「冒険者への手引き」
モモディ
どう?
準備はできた?
じゃあこれから、あなたの第二の故郷となる、このウルダハの施設について、いろいろと教えてあげるわ。
第一の故郷記憶にないんですけれども?
まず1つめは「エーテライト・プラザ」。
この建物を出て、西に少し歩いた先にある施設なの。
そこにある大きなクリスタルが「エーテライト」よ。
エーテライトは転送装置の一種なの。
きっとあなたの冒険の基点となる場所になると思うわ。
まずは行ってみて、エーテライトに「触れて」みて。
ふむふむ、エーテライトね。
なにやらわからんけど、大事な場所なら寄ってみましょう。
で、2つ目の施設は「剣術士ギルド」。
あなたって剣術士よね?
でもまだまだ新米でしょう?
だったらギルドに挨拶してきて損はないわ。
剣術士にもギルドってのが存在するんだな。
目が覚めたら剣持ってたから剣術士なんだろうけれども
ギルドにはあなたと同じ、剣の道を志す仲間や先輩がたくさんいるわ。
行けばきっと剣の上達に役立つと思うの。
そして最後は冒険者の装備を整える場所。
「サファイアアベニュー国際市場」ね。
ここはウルダハで一番盛況なマーケットよ。
おおー、マーケットはどの世界でも大切だもんな。
武器や防具とか、冒険の必需品はもちろん、世界中から集められたいろいろな商品が並んでるから、歩いてるだけできっと楽しいわ。
あ、そうだ。
市場に行くときにはひとつ、注意が必要!
このウルダハお金がすべて。
お金があれば、どんなものだって手に入る。
だから誰もが富を求めて必死になってるの。
そのためには、他人をだますこともなんとも思わない。
街中には、そんな心無い人たちがたくさんいるわ。
あなたのような、おのぼりさんが買い物したら、きっと法外な値段をふっかけられて、騙されちゃうわよ。
うん、なんとなく今までの数分間でそれが理解できた気がするよ。
お金に目がない街だからしっかり財布のひも握りしめておかないとね!
この「新人冒険者の紹介状」を、市場の顔役でもある「セセロガ」という人に渡してみて。
きっと親切に便宜をはかってくれるはずよ。
以上がウルダハの主な施設。
合計3つ。
他にも色々な施設があるけど、それらは自分の足で自由に歩き回って探してみて。
最後にお姉さんから新人君にアドバイスを少しだけ。
さっきも言ったけど、このウルダハはお金がすべて。
お金お金ってこの女もうるせーなw
もうわかったから!
老若男女問わず、誰もが一獲千金を狙って争っている。
でもそれは言い変えると、「この都市にはたくさんのチャンスが隠れている」ってことよ。
だからあなたも困っている人がいたら、積極的に声をかけてみて。
困ってる人がいたら声をかけても大丈夫な世界線なのか。
すぐ〇〇ハラとか言われないんかね。
まあイケメンだから何しても許されるんだろうね。
そして相談に乗ってあげて。思わぬ「チャンス」を掴めるかもよ?
それから、店内にいる「冒険者指導教官」からも、きっといい助言が受けれるはずだから、利用することね。
さあ、話はこれでお終い・・・・・・これからも頑張るのよ?
―モモディ
ようこそいらっしゃい、「クイックサンド」へ!
ここはウルダハに来た冒険者たちが集まるラウンジよ。
第七霊災以降、街の混乱もあってトラブルが増えてるの。
あなた達冒険者の力には期待しているわ、よろしくね。
さて、まずは1つ目に紹介されたエーテライトへと向かってみましょう。
思ったよりも大きなクリスタルでちょっと呆気にとられましたよ、はい。
ここではしっかり交感して、デジョンというものを解放しました。
すると近くに居たこれまたちっさ男に話しかけられました。
この装束って銅刃団じゃ・・・・・・(不信感)。
ネネバル
お、新米の冒険者か。
モモディに言われてやってきたな?
「エーテライト」とはもう交感したようだな?
