「腕前や如何に」
シューニェ
おふたりには、オルコ･パチャに向かい、「アポサカリーの定番商品」を調達してもらいたいと思います。
滋養強壮の効果がある、マカという植物か、身体を温めるのに用いる石、春暖岩･･････。
ご自身の採りやすい方で構いませんので、状態のいいものを６つほど持ち帰っていただけますか？
ウヴロ
オルコ･パチャで、定番商品を６つだな･･････。
了解した、すぐに行ってくる。
―シューニェ
オルコ･パチャに向かって、「アポサカリーの定番商品」を調達してきてください。
植物と鉱石、あなたの採りやすい方で大丈夫ですよ。
シューニェ
おやまあ･･････。
確かに指定した品ですが、これほど上等なものとなると、「定番」呼ばわりが後が怖いですね･･････。
ありがとうございます。
さっそく棚に並べちゃうとしましょう。
おかげさまで商品の補充ができました。
試す必要もないくらい、完璧な仕事ぶりでしたねぇ。
いつも間にやら雑多な店になりましたが･･････ああいった健康維持のための商品は、普遍的な需要があります。
マカはオルコ･パチャ一帯に自生する植物で、厳しい環境下で栄養を蓄えながら育つ･･････それで、古くから滋養強壮に用いられてきました。
春暖岩は、火山岩の一種です。
研磨したものを温め、懐に入れたり、肌にあてたり･･････寒くない地方でも、凝りの解消によく使われます。
今回は働きに来てくださったわけですが･･････お困りのことがあれば、お客様としても来てくださいね？
それにしても、もうひとりの彼･･････ウヴロは大丈夫でしょうか。
あの口ぶりだと、トラル大陸に着いて間もなく、この店に来ているはず。
勇んで出ていきましたが、土地勘もないのにどうやって･･････
ウヴロ
今戻った。
店主、採ってきた品を確認してくれ。
シューニェ
噂をすれば、ですねぇ。
ふむ･･････。
どれも良品だ、問題なく売れるでしょう。
あなた、前にもトラル大陸に来たことが？
それとも、誰かに案内を依頼したんでしょうか？
ウヴロ
いや･･････。
こっちに来たのは初めてだし、案内なんて頼む金はない。
だが、街には大勢の人がいる･･････片っ端から聞いていけば、大抵はどうにかなるぞ。
最後は気合と根性だ。
それで、俺はこの店で雇ってもらえるのか･･････！？
シューネ
そうですねぇ。
腕は確かなようですし･･････。
いいでしょう。
当面の間、うちの従業員として商品調達をお願いします。
もちろん、あなたにもお願いしたいのですが･･････お話を伺うかぎり、常にここにいるのは難しいと思いまして。
都合がついたときに顔を出してもらう、という形はどうですか？
状況に応じて仕事を頼んで、報酬は都度お支払いします。
ありがとうございます。
頼りにしていますよ、さにすと。
ウヴロ
お前はさにすとというのか。
ろくに挨拶もせず、悪かったな。
改めて、クグマの雲、ウヴロだ。
同じ店で働くもの同士、これからよろしく頼む。
店主にも感謝を。
シャトナ族について学びながら路銀を稼げるとは、願ったり叶ったりだ。
シューニェ
･･････まあ、私のような最低な甲斐性なしから、シャトナ族の何を学べるやらですが。
っと、そろそろ商いに戻りましょう。
欠品になっていたものを、どんどん調達して売っていかないと！
―ウヴロ
店主の親切に報いるために、誠心誠意、働こう。
これでも各地でいろいろな仕事をこなしてきたからな･･････何だって、やってやれないことはないはずだ。
スポンサーリンク
