【FF14】黒猫と魔女 至点の座アルカディア:クルーザー級

「黒猫と魔女」

 

ブルートボンバーとの激戦を終えジムに戻ってきたさにすととヤーナ。
状況整理をし冷静になったところで妹のネユニの姿が見えないことに気づく。

 

ヤーナ
あんな出来事のあとだし、ちょっと心配だ。
ネユニが持ち歩いてる端末の位置情報を探ってみるよ。

 

 

ネユニが使っていたパソコンのような端末をヤーナが叩く。

ヤーナ
なんで、キープの外なんかに••••••。
ネユニの端末が、ヘリテージファウンドにあるみたいなんだ。
あの子が、何も告げずに外に出るなんて、絶対におかしいよ。

この状況でネユニの異常行動。
誘拐でなかったことは良かったことだけど、気になる行動ではある。
決勝戦までは時間があるので、探しにいくことにした。

とにかく嫌な予感がするから、すまないが、一緒に探してほしい。
最後に記録された位置情報は「ヤースラニ荒野東部」だ。

 

 

 

 

 

ヤースラニ荒野東部に到着。

ヤーナ
端末の位置情報によると、ネユニはこの辺りにいるはずなんだけど••••••。

 

辺りを見渡すとネユニが歩いてきた。
よかった、ひとまず無事で。

ヤーナ
ネユニ••••••!
心配した、こんなところで何してるの!?

 

ネユニ
ごめんなさい。
ユト姉から急に連絡があって、ここで落ち合う予定だったんだけど••••••

 

ユトロープ
妹を利用するような真似をして、すまない••••••。
でも、これしか方法がないんだ。

岩の陰からユトロープ。
妹を囮にさにすとを呼び出した形か。

現れたと同時にレギュレーターを起動させ、ウィケッドサンダーに変身!

おいおい、こいつもアホか

ヤーナ
姉さん!
人の魂を奪おうなんてことはよせ••••••!

 

ウィケッドサンダー
もう、後戻りはできないの!

 

ヤーナ
だったら、私は••••••
この姉妹喧嘩(キャットファイト)だけは譲れないッ!

ヤーナもレギュレーターを動かしブラックキャットに変身。

おいおいお前ら、ギリギリなんだからあんま関係ないところで無駄遣いするなよ!

 

 

 

ヤーナ
私、ずっとおかしいと思ってた。
姉さんが自分の命のためだけに、人の命を狙うはずないって••••••。
本当に救いたいのは、大事な人の••••••恋人の命。
ハウリングブレードを助けたいんでしょう!?

この後に及んで色恋かよ!!
巻き込まれる身になってくれよ!!

 

ユトロープ
でも、彼だけじゃない。
ヘビー級の闘士はみんな、すでに魂触症を発症しているの。
彼らは、それでもオーナーのことを信じているわ。
人生の辛い時期に救われたり、生きる意味を与えられたり、理由は様々だけれどね••••••。

闘士を辞める、オーナーを裏切るくらいなら死んだほうがマシっていうね。
いわゆる無敵モードに入ってるわけだ。

レザラも••••••いえ、闘士「ハウリングブレード」も、きっと私の隣よりも、アルカディアという居場所を選ぶはずよ。
だから、私はひとりで行動することを決めたの。
みんなが闘士であることを止めず、闘い続けてしまうのなら、手を汚してでも治療法を見つけてみせるって••••••。

 

ヤーナ
ううっ••••••

ヤーナが頭を抑えうなされる。
ブルートボンバーの時と同じだ。
おい、レギュレーター使ったから••••••

 

ユトロープ
ヤーナ、まさかあなたまで••••••!?

 

ヤーナ
ネユニはちゃんと警告してくれたよ。
私がそれでもユト姉を止めたかっただけ••••••。

まあ落ち着けお前ら。
ほんまに治療法がそれだけってわけないし、そもそもそれが本当に治療法として成り立ってるのかも疑うべきじゃないか。

 

ネユニ
ほんと、ふたりとも大馬鹿者なんだから••••••。

 

ユトロープ
ネユニ••••••

 

ヤーナ
ネユニの言うとおりだね、ごめん••••••。

 

ネユニ
もう、喧嘩しなくていいよ。
ほかの闘士のみんなも••••••きっと、助けられると思う。
ついさっきのことだけど、やっと見つけられたかもしれないの••••••さにすとさんの魂を必要としない、魂触症の治療法を。

 

ユトロープ
ま、まさか••••••私がデータを隈なく調べても、そんな都合のいい治療法なんて••••••!

 

ネユニ
ユト姉が調べたのは、アルカディアに記録されていたデータでしょう?
私はオブリビオンの人たちに協力してもらって、「再生因子」という存在について知ることができたの。

 

ヤーナ
再生因子••••••?

