「歓迎、臨時従業員」
ジュリアナ
現在、ここ裁縫士ギルドは、富裕層の人々が集う社交パーティの準備のため、猫の手も借りたいほど大忙しです！
つきましては、仕事を手伝ってくれる臨時の従業員を募集しています。
まぁ、お仕事は生地や素材の搬入、着付けのお手伝いなど、誰でもできる雑用なんですけどね。
富裕層の人々の社交パーティっていったいなんなんやろねｗ
まあこうやってお金になってるわけだから一概に悪いものとは言えない感じではあるよね。
アパレル関係って難しそうだけど、その道に詳しい人にもできそうな業務なのかもね。
店先にいる人たちにお仕事の勧誘をしてきてもらえますか？
相手に向かって「歓迎する」をすればいいんです。
試しに一回、ここでやってみましょうか？
私に向かって「歓迎する」をしてみて下さい。
いわれた通り渾身の歓迎を行う。
ジュリアナ
うんうん、いい感じです！
それではさっそく、お仕事をお願いします！
―ジュリアナ
「衣食足りて礼節を知る」って言いますけど、やはり服装に気を遣うくらい生活に余裕がないと、人の心は豊かになりませんよね。
心に余裕が無いと衣服に気が回らないんだよな。
卵が先かニワトリが先かってお話ですよ。
―エステリーヌ
ウルダハっ子はオシャレに敏感なの！
今日はこの腰のショールと髪の色を合わせてみたのよ！
エステリーヌ
裁縫師ギルドの仕事？
うーん、迷うなあ、興味はあるんだけど･･････。
興味があるなら是非やってみたらどうかな！
こんなチャンス二度とないかもしれないよ！
―エステリーヌ
ブランドショップ「サンシルク」で新作の服が売られてたけど、私には手が出ないわ･･････。
―ジェリオン
ねぇ、今度の社交パーティって、どんな新作ドレスが発表されるのか楽しみよね！
まぁ･･････招待されてないけど。
ジェリオン
すっごぉーい、憧れの裁縫職人になれるの！？
これをキッカケに、私も売れっ子デザイナーね！
ポジティブな人のほうが成功しそうってなんとなくわかる気がするよね。
―ジェリオン
ここが流行の発信地、裁縫師ギルドよ。
ファッションの世界って、華々しくてちょっとおもしろそうよね。
―ビビチュア
ウルダハ製の服はとても質がいいんだ。
やはり僕のような一流の者には、一流の価値が分かるんだよな。
ビビチュア
ほぉ、裁縫師ギルドのお仕事ねぇ。
でも悪いね、お金には困ってないんだ。
余裕のある男はええもんやねｗ
―ビビチュア
ん、なんだい？
僕たちの服装が気になるのかい？
ふふ、なんてったって最新ファッションだからね。
―ソソッタ
あらぁ、何か用かしら？
もしかして、ファッションモデルのスカウト？
それは困っちゃうわー。
ソソッタ
私は手先が不器用なの、残念だけど無理ね。
この間もボタンひとつ付けるのに、２時間もかかったわ！
適材適所って言葉もあるからね。
―ソソッタ
裁縫師ギルドのマスター、レドロント・ローズさん･･････その作品は大胆にして繊細、伝統的にして革新的。
まさに一流のファッションリーダーって奴ね！
―ラーキング・リーチ
何だよお前･･････ジャマジャマ、どっかに行きな。
ラーキング・リーチ
あー、裁縫師の仕事だって？
つーか、この身なりを見てわかんだろ？
俺は今、警備中なの、警備中。
他当たってくんな！
クエストマークついてたから歓迎しただけだよ！
銅刃団には期待もなにもしてないからな！！
―ラーキング・リーチ
あーあ、みんなオシャレしやがって･･････。
俺なんか、この銅刃団の装備が一張羅だぜ！？
ん？
･･････なんか臭うか？
何人かは来てくれそうな返事はしてくれたけど、もしかしたら誰も来てくれないまであるくらいな反応だった。
とはいえ言われた通り何名かには歓迎したわけだからジュリアナさんの元へと戻る。
ジュリアナ
おかえりなさい、勧誘は上手く行きましたか？
みなさん、裁縫師のお仕事と聞いて、何やら色々と夢が膨らんでいるみたいですね。
確かに一見、華やかそうに見える世界ですが、実際は、なかなか地道で根気のいる仕事なんですよ。
まぁ、どこの業界も同じでしょうけどね。
見えてる世界と実際の世界のギャップにやられる人も多いからね。
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