【FF14】伊吹は尚も絶えずして ワチュメキメキ万貨街取引

「伊吹は尚も絶えずして」

シューニェ
ああ、ちょうどいいところに。
あなたに相談したいことがあったんです。
ウヴロも、少しいいですか?
まずは改めてお礼を・・・・・・前回は、ヤクテル樹海まで地層の採集を行ってくださって、本当にありがとうございました。

 

ウヴロ
だが、「蒼碧の花弁」と同じものは見つけられなかった。
何か手を考えると言っていたが・・・・・・思いついたのか?

 

シューニェ
手というか、思い出したことというか・・・・・・あまり期待されてしまうと困ってしまうのですが・・・・・・。
以前お話ししたとおり、私は商品の仕入れとともに、「花弁」に関係しそうな情報を集めてきました。
ヤクテル樹海方面については、イクブラーシャ出身の卸売商を通じて、物や情報をやり取りしていたんです。
結果は空振りだったわけですが・・・・・・今振り返ると、そのやり取りだけでは、不十分だったかもしれないと思いまして。

 

さにすと
卸売商が頼りなかった・・・・・・?

 

シューニェ
いえいえ、そんなことはありませんでしたよ。
非情に目が利く、シュバラール族の御仁でした。
ただ、シュバラール族であるがゆえに、マムーク側のことは掴みきれていなかったのかもしれません。
和平を結んでいるとはいえど、両者は戦争をしていた間柄。
そうでなくとも、マムークに暮らすマムージャ族は、排他的なことで有名ですからねぇ。
もっとも、最近は風向きも変わってきたと聞きますし、どうにかしてマムークでも情報が募れればいいんですが・・・・・・。
継承の儀のときに訪問した・・・・・・?
そうか・・・・・・そうですよね・・・・・・。
すっかり身近な存在になっていたので、あなたがそういう立場の人だと、失念しちゃってました。
・・・・・・さにすと、どうかお願いします。
マムークに向かって、「花弁」と似たものを見たことがないか、聞いてみてはもらえませんか?

 

ウヴロ
今回ばかりは、シューニェも同行したらどうだ?
店番なら、俺が引き受けよう。

 

シューニェ
おやまあ・・・・・・。
前回、この店の調達役を頼れと言ったのは、どこのどちら様でしたかねぇ?
・・・・・・彼女と一緒に行くのは、ウヴロ、あなたですよ。
私は店主として、あなたたちが吉報を持ち帰ってくるのを、ここで信じて待っています。

 

 

 

ウヴロ
ああ、必ず!
それじゃあ、出発するとしよう。
ヤクテル樹海の「マムーク」へ!
―シューニェ
頼りにしているのは本当ですが、「花弁」についての手がかりが得られなかったとしても、気にせずここへ帰ってきてください。
私の憶測が根本的に間違っている可能性もありますし、当たっていたとしても、ヤクテル樹海から同じものが見つかるかどうか・・・・・・。
無理に調査を続けて、怪我でもされてしまったら、それこそ悔やみきれません。
だから・・・・・・約束ですよ。

 

 


ウヴロ
ここがマムークだな。
よし、「蒼碧の花弁」と似たものを見たことがないか、手当たり次第に聞いていこう。
―ウヴロ
「花弁」に似たものを見たことがないか、聞いて回ろう。
この集落の事情に通じたお前がいてくれるのは、まさしく僥倖としか言いようがないな。

 


「エーテライト」について
ウヴロ
ここは排他的な集落だったそうだが、エーテライトは設置されているんだな。
やはりうちの里にも・・・・・・設置の可否だけでも、一度調べてもらうか・・・・・・?
いや、しかし、転送網は維持にも高い費用がかかると聞く。
無理だ・・・・・・なんだって里の外ではこんなにも金が要る・・・・・・?


ヴェーニジャ
ああ、あなたはバクージャジャ様が認めた・・・・・・私に何かご用かしら?
花弁のような形をした、結晶らしきもの・・・・・・?
さあ、思い当たらないわね。
なんだか綺麗そうだし、私も見てみたいわ。
―ヴェーニジャ
この村の在り様が変わっていったら、もっと素敵な宝飾品なんかも入ってくるのかしら。
はあ・・・・・・待ち遠しいわ・・・・・・!


ヘーミジャ
ああ?
花だか石だかを探してる!?
なんだい、それが何かの役に立つってのかい!?
そうじゃないなら知らないよ!
生活はまだまだ厳しいんだ、余計なことに気を回してられるものかね!
―ヘーミジャ
しつこいね!
アタシに難しいことを聞かないどくれ。
・・・・・・何も学ばせてもらえなかったんだから!

