【FF14】孤高の狼 至点の座アルカディア:クルーザー級

「孤高の狼」

 

ハウリングブレードの引退とさにすとの冒険という生きがいを賭けた頂上決戦が今、始まる。

 

ヤーナ
クルーザー級王者は、王にふさわしい別格の実力を持っている。
でも、私はアンタが勝つと信じてるよ!
よし、改めて決戦の相手の紹介だ••••••!
モニターを見て。

クルーザー級の現王者、孤高の狼「ハウリングブレード」!
彼は、闘士になる前は駆除人をしていてね。
当時から剣の腕前では、並ぶ者がいないと言われるほどで、その噂を聞いたオーナーの勧誘で、闘士になったらしい。
端正な顔立ちだったこともあって、デビュー直後から善玉闘士として活躍しててさ。
空想物語風のリングや、光剣がトレードマークになってる。
注入する魂は、フェンリルと呼ばれる魔狼のもの。
これにより強化された肉体から繰り出される斬撃の数々は、素早さと鋭さの両方で警戒が必要だよ!
それじゃあ、さにすと、クルーザー級王者を打ち破って、彼を引退させてくれ!

ーヤーナ
ほかにハウリングブレードの情報といえば、知ってのとおり、ユト姉の「大事な人」なわけだけど••••••それはリングの外の話だし、私が言うことじゃないかな。

 

 

 

 

激戦の末、ハウリングブレードに勝った。

ハウリングブレードは無事自分の身体に戻っていた。
こないだのがあるからちょっと心配になるよね。

ヤーナ
やってくれたね!
アンタ、本当にとんでもないヤツだ••••••!

 

ハウリングブレード
ボクの完敗だよ••••••
闘士に二言は無い。
約束どおり引退しよう。
••••••これでボクは、命の危機を脱したわけだ。
でも、それと同時に、生きがいを失ってしまった。
これからいったい、何をして生きていけばいいんだろう?
本当に、わからないんだ。

うーんこれは難しい問題だ。
最近出会ったところだから何が得意かとかもわかんないし••••••

 

さにすと
一緒にオーナーと闘おう。

とりあえずアルカディアの状況をぶっ壊す手伝いをしてもらって、それから考えような。

 

ハウリングブレード
オーナーはブルートボンバーを殺したも同然だし、興行のために、多くの闘士を犠牲にしてきたことも確かだ。
闘うべき相手だというのはわかるよ。
でも、前に話したとおり、ボクたちはオーナーに恩があってね。
だからこそ、ボクは死に至る病さえ受け入れて、闘士として闘い続けると決めたんだ。

それは理由にはならんよ。
弱みに漬け込まれてるだけで、相手はこっちの恩を全く感じて無いよ。

 

ヤーナ
死ぬなんて自分勝手だ!
ブルートボンバーは死にたくなんてなかっただろうし、ユトロープはアンタを救たくて、ひとりで闘ってたんだよ!

そら怒るわな。
ちょっと無神経で軽はずみな発言だったぞ、ハウリングブレードさん。

 

ハウリングブレード
ユトロープが••••••なんだって••••••?
彼女は、例の症状が出始めた時に、何も言わずボクの前から、アルカディアからも姿を消したんだ。
そのあと、どれだけ探しても会うことができなかった。
だから、ウィケッドサンダーの特別試合が開催されたとき、本当に驚いたよ。

何も知らないダメンズ。

彼女の強さは鈍っていなかったから、てっきり、症状が治まって闘士を再開したのかと••••••。

頭お花畑かよww

 

ヤーナ
なら教えてあげるよ。
アンタは恩義を理由に、不都合な真実から目を背けて、大事な親友や恋人のことが見えなくなってるんだ。
ユト姉はね、アンタの魂触症を治すために、さにすとの魂を奪おうとしたんだ。

たじろぐハウリングブレード。

それでしかアンタを救えないって思ってたから。
アルカディアから離れようとしないアンタと生きる方法が、ほかになかったから••••••!

