクージャジャ
簡単に死なれちゃつまらねェが・・・・・・それならそれで、まだ遊び相手はふたりもいる。
フビゴ族の剣勇士
お頭は、継承の儀に勝って王になったら、どんな国にしたいとか考えてるんで?
戦のバクージャジャ
んなこと、オレサマにはどうでもいい。
魔のバクージャジャ
オイラたちはただ、双頭こそが優れた種だって、証明するだけさ。
戦のバクージャジャ
そうなれば、父上と母上は喜ぶだろうぜ。
魔のバクージャジャ
うん。
それにオイラたちが王サマになれば、劣等種どもを追い出して、血族みんなでトライヨラで暮らすことができる。
戦のバクージャジャ
それ最高じゃねェか。
さっさとあんな辛気臭ぇ森から出してやらねェとな!
そうと決まれば、出発だ!
先行して調子に乗ってるヒトツアタマの王子サマに、ここらで、種の違いをわからせてやるぜェ!
あっさい話を長々となにしとんねんw
書き出しする身にもなってくれよ!
んで、従者どもは今の話聞いてもなお、バクージャジャ陣営として頑張っていくつもりか?w
フビゴ族の槍勇士
お、お待ちくだせぇ・・・・・・!
戦のバクージャジャ
ひとり足りねェと思ったら・・・・・・どこで道草食ってやがった。
フビゴ族の槍勇士
船から落ちたときは死を覚悟しやしたが、なんとかここまで・・・・・・。
でも、ちょっと腕をやっちまいやしてね。
少しばかり、治療と休息を・・・・・・。
魔のバクージャジャ
従者ごときが、オイラたちの足を引っ張る気?
ついてこられないなら、置いていくだけだよ。
戦のバクージャジャ
わりィな、弟がこう言ってるんだ。
獣の餌になりたくなけりゃ、足がちぎれてでも必死についてこいや。
フビゴ族の槍勇士
そんな・・・・・・俺は「双血の教え」を・・・・・・祝福の兄弟を信じて、必死についてきたんですよ!
まって、頼みます・・・・・・置いていかないで・・・・・・!
選択ミスよ、あなた。
やけど、そもそもの選択肢なさそうやもんなぁ。
朋友の灯火のウクラマトたちへと戻ります。
―アリゼー
アルパカが怖かろうが、乗り物酔いが酷かろうが良いのよ。
ウクラマトがウクラマトである理由に、そんなことは関係ないんだから。
―アルフィノ
他者を導く立場として、相応しくあらねば・・・・・・その重責は、私も僅かながらわかっているつもりだよ。
故に、少しでもウクラマトの支えになりたいと思っている。
お前は失敗してるからな。
絶対に忘れないからな。
―クルル
ゆっくり話ができて何よりだったわ。
今のウクラマトさん、良い顔をしているもの。
―エレンヴィル
ウクラマトの奴、やっと迷いがなくなったようだな。
ウクラマト
今日ここで、お前らと話せて良かった。
おかげで、胸の中でモヤモヤしてたもんが、すーっと消えていったぜ。
これからアタシがどう変わっていくか、この先の旅をとおして、見届けてくれよ。
―ウクラマト
さあ、先に進もうぜ!
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