 

ネユニ
病気や怪我をした後、身体は何とか回復に向かおうとするでしょ?
生命体の設計図に従って、元どおりになろうとする力••••••それが再生因子、と呼ばれるものみたい。
でね、大昔の戦争中にリンドブルムという国で、再生因子を強化するための薬が研究されていたそうよ。

 

ヤーナ
そんな大昔の外国の話だとしたら••••••アレクサンドリア国内には、存在しないんじゃないのか?

 

ネユニ
それが、ここ最近、薬の製法が発見されたという記述があったの。
どんな材料が必要なのかも含めて、より詳細に調べていかないと。
だから••••••ユト姉も協力してね。

 

ユトロープ
いまさら許してもらおうなんて思わないけど、どうか、これだけは言わせて••••••。
あなたの命を狙ったこと、本当にごめんなさい。

まあ治療法がそれしかなかったってんだから仕方ないんじゃない。
ただ殺されるわけないから成立してないんだけどな、その説は!!

 

安堵したのかユトロープが気を失ってしまった。
ずっと精神張り詰めていたんだろうな。

ヤーナ
姉さん••••••!

 

ネユニ
気を失ってるだけみたい。
大分、身体が弱っているようだから、ジムに運んで寝かせてあげよう。 

 

 

 

 

急いでジムへと戻る。
だれがどうやって運んだかはまあいいじゃないか。

ーネユニ
ヤーナ姉まで発症してしまうなんて••••••。
早く再生因子を強化する薬を探らないとですね。

 

ヤーナ
ユト姉は上の部屋で眠ってるよ。
魂触症がかなり進行しているようだから、治療できるまで安静にしてもらうほかない。

 

ネユニ
ヤーナ姉だって、さっき魂触症を発症しちゃったんだよ。
身体は大丈夫なの••••••?

 

ヤーナ
ごめん、ユト姉がさにすとを襲うのを、どうしても見てられなくてさ。

 

さにすと
もう魂を注入するのは禁止。

お前が出なくても僕が倒したのにってのは言わないでおこうな。

 

ヤーナ
わかってる、約束するよ。
そうじゃなきゃ、闘士を引退するって決断してくれたみんなにも、合わせる顔がないしさ••••••。

 

ネユニ
今は平気そうだけど、異変を感じたらすぐ教えてね。
恐ろしい病気なんだから••••••。

 

ヤーナ
それで、今後のことだけどさ。
治療法を確立するまでの間にも、対戦は進んでしまう••••••だから、闘士たちへの訴えも続けるべきだと思うんだ。
目下は、クルーザー級王者のハウリングブレードに••••••。
あいつが命を落とすようなことになれば姉さんが悲しむし、私も、知り合いが魂触症で死ぬのはもう嫌だ。

 

ネユニ
でも、ハウリングブレードさんは、闘士を続けて死ぬ覚悟だって••••••どうにか止めることができたらいいんだけど••••••。

 

ヤーナ
実は、私にいい作戦があってさ••••••。
それはね、中継カメラを連れて彼に突撃して、「闘士の引退を賭けて試合をしよう!」って宣言するんだ。

 

ネユニ
なるほど••••••アルカディアがいつもやってる中継放送みたいに、観客たちに、私たちが用意した「筋書き」を見せちゃうんだね!

 

ヤーナ
そうそう、ハウリングブレードも、大勢の人が見てる中継で突きつけられたら、闘士としてさすがに逃れられないだろう。

有名人であるが故にそれを利用してやろうって算段ね。
意外と賢い猫だな。

それで試合が盛り上がるなら、オーナーもきっと黙認するはず。 

 

ネユニ
でも、中継カメラはどうするの?
メテムさんはあれから音沙汰がないし、アルカディアの協力なんて、とても得られないよ。

 

ヤーナ
Bセンパイの力を借りるんだ。
彼女は、視聴者数が多い配信番組を持ってるから、その放送で、ハウリングブレードに約束させちゃうんだよ。

またBセンパイ!
今回大活躍だな!

さっそく、彼女に連絡してみるね。

 

Bセンパイに通信を行う。

ヤーナ
Bセンパイ、ノリノリで協力してくれるって!
ハウリングブレードが試合前に必ず一服する場所、モザイク•コーヒーで待ち伏せすることに決まったよ。
もちろん、今回の主演はアンタさ。
うまいこと誘導して、次の試合に引退を賭けさせるんだ!

任せとけ!
煽られるのも煽るのも得意分野だからな!

 

ネユニ
私はユト姉の看病があるから、ここに残ります。
うまくいくことを祈ってますよ!