 

ハウリングブレード
なんてことだ••••••返す言葉もない••••••。
そうか••••••ボクは怖かったのか。
闘士「ハウリングブレード」としての生き方が、失われてしまうことが••••••。
だから、オーナーの言葉を信じ続けていた親友のことも、死ぬとわかっていながら止められなかった。
すまない、ブルートボンバー••••••いや、ヘクトール。
ボクは、さにすとやユトロープが、そうしたように、キミを救おうとすべきだった••••••。
わかったよ。
ボクも、キミたちに協力すると約束しよう。
闘士を食い物にする、オーナーを止めるために••••••。

そうよ。
ブルートボンバーは残念な結果になったけど、ユトロープはまだ生きてる、まだ助けられる。

 

ヤーナ
ハウリングブレードが味方になってくれると、こちらとしても、とても心強いよ。

 

ハウリングブレード
「レザラ」と呼んでくれ。
ボクはもう、ハウリングブレードじゃないからね。

お義兄さん、じゃないん?

 

ヤーナ
レザラ、ジムには姉さんもいるし、戻ってこれからの話をしよう。

 

レザラ
ああ。
そうだ、少しだけ寄り道したいところがあるから、そのあとで、ジム•トライテールに向かわせてもらうよ。

おいおい、そんなフラグ立てんなよw
もう離脱か?

 

 

 

 

さにすとはなんの妨害を受けることもなくジムへと戻れた。

レザラも無事ジムへとたどり着いたようだ。
寄り道ってのはブルートボンバーの飼っていた動物たちを引き取ってきたみたい。
死亡フラグじゃなかったんだな。

レザラ
すまないんだが、ボクの家はペット禁止でさ••••••どうか、この子たちを預かってやってくれないか?

 

ヤーナ
喜んで引き取るよ。
妹も猫を飼いたがっていたし••••••
ネユニは上でユト姉の看病をしてるのかな?
ちょっと見てくるよ。

ん?
嫌な予感?

 

レザラ
••••••ボクも行っていいだろうか?

 

ヤーナ
もちろん。
姉さんとも積もる話があるだろうかね。

病床に臥してるところあんまり見られたく無い人もいるからどうなんやろ?
それとも長い付き合いなんかもな。

 

二人が呼びに行っている間、ブルートボンバーの動物たちと戯れた。
やっぱり癒されるな、小動物は。

 

しばらくすると血相を変えて二人が走ってきた。

嫌な予感が的中か。

 

ヤーナ
大変だ!
ネユニとユト姉がいない!
疲弊した姉さんを外に連れ出すなんて考えられないし、いつも持ち歩いている端末もおいたままだった。
きっと何かあったんだよ••••••!

位置情報検索も使えないか。

 

さてどうしたものか考えていたところ、ジム内のテレビが映った。
貞子か?くる?きっとくる?

 

低くかすれた声
生身の挑戦者、さにすと。
私はアルカディアを盛り上げることに貢献したきた君を、とても高く評価している。

 

レザラ
これは、オーナーの声だ••••••!

 

アルカディアのオーナー
しかし、私の筋書きを勝手に書き換えたことは、とてもじゃないが容認できない。
これ以上、好きにさせないため、ユトロープとネユニの身柄は確保させてもらったよ。

オーナーが誘拐?

メテムを締め上げたことで、君たちが魂触症の治療にやっきになっていることも承知だ。
ああ、それから••••••君たちが欲してやまない再生因子を強化するための薬、通称「生命の雫」の在処も、私は知っている。

すべてお見通しってわけか。

 

レザラ
いったい、何が望みですか?