 


「石像」について
ウヴロ
不思議な形の石像があるな。
察するに、マムージャ族の頭部を模したものか・・・・・・?
石に特別な意味を見出すという点は、とても共感できる。
ただ、これほど立派な樹木に囲まれていながら、あえて石で像を造っているのは、何故なんだろうな。

 

 

休憩中のブネワ族
うぅ、休憩中になんだよぉ。
青っぽくて、うっすら光ってる結晶なんて、聞くまでもなくそこら中にあるだろぉ!?
・・・・・・形も色もちょっと違う?
知らないよぉ、ほかの奴に聞いてくれぇ!
―休憩中のブネワ族
次の当番までひと眠りするからさ、ひとりにしてくれよぉ・・・・・・!

 


トジョージャ
ほうほう・・・・・・ふむふむ・・・・・・ヤクテル樹海でも様々な鉱石が採れるが、加工もなしに花弁の形をしているというのは初耳だ。
結晶ができる際に、何らかの力が加わった・・・・・・?
あるいは、花弁そのものが硬化したという可能性もあるか。
いずれにせよ、このあたりでそういったものを見かけたことはないな。

 

ウヴロ
・・・・・・ここまで、これといった情報はなしか。
なかなか手ごわいな。
さにすと、ひとつ提案がある。
聞き方を変えてみるのはどうだろうか?
一般的に認知されていないものなら、「珍しい石や植物を集めている者はいないか?」と聞いて、然るべき相手を紹介してもらうのがいいかもしれない。
決まりだな。
その方針で、もう少し粘ってみるとしよう。
―トジョージャ
ヤクテル樹海の下に眠る、セシュドロース・クレーターは、確認されている中では最大級の隕石衝突跡地だ。
その「花弁」が本当に隕石由来のものなのであれば、ここにも確実に類似品があるはずだがなぁ。

 

 


草を手入れするフビゴ族
珍しい石や植物を集めている人、ですか。
うーん、どこかでそんな話を聞いた気が・・・・・・。
ああ、確かゴサージャさんが言っていたんです。
祖父が偵察てら集めた品が、家にたくさんあるって。
彼とは最近会っていないので、今はどうなっているかわかりませんけれど・・・・・・。
―草を手入れするフビゴ族
ほかに心当たりがありませんね。
ご期待に添えなかったとしても、どうか悪しからず。


散歩中のフビゴ族
おお・・・・・・おお・・・・・・この辺りで収集家を探しておるとな!
であれば、わしの親友がそうじゃった。
偵察の任務をこなしながら、あれやこれやと、森中から集めてきてなぁ・・・・・・。
もうずいぶん前に亡くなってしもうたが、孫がゴルマジーカ蜜園で働いておったはずじゃ。
名は・・・・・・はて、なんと言ったか・・・・・・。

 

ウヴロ
偵察の任務についていた収集家・・・・・・恐らく、さっきの話と同一人物だろうな。
次は、その人物の孫とやらを訪ねてみるか。
ゴルマジーカ蜜園で「ゴサージャ」という人物を探してみよう。
―散歩中のフビゴ族
人の名前が、てんで覚えられなくなってしもうたわ。
思い出せるのは、とうに死んだ仲間たちのことばかりじゃ・・・・・・。

 

 

ゴサージャ
うん・・・・・・?
キミたち、どうかしたのかい?

 

ウヴロ
お前がゴサージャで間違いないか?
ご祖父様が収集家だったという・・・・・・。

 

ゴサージャ
そ、そりゃあ間違いないけど、いったいどこでそんな話を?
なるほど、それでオレを訪ねてきたのか・・・・・・。

 

ウヴロ
どうだろう、ご祖父様の集めた品々の中に、「蒼碧の花弁」に似たものはなかったか?

 

ゴサージャ
・・・・・・あったよ。
特徴を聞く限り、かなり似てると思う。
だけど、今はもうない。
オレが小さいころに持ち出して、なくしちゃったんだ。
だからこそ記憶に残ってるわけなんだけど・・・・・・。

 

ウヴロ
そうか・・・・・・。
なら、本当に「花弁」と同じかどうかは、確かめられないな。

 

ゴサージャ
祖父がそれを採ってきた場所なら、わかるかも・・・・・・。
キミたちが利いてきたとおり、マムージャ族とシュバラール族が争ってた時分、祖父は偵察を任されてたんだ。
祖父は泳ぎの名手でね。
セノーテを辿って、こっそり森のあちこちに行ったそうだよ。

 

ウヴロ
セノーテとは確か、地面に空いた穴に水が溜まってできた泉だったな。
それを辿って、というのは・・・・・・?