ーネユニ
ヤーナ姉の大胆な作戦が、うまくいくことを祈ってますよ!

 

 

 

 

さて、モザイク•コーヒーへと向かいます。

ーヤーナ
Bセンパイ、すっかり本番モードみたいだ。
アンタがよければ、声をかけて作戦開始といこう。

 

ハニー•B•ラブリー
あ、来た来た!
これで出演者はそろった感じだねー。
ハート連打••••••じゃなくて、本番の準備はいいかぁ!?

 

カメラのスイッチがオンになるとBセンパイの表情が一変。
さすがプロアイドル。
頼りになるー!

ハニー•B•ラブリー
ハニー•B•ラブリーの「突き刺しちゃうぞ☆」超ラブリー特別版、はじまるよー!

なんやそのチャンネル名ww

なんと、今日のゲストとしてブラックキャットちゃんと、生身の挑戦者こと、さにすとちゃんが、来てくれてまーす!

配信デビューでちょっと緊張する。

しかも、ヤバいスペシャル企画をやっちゃう!
彼女が次に挑戦するクルーザー級王者、そう、ハウリングブレードに、ノンアポで突撃しちゃうぞー☆

 

近くにいたハウリングブレードにわざとらしく声をかけるBセンパイ

ハウリングブレード
な、なんだい、キミたちは••••••?

クルーザー級王者と挑戦者の対峙ともあってか、野次馬がワラワラと湧いてきた。
言質を取る絶好のチャンスだ。

ハニー•B•ラブリー
さにすとちゃんから、アナタにものもーす!

 

さにすと
次の試合、引退を賭けて勝負だ!

決まった!

 

ハウリングブレード
ず、ずいぶんと急だね••••••。
まあ、ボクが生身で戦う相手に負けるわけないし••••••
そして、なにより••••••引退する気はない。

 

さにすと
こちらこそ負けるわけない。

 

ハウリングブレード
挑発して約束を取りつけようとしても••••••ボクはその手には乗らないよ。

ほう、冷静だなこの青年。

 

野次馬たちがボソボソと話し込む。

線の細い男性
クルーザー級王者にしては情けないよなー。
やっぱり、負けるのが怖いんじゃないかー?

煽りすぎw

 

あざ笑う男性
ああ、きっと自信がないんだろうぜー。

 

煽りたてる男性
クルーザー級王者なら、王者らしく勝負を受けろー!

 

その言葉に釣られて次々と野次馬たちがクルーザー級王者のプライドを囃し立てる。

おん?
できすぎてるけどwww

 

ハウリングブレード
••••••これで乗らなければ、闘士の名折れ、か。
やられたな。
闘士はボクの生きがいなんだ。
それを捨てろというなら、キミが負けた場合も、同じく生きがいを捨ててもらうのが筋だろう。

確かにそうだな。

キミの生きがいは••••••?

 

さにすと
冒険!

生きがいは冒険だ!
ここまで長い間冒険してきたからな!

 

ハウリングブレード
なるほど、キミは障壁の外から来たのだったね。
広い世界を巡る冒険こそ生きがいということか••••••ボクには想像もつかないな。
じゃあ、キミが負けたら、その生きがいを捨ててもらおう。
それならば、この賭けに乗るよ。

 

ハニー•B•ラブリー
みんな聞いたー?
お互い大事な生きがいを賭けちゃった!
この試合は大注目だねー☆

さにすとの冒険を捨てるよりも、クルーザー級王者が引退をするほうがインパクトは大きいし知名度もある。
これはいい作戦だな。

 

無事中継放送が終了。

ヤーナ
うまくいったみたいだね。
声をあげてくれたお客さんには感謝しないと••••••

 

線の細い男性
どうでした、お役に立てましたでしょうか?

おいまさか。

 

ハニー•B•ラブリー
うん、バッチリだったよー!
みんな、ありがとうー☆

現役アイドルからのお願いを断れるはずもないヲタクたち。
完全に利用されたんだなw

 

ヤーナ
そ、そういうことだったの。
さすがBセンパイ••••••敵わないわ••••••。

やっぱりサクラだったんだなw

 

ハニー•B•ラブリー
さぁて、アタシにできることは、ここまでだよ☆
ボンバーちゃんのためにも、必ず勝って彼を引退させてねー!

 

ヤーナ
よし、あとは勝利を掴むだけ!
「アルカディア•ソサエティの控室」に向かおう。

ありがとな、Bセンパイっ!

 

 

控室へと戻る。

ヤーナ
さあ、クルーザー級の頂上決戦だ!
どうか、ハウリングブレードを打ち破ってくれ!

 

 

www.sunny-stronger.com

 

 

 

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