「リングはアトリエ」
無事新たな階級クルーザー級の初戦を突破したさにすと。
この調子でクルーザー級もどんどん勝っていこう!
ヤーナ
さあ、このまま勝ち抜いていこう!
生身の挑戦者の快進撃は始まったばかりだ。
次の闘士を紹介するから、モニターを見て。
クルーザー級、2人目の相手は、リングはアトリエ「シュガーライオット」!
元はグラフィティ•アーティストってやつでね。
ソリューション•ナインの街中にある落書きは、大抵は彼女の手によるものか、そのスタイルを模倣したものさ。
え、やばいやつやんw
プリンの魂を注入することで特殊な塗料を生成して、スプレーガンで描いたアートを具現化させてくるんだ。
ぷ、プリン!?
確かに特殊な色したプリンおるけれどやなw
その力で、リングの環境まで変えてしまうんだよ。
彼女にとって、リングはアトリエで、闘いは芸術表現ってわけ。
独特な言動も含めて、呑まれたら一巻の終わり••••••。
何がきても、冷静な判断を心掛けてくれ!
さあ、この勢いでシュガーライオットを倒して、クルーザー級王者への階段を駆け上がろう!
ーヤーナ
そうそう、遠隔観戦してる観客まで、シュガーライオットによって徹底してデザインされてるんだ。
余裕があったら外周を見てごらん。
無事お絵描き勝負に勝利したさにすと。
落書きはダメ絶対!
ヤーナ
さすがだね!
アンタならやってくれると信じてたよ!
次は、いよいよクルーザー級王者が相手だけど••••••しばらく時間もあるし、その前にやっておきたいことがある。
試合が終わった、ダンシング•グリーンとシュガーライオットに、魂触症のことを伝え、発症してないか調べてあげたいんだ。
彼らにだって、何も知らずに死んでほしくないからね。
この控室に盗聴器の類がないかは、あらかじめ確認済みさ。
ネユニの端末を借りてきたから、私が検診をするよ。
話が早いな。
さっそく呼び出してみよう。
そろそろ、来てくれるはずなんだけど••••••
もう呼んでたんかwww
できる女になったな、ヤーナ。
ダンシング•グリーン
ウェーイ!
もしかして打ち上げのパーティでも始めるのかい?
シュガーライオット
あなたとの闘いで得たインチュピレーチョンを、はやくアートに昇華ちたいのに••••••なんの用なのかちら?
しっかりと説明をするヤーナ。
ヤーナ
検診の結果、幸いふたりとも発症してなかったけど••••••かなり危うい数値が出ちゃってる。
つまり、魂触症を防ぐには闘士を続けるべきじゃないってこと。
ダンシング•グリーン
俄然、気分がサガっちまったな••••••。
シュガーライオット
にわかには信じられまちぇんが、あなたもハニー•Bも引退ちゅると聞きまちた。
嘘を言っているわけでもなさそうでちゅ。
喋り方うざいなw
ここだけの話書き出すの大変だからまともに喋ってくれw
ヤーナ
突然、引退しろだなんて受け入れがたいと思う。
でもさ、どうか命の大切さをよく考えて決断してほしい。
二人とも闘士をすることに対しての想いもあるのか、渋い表情を見せる。
長考の末、ダンシング•グリーンが口を開いた。
ダンシング•グリーン
決めた、オレは引退するぜ。
ここだけの話、ダンシング•グリーンでいるのはキツかったんだ。
思わず笑っちゃった。
キャラを守るってのはやっぱり大変なんだな。
パーティ野郎っていうイメージを保つために、無理してまで、歓楽街を遊び歩かなきゃならなくてさ••••••。
休日もダンスの練習でヘトヘトだったんだ。
意外な努力人。
性根からパリピな人間なんて滅多にいないんだよ、うん。
なかなか言い出せなかったから、いい機会だったぜ。
ダンスはもともと好きだったんだが••••••それはほかでもできるからな。
ヤーナ
私、ずっとダンシング•グリーンは、本当にパーティで遊び明かすのが好きだって思ってた。
結構、大変だったんだね••••••。
続いてシュガーライオットも口を開く。
シュガーライオット
アルカディアは、あたちの大事なアトリエでちゅ。
だから、失うのはとても残念••••••。
でも、もとはといえば、あたちの原点はチュトリート。
もちかちたら、初心に返ってアートを見ちゅめ直せっていう、啓示かもちれまちぇん。
チュトリートはさすがに草wwww
真面目な話してるんやで!!
あたちにとって壁というキャンバチュさえあれば、街中、どこでもアトリエでちゅから!
ダンシング•グリーン
それによ、魂を使わず真っ向勝負してくるアンタを見てたらさ••••••素の自分ってヤツも、イイもんだなって思えたからな!
ヤーナ
ふたりとも、真剣に考えてくれてありがとう!
シュガーライオット
まだまだ、死にたくありまちぇんからね。
忠告ちてくれて助かりまちた。
ダンシング•グリーン
ここで長く話し込んでると怪しまれそうだな。
どのタイミングでソサエティに意志を伝えるかは、日を改めて相談しようぜ。
二人の物分かりの良さも確かなんだけど、ヤーナの伝え方もちゃんと相手に意図が伝わっていてすごいのかなとか思い出した。
これまでやってた仕事をやめさせるわけだから、本気で伝えないと相手は理解してくれない。
それこそブルートボンバーみたいになってもおかしくないところ、二人は了承して引退する決断までしたわけだから。
ヤーナ
アンタとの闘いで影響を受けたのはもちろんだけど••••••あのふたりも、Bセンパイと同じで、ここ以外に活躍の場を持ってるのが救いになったね。
それに比べて••••••ブルートボンバーやハウリングブレードは、アルカディアがすべてだって言ってた。
彼らは簡単に引退しないだろう。
その気持ちも痛いほどわかるけれどさ••••••。
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