 

ゴサージャ
されには横穴があって、別のセノーテと繋がってることが多いんだよ。
祖父は、イクブラーシャの偵察に向かう際に、水底であの結晶を見つけたって言ってた。
おそらく、赤血のセノーテ・・・・・・「イクラシュ・ゾユ」の底だ。
当時はシュバラール族が戦死者の水葬に使っていたから、その中を泳いでくるなんて思われなかったらしい。

 

ウヴロ
・・・・・・可能性のある話だと思う。
俺たちは前回、隕石衝突直後の地層を採集した。
セノーテが地面に開いた穴だとすると、くだんの地層に接していてもおかしくない。
地層は徐々に浸食され、そこに眠っていた隕石衝突の痕跡が、水底に積もっていくはずだ。
「花弁」と同じものだって、あるいは・・・・・・!
ゴサージャ、貴重な話に心から感謝する。

 

ゴサージャ
こちらこそ!
探してるものが見つかるよう、願ってるよ!

 

ウヴロ
行ってみよう、「イクラシュ・ゾユ」へ!
―ゴサージャ
まさか、こんな日がくるなんてなぁ。
次の墓参りでは、祖父に面白い話ができそうだ!

 

 

 


ウヴロ
イクラシュ・ゾユ・・・・・・今となっては美しい場所だな・・・・・・。
ここに潜って、「蒼碧の花弁」と似たものがないかを探す。
わけ・・・・・・なんだが・・・・・・・・・・・・。
さにすと、すまない。
俺は雪山育ち・・・・・・泳ぎだけは訓練がまるで足りていない。
己の不甲斐なさに恥じ入るばかりだが、もしもお前がお呼びを得意とするならば、探索を頼まれてはくれないか・・・・・・!
ありがたい・・・・・・。
お前はすごいな、何においても、俺よりずっと・・・・・・手本にさせてもらって、精進しよう。
では、準備ができ次第、水中の探索を始めてくれ。
それらしきものを見つけたら、採集を頼む。
―ウヴロ
泉の底に、「蒼碧の花弁」と似たものがないか探してほしい。
お前に万が一のことがないよう、俺も見守っているが・・・・・・くれぐれも気をつけてくれ。

 

 

 


ウヴロ
だ、大丈夫か!?
ずいぶん長いこと潜っていたから、少し焦った。
よく息が続くな・・・・・・。
それで、首尾はどうだった・・・・・・!?
これは・・・・・・花弁のような形と大きさで、緑掛かった青色をして、うっすらと光を帯びている・・・・・・。
迷いようもない。
シューニェが持っている「花弁」にそっくりだ!
ふたつが本当に同じものなら、「花弁」が隕石の落ちた場所に生じていたと言い切れる。
そして、50年前の事件の真相もきっと・・・・・・!
さにすと、急いで店に戻ろう。
これはお前からシューニェに渡してやってくれ!

 


―ウヴロ
さあ・・・・・・今度こそ・・・・・・!

シューニェ
どうしたんですか、ふたりとも。
そんな、ただならぬ様子で帰ってきて・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・っ!
まさか、あったんですか・・・・・・ヤクテル樹海に、これが・・・・・・!
セノーテの底を探しただなんて・・・・・・!
水温は低いし、入り組んだ場所に迷い込む可能性もある。
沈殿物を巻き上げれば、たちまち視界が閉ざされて・・・・・・
・・・・・・いえ、とにかく無事でよかった。
やはりあなたは熟練の、この店にはもったいないほどの調達役です。
採ってきてくださった結晶は、ありがたく頂戴します。
「花弁」と同じものかどうか、すぐに調べはじめましょう。
ああ・・・・・・・・・・・・同じだ・・・・・・・・・・・・。
あなたたちが持ってきてくださったものは、私が集落跡で拾った「蒼碧の花弁」と、同質のものであると言えるでしょう。

 

ウヴロ
それで確信が持てそうか?
「花弁」がどんなもので・・・・・・50年前、どうしてお前の家族が亡くなったのか。

 

シューニェ
要は、火山の近くで黒曜石が見つかるのと同じことなんです。
高温で熔けた鉱物が、急速に冷やされることによってガラス質の塊になる・・・・・・。
これらの場合は、隕石の衝突によって高温になった大地が溶け、空中に飛び散ったのでしょう。
その際に、こういった花弁のような・・・・・・涙のような形となって、冷え固まった。
・・・・・・そしてもうひとつ。
隕石落下による衝撃と熱は、瞬く間に一帯を破壊しました。
木々や動物、私の家族たち・・・・・・多くの命が散って、それを成していた力が解き放たれたはずです。

