「戦斧を砕く剣風」
レベルが5になっていたので、続けてクラスクエストを受ける。
とにかく今の段階はただひたすらに鍛錬を重ね、剣に慣れることが大切である!
ミラ
よくきた。
さにすと。
少しずつその手に剣が馴染んできたようだな。
お前は「敵視」という言葉を知っているか?
敵に斬りかかれば、当然、敵は反撃しようとする。
この敵から受ける殺意こそが「敵視」だ。
剣術士の最大の目的は、この敵からも「敵視」を自分へと集中させること。
自分はもちろん、仲間に向けられた「敵視」もな。
敵視全集中ってわけね。
そのための重装備でもあるわけか。
それにより、敵の攻撃に晒された、か弱い仲間の危機を救うことができる。
つまり要約すれば「身代わり」だな。
ここまで言えば、もうわかるな?
目の前の敵を倒すことだけが我々の役割ではない。
「敵視」を請け負い仲間を守る、それが剣術士だ。
自分が押さえているうちに仲間が敵を倒す、的な役割だな!
ちょうどクイックサンドのモモディから依頼があってな。
近頃、ウルダハ外部からやってきた斧術士のゴロツキ集団があちこちで問題を起こしているらしい。
連中を見つけて、狼藉を止めてこい。
ゴロツキどもに「アピール」して、相手の「敵視」を自分へと向けるんだ。
ア、アピール!?
街中で喧嘩したらあかんからってこと?
意味あるんそれw
すべてのゴロツキの「敵視」を集めたら、クイックサンドのモモディに報告するんだ。
それでは、行ってこい!
アピールすることになんの意味があるのか疑心暗鬼ではあるが、ギルマスの言うことがきっと何か掴めるものがあるのかもしれないという思いでゴロツキたちに対峙する。態度の悪い斧術士
あんだ?
てめェ!
関係ねェヤツはひっこんでろ!
血気盛んなゴロツキだな。
そら、アピールっと!
何だあんた、こいつの知り合いか?
この野郎、俺を騙してボッタクろうとしやがったんだぜ!?
いいか!
海の男をナメんじゃねェぞ!
怯えていた人へ向いている敵視をこちらに向けることに成功した、ってわけか。
どんどん行こう!
ガラの悪い斧術士
うるせェ!
横から声かけんなよ!
どっちかというと後ろから声をかけたつもりだったんだけど、こいつも結構血昇ってる状況か。
それ、アピールっと!
なんだァ?
俺がなんか悪い事したってのかァ?
フン、わかったよ、消えりゃいいんだろ?
消えりゃア!
アピールの効果なのかはわからないけれど、立ち去ってくれた。
敵視を集めて攻撃されるってわけじゃなくて、敵視こっちに向いた瞬間相手が引きさがってくれるん?
それって敵視を集めるっていうより霧散させてる感覚に近い気がするけどw
まあ、どんどん行こう!
横柄な斧術士
おい、邪魔すんな!
いまいいとこなんだよッ!
い、今いいところ!?
お取込み中でございましたか・・・・・・
なんかごめん、アピールっと。
なんだお前、こいつのツレかァ?
何?
乱暴な男は嫌われるだとォ?
チッ、お陰で興が削がれちまった。
あばよ!
また敵視が霧散したよ。
まあでも強姦されてたっぽいからそれを防げて良かったということで。
どんどん行こう!
目つきの鋭い斧術士
てめェ!
俺をコケにするたァ良い度胸じゃねェかッ!
こちらの声も聞こえないくらい怒ってらっしゃる。
そーれ、アピール!
これまで3回やってきたけど、アピールってことはそれ、ぼくが原因ですよ?ってことなんかなw
あンだよ!
邪魔すんなよ!
こいつが海の男をバカにするモンだからよォ!
フン、覚えとけよ!
これに関してはバカにした方が悪いまであるじゃん。
勝手に正義と悪を決めつけて対応してしまったことに反省しないといけないかも。
さて、外の騒ぎを収めているうちにクイックサンドの中から怒号が聞こえてきたので、こちらも私のアピールによって霧散させてやろうと思います。
ファルムル
ねェちゃん、なんだよこの酒はァ!
ウルダハの酒は、ションベンよりも不味いぜ!
さすがにそれはないと思うけれどw
というかションベン飲んだことある人の言い方だよね。
苦労してきたんだろうな、この人。
なんだァ!?
俺を誰だと思ってやがる?
泣く子も黙る無敗の傭兵団、「最強戦斧破砕軍団」の切込み隊長「疾風怒濤のファルムル」たァ、俺のことよ!
漢字たくさん使いたい年頃なんだな。
わかるよ、その気持ち。
斧持ってるひとに疾風怒濤ってあんまり合わせない気がするのは僕だけかな?
ん?
なんだてめェ、その反抗的な目は?
やろうってのか?
面白れエ!
斧の錆にしてやらァ!
お、今回はこれまでと違ってしっかり敵視を集めつつ、こちらに対して襲い掛かってきた。
予想外の挙動にちょっとビクついてしまったところ・・・・・・
????
おーお、クイックサンドもずいぶんと賑やかになったじゃねェか。
パーティでも開こうってのかい?
イケボかな?
イケボじゃないと言っちゃダメな台詞。
ファルムル
なんだてめェ!?
