「情報屋の依頼」
ワイモンド
よォ、冒険者。
ウルダハには慣れたか?
ちょうどいい、ひとつ仕事を受けてくれよ。
何、ガキにもできる簡単な雑用さ。
「格闘士ギルド」の受付にいる「ヨシアス」に、この「無記名の封書」を届けてくれないか?
ウルダハで最も高い値がつく物は「情報」だ。
情報屋の俺に恩を売っておいて、損はないぜ?
確かに何かを売るってなったときに一番大切なのは「情報」だもんな。
肝に銘じておくよ。
―ワイモンド
どうだ、バリバリ稼ぎまくってるか?
黄金の都市ウルダハでは、地獄の沙汰も金次第ってな。
ヨシアス
ワイモンドからの預かりものですって?
どれどれ、見せてください・・・・・・。
ふむふむ、なるほど・・・・・・。
さすがはウルダハ一番の情報屋、彼に仕事を頼んで正解だったようです。
「依頼人に支払い能力ナシ。手を引くことを薦める」
・・・・・・と、やはりそうでしたか。
あ、この書類ですか?
我々格闘士ギルドは、護衛任務も請け負ってましてね。
これはその依頼人の身辺調査資料ですよ。
ほえー、格闘士を護衛につけるんだねぇ。
身辺調査はマジで大切。
踏み倒しとか普通にありそうだもんな。
格闘士ギルドは体が資本。
安請け合いはできませんからね。
―ヨシアス
ギルドマスターの「ハモン」さんは、「拳聖」なんて言われてるんだ。
ひょ~ッ、カッコいいなぁ。
是非、手合わせして欲しいってお願いしてるんだけど、「修行が足りんからダメじゃ!」って断れるんだ。
格闘の道は遠く険しいぜ!
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