 

アルカディアのオーナー
簡単なことだよ。
これまでどおり、さにすとが、アルカディアで戦い続けること。
そして、私の筋書きに二度と手を加えないことだ。
統一王者になれば約束どおり、魂資源は好きにすればいいし、なんなら「生命の雫」の在処も教えよう。
私からは以上だ。
アルカディア最高峰の闘いの舞台、ヘビー級での活躍を楽しみにしているよ••••••。

そう言い残してテレビは切れた。

 

向こうが完全に主導権を握った形。
もう僕たちにできることは、僕がヘビー級を勝ち抜いて統一王者になるだけとなった。

 

レザラ
オーナーの方が、一枚上手だったようだ••••••。
下手に動くとユトロープたちが何をされるかわからない。

ただ、声を聞いたわけじゃ無いから本当に身柄が確保されてるかどうかまではわかってない。

 

ヤーナ
もう、さにすとに、統一王者になってもらうしかないってことか••••••。

 

さにすと
任せてくれ!

何も考える必要はない。
非常にシンプルな条件じゃないか。

 

ヤーナ
ありがとう。
これからも、セコンドとして精一杯サポートするよ。

 

レザラ
オーナーの暴挙はとても看過できない。
ボクもできることで協力させてもらうよ。
二度と、大事な人を奪われたくないからね••••••。

 

 

 

 

ヤーナ
••••••••••••。
••••••ごめん、大丈夫だ。
こっちが下手な動きをしないかぎり、ユト姉とネユニは、きっと無事でいてくれる••••••。
アンタはアンタなりの方法で、統一王者の座を勝ち取るための準備をしておいて。
さらに激しい闘いに備えてトレーニングしたり、ゆっくり身体を休めたり、とにかく次戦に備えてほしい。

ううん、ちゃうよ。
ヘビー級の相手教えてよ。
じゃあ対策するために鍛錬の方法も変わってくるんだからさ。
なんで隠したまんまなん?w

アンタに頼るしかなくて心苦しいけど、ヘビー級の試合が始まる頃合いになったら、またここに来て••••••頼んだよ!

 

ーヤーナ
さにすと、様子を見にきてくれたのか?
さらわれた、ネユニとユトロープのことは心配だけど、下手に動くとオーナーに何をされるかわからない。
でも、手をこまねいているわけにもいかないからね。
私たちにできることがないか、レザラと探っておくよ。
アンタが次に挑むのは、いよいよ最高峰のヘビー級だ。
これまで以上に激しい闘いとなるから、しっかり、トレーニングを積んでおいてくれ!

ーレザラ
病床の身のユトロープと、幼い子どもをさらうなんて••••••何としても、彼女たちを無事に取り戻そう。
そして、闘士を食い物にするオーナーを止めるんだ。
ヘクトールもきっと、それを望むだろうからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガブロ
やあ、生身の挑戦者、さにすと!
僕に声をかけてくれてありがとう。

 

クルーザー級の取材を受ける。

 

ガブロ
さあ、「クルーザー級」の取材を始めよう。
ベテラン揃いの階級でも、目覚ましい快進撃を見せてくれたね。
ブルートアボミネーターとの場外戦では手に汗握り!
王者、ハウリングブレードの引退を賭けた大一番の興奮は、いまだに覚めることがないよ••••••!
今回も、客席や中継でじっくり観戦させてもらったが、闘ったキミから生の声を聞かせて欲しい。
さあ、お願いできるだろうか?

生の声を聞かせてやる。

 

ガブロ
よしよし、フツフツと想像力が湧いてきたぞ。
僕もシュガーライオットに負けないくらい、キミの闘いを漫画というアートで表現しよう!
こんなのはどうだ••••••「ダンシング•グリーン」との熱狂のダンスバトルが、さらに白熱したらどうなったのか?
奔放な「シュガーライオット」のイメージが爆発し、とんでもないものを具現化したら?
「ブルートアボミネーター」による怒涛の攻撃が、熾烈さを極めたらどんな地獄に?
もし、「ハウリングブレード」がノックアウトされず、魔物の魂を暴走させてしまったら?
うんうん、「闘え!生身の挑戦者 クルーザー級編」
これは類まれな傑作になりそうだ••••••!
忙しい中、取材を受けてくれて感謝する。
次の階級も期待してるから、どうかがんばってくれ!

 

 

 

 

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