俺を誰だと思って・・・・・・
風格のある男
「しっぷーどとーのナントカ」だろ?
でけェ声だったからな。
聞こえてたぜ。
あーあー、喧嘩始まるパターンに入ったじゃん
ファルムル
だったら話は早ェ!
俺の斧で頭カチ割られたくなかったら、さっさと・・・・・・
そ、そ、その剣はッ!?
も、もももももしかして「フレンジー」!
ま、まさかアンタ、剣術士「ナルザルの双剣」ッ!?
風格のある男が持っている剣を見るや動揺を隠せない疾風怒濤さん。
この男は名のあるおっさんってことなんかな。
剣は一本にしか見えないけれど双剣なんだw
風格のある男
やめてくれよ。
みっともねェ。
でも、パーティの余興ってんなら、手伝ってやるぜ?
ファルムル
し、し、失礼します・・・・・・・・・・・・!
疾風怒濤さんは逃げ足も疾風怒濤さんでした。
風格のある男
おいおい、もう終わりかよ、ったく。
パーティだったらダンスのひとつも踊れってんだ。
お前、ヒヨっ子剣士ってとこか?
ひよっこ剣士w
知らぬ間にたまごクラブ卒業してひよこクラブになってたみたいだ。
バカだが、度胸だけはあるようだな。
そういう奴は嫌いじゃない、気に入ったぜ。
自己紹介が遅れたな、俺の名はアルディス。
アルディス。
かっこええ名前やなw
一杯くらいおごってやりたいところだが・・・・・・ついさっきウルダハに着いたばかりで文無しでな。
一応、お前の同業者だが、とっくに廃業さ。
だから今は・・・・・・探検家ってとこかな、もっとも探すのは主にカワイコちゃんだがね。
さて、そろそろ帰って寝るとするか。
清潔なシーツと、抱き心地のいい女。
へへ・・・・・・「ようこそウルダハ、放埒(ほうらつ)と享楽の都よ」ってやつだ。
え、きしょw
なにこいつ。
ギルマスからの依頼は事態を収めてモモディさんに報告、だったな。
モモディ
助けてくれてありがとう。
・・・・・・さっきの男「アルディス」って言ってたわよね?
てっきり死んだとばかり思ってたわ・・・・・・。
え、幽霊?
うらめしや?
ねぇ、さにすと、お願いがあるの。
ギルドに帰ってミラに会っても、アルディスと出会ったことは、彼女には言わないで。
なぜって?
それは・・・・・・大人の事情ってところかしら。
そう、ここはウルダハ。
人生が流砂のごとく、入り混じる場所なのよ・・・・・・。
死んでた人が生き返ってましたってパターンは割とややこしいもんなー。
元ギルマスやって、急に死んでいなくなったから臨時でミラさんがギルマスやってたりする感じかな。
まあ黙っておけって言われたし、言ってトラブルに巻き込まれるのも嫌なので黙ってることにしました。
余計なことは言わんほうがいいんよ、こういうときは。
ミラ
どうだ?
「敵視」はうまく操れたか?
敵の刃から仲間を守る一歩目だからな。
剣術士として、努々(ゆめゆめ)忘れるなよ。
一歩目だから戦闘まではさせなかったってことか、なるほど。
さて、次はいよいよ実戦だ。
先程、お前がクイックサンドで追っ払った男が、「スコーピオン交易所」で暴れていると報告があった。
だめじゃんww
知らんとこで変な反感買ってんじゃんw
相手はゴロツキだが、斧術士だ。
治安維持のため、剣術士ギルドの名にかけて、きっちりとお灸をすえてこい!
自分で起こしたトラブルは自分で消化する。
斧術士だろうが暴れてるやつは救いようのない馬鹿だ!
西ザナラーンに出て、階段を下りたところにあるスコーピオン交易地に困っている商人がいた。
ああ、巻き込まれちゃったパターンか、ごめん!
怯えた商人
暴漢に襲われて・・・・・・チョコボが逃げ出しちまった。
追って荷物を取り戻してくれ!
商人の荷物を奪うだなんて、疾風怒濤さんひどいぜ。
疾風怒濤さんは疾風怒濤に倒して差しあげ、奪われた荷物とチョコボの無事を商人に伝えます。
怯えた商人
ありがとう!
助かったぜ。
まったく・・・・・・最近は物騒になったもんだ。
ごめんな、今回は僕が煽った形になってるから世の中って感じではないんよ。
疾風怒濤さんを無事に追いやれたので、ギルマスのミラさんに報告。
褒めてもらおう!
ミラ
よーし、よく生きて帰ってきたな!
まずは第一試練、合格というところか・・・・・・ふふ、なかなか見込があるようだ。
ちょっと喜んでくれたぞ。
ミラさんの笑顔はみんなの幸せだからな!
私はギルドマスターとして、これからもお前に幾つもの試練を課すだろう。
その戦いを通じて、お前に覚えてもらいたいことは、ただひとつのみ。
それは「剣」こそが最強だということだ!
今日の相手は「斧術士」だったが・・・・・・さて・・・・・・次はどんな得物の敵を相手にするかな?
だが今のお前には、次の試練はまだ早すぎる。
再び試練を与えるまで、もう少し自己修練を積むがいい。
楽しみにしているぞ。
いえっさー!ギルマス!!
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