 

ウヴロ
命を成す力・・・・・・エーテルか・・・・・・。
還り切らなかったエーテルが、結晶化することがある。
つまりは、クリスタルだ。

 

シューニェ
ええ、そのとおり・・・・・・。
これが単なるガラスではなく、わずかに輝きを帯びているのは、クリスタルと交じり合ったからだと私は考えています。
・・・・・・あれからもう50年、とっくにわかってはいたんです。
真相を解き明かしたところで、誰が戻ってくるわけでもないと。
ましてや隕石が原因だったなんて、明らかになったらなったで、虚しいだけだと思っていました。
でも・・・・・・・・・・・・
あの事故の瞬間、ほかでもないトラルの大地が、こうして涙を流してくれていた。
だったら私は、あの子たちとの思い出を・・・・・・ただ優しかった、あの日々を・・・・・・
これからは、笑顔で思い出したっていいのかもしれません。
幸せが、確かにそこにあったのだと、物語るように。
ありがとうございます、ふたりとも。
なんだか、やっと呼吸ができたような気がします。
私、生きてたんですねぇ。
大きな大きな、巡りのうちに。

 

ウヴロ
シャトナ族だからな。
お前は俺に、最初からそう名乗っていたぞ。

 

シューニェ
久しぶりにまた、旅に出てみましょうか。
新しい家族を探したいとか、そういうわけじゃありませんが・・・・・・あなたたちがいつも運んできてくれた自然の息吹に、今度は自分から、会いにいきたい。
空の呼ぶまま、風の向くまま、どこまでも・・・・・・終わりの先の、路なき路へ。

 

ウヴロ
大賛成だ!

 

 

 


―ウヴロ
俺も、アポサカリーの従業員として、然るべき働きを納められただろうか。
そうであれば重畳(ちょうじょう)だ。
いっぱしの労働者としても・・・・・・俺個人としても。 

シューニェ
さてさて・・・・・・おふたりには、改めてお礼をしなければいけませんねぇ。
店の仕事のことも、「花弁」のことについても、本当にお世話になりました。

 

ウヴロ
こちらも、シャトナ族の暮らしや考えに触れられてよかった。
ただ、せっかくの機会なんだ。
シャトナ族の文化についてさらに知りたいし、トラル大陸にまつわるほかのことも、学べるだけ学びたい。
だからシューニェ、お前がこれから旅に出るなら、俺も是非同行させてくれ。
旅は道連れ・・・・・・とも言うしな。

 

さにすと
自分も一緒に行きたい!

 

シューニェ
おやまあ、何より心強いですねぇ。
そのときは、ウクラマト王たちに嫉妬されないよう、こっそりお願いするとしましょうか。
噂を聞くかぎり、あなたは人気者のようですから。
いずれにせよ、もう少し先の話です。
すぐに店を閉めるようなことはありませんよ。

ウヴロ
・・・・・・そうなのか?

シューニェ
どんな理由で始めたにせよ、ここは私の大切な店。
急に放り出すつもりはありませんし、長年ご贔屓にしてくださったお客様を困らせたくもありません。
それに何より・・・・・・ウヴロ、あなた、それっぽっちの貯えで次の旅に出るつもりですか?
野宿だ何だと言っても限度がある。
またすぐ素寒貧になって、今度は野垂れ死にますよ?

ウヴロ
いや、だが、それはその・・・・・・なんとか・・・・・・!

シューニェ
ナントカもカントカもありません。
あなたが恩人だからこそ、提案してるんです。
当面は、店主と従業員のままで、引き続き、頼りにさせてもらいます。

 

 

 

―シューニェ
いらっしゃい、さにすと。
おかげさまで店の方はつつがなく回せていますよ。
旅支度の方は・・・・・・引き続き、ウヴロの貯金次第ですねぇ。
一緒に行くあいだは、私が旅費を持っても構わないんですが、彼、年上の男に借りを作りたくないようでして。
まあ、50年ぶりの旅立ちですし、今さら急ぐこともありません。
彼が稼いでいるあいだに、のんびり準備するとしましょう。
自分自身のことも、この店のことも・・・・・・。
―ウヴロ
ああ、今日は調達の仕事はないらしいぞ。
それで俺も、店の掃除やら、客の対応にまわされている。
・・・・・・正直、接客は得意と言い難い。
裏方に回してもらった方が動けるはずだと言ったんだが、いいから店先に立っていろと命じられてしまった。
それが新規顧客の開拓に繋がるとかなんとか・・・・・・都会の商いというのは、複雑で難しいな。

 

 

www.sunny-stronger.com

 

 

 スポンサーリンク