じゃあ、早速、使用料を払ってもらおう。
お代は・・・・・・100,000ギルだ。
ほら言わんこっちゃない、金だ、金。
・・・・・・なんてな。
ははははは、冗談さ、冗談。
からかってすまなかった。
クソつまらん冗談言いやがって。
冗談やから!って言ったら済むと思ってるんかね。
言われた方気分悪いんやからな!
お詫びに「エーテライト」について説明してやろう。
「エーテライト」は、クリスタルに秘められたエーテルの力を用いて、人や物を遠くに転送するための装置だ。
「デジョン」や「テレポ」という魔法を聞いたことがあるかい?
テレポってあのテレポ?
テレポーテーションのテレポ?
瞬間移動できるじゃん!やったじゃん!
それらの転送魔法もエーテライトの賜物さ。
「エーテライト」は世界各地に存在している。
だからそれらに触れることで、君は冒険者として、世界をまたにかけて大活躍できるってわけさ!
これから冒険で訪れる先に、「エーテライト」があったら必ず触れておくといい。
君の冒険の旅を快適にしてくれること間違いなしだ。
絶対交感しておかないといけないね。
忘れずに、忘れずに!
さて、説明は以上さ。
エーテライトや転送魔法について、詳しく知りたかったら、いつでも声をかけてくれ。
詳しく教えてくれるみたいなので、もう一度話しかけてみた。
お金取るとか言うんじゃないだろな、またw
―ネネバル
よぅ、冒険者。
「転送魔法」と「エーテライト」について知りたいなら説明してやるぞ。
もちろんタダだ。
お、タダなんやw
さっきの冗談に対する反応が顔に出過ぎてて気にしてくれたんかな。
良い奴なんかもしれん。
さにすと
転送魔法とは?
―ネネバル
そうさな・・・・・・「転送魔法」の話をするにはまず「エーテル」について知っておく必要があるな。
エーテルとは、全ての命の源となるものであり、魔法の原動力とされている。
俺やお前はもちろん、魔物や植物・・・・・・それこそ生きているもの全てがエーテルをその体に宿している。
ぜんぶぜーんぶエーテル。
形は違うけど全てはエーテルのものの源がエーテルっていうものなんだね。
それは、今俺たちが立っている大地も同じ。
目には見えないけれど、膨大なエーテルが奔流となって、大地の中を駆け巡っている。
この流れを「地脈」と呼ぶ。
その「地脈」の流れに自らのエーテルを乗せ、望む場所に瞬時に移動する魔法が「転送魔法」だ。
「デジョン」と「テレポ」が、その代表だな。
うん、まあ良くわからん。
とりあえず見えない何かに自分を乗せて転送するってことね。
さにすと
エーテライトとは?
―ネネバル
「エーテライト」とは、転送魔法の利用を補助するために作られた装置のことだ。
エーテルの結晶、つまり「クリスタル」を使って、作られているのが特徴だな。
どうだ、大きいだろう?
うん、めっちゃ大きい。
びっくりした
「地脈」の流れに乗るのは比較的簡単だ。
だが、目標を定めず「地脈」に乗るのは自殺行為さ。
ヘタすれば二度と戻ってこれないからな。
地脈にエーテルを乗せると帰ってこれないってことは、転送魔法のときにエーテルを乗せるってことは実態をすべてエーテルに換えてるってことなんかな。
んで奔流に身を任せて移動するって感じか。
怖いっちゃ怖いね。
そこで重要なのがエーテライトの存在だ。
港の位置を知らせる灯台のように、「地脈」を渡る旅人に出口を教えてくれるってわけさ。
「地脈」の流れが交差する結節点にエーテライトを設置することで、はじめて転送先として利用可能となる。
ただし、転送魔法で飛べるのは、一度触れて「交感」したことのあるエーテライトだけだ。
旅先ではこまめにエーテライトへ「交感」しておけ。
後々冒険が快適になること間違いなしだ。
ほーなるほどね。
地脈に自分のエーテルを溶かして乗せて、行きたいところのエーテライトを目指して奔流に乗るって感じなのね。
ちょっと理解できた。
結構説明美味いんじゃない、ネネバルさん。
さにすと
デジョンとテレポの違いとは?
―ネネバル
転送魔法にはデジョンとテレポの二種類がある。
このうち、もっとも扱いやすいのがデジョンだな。
デジョンは、精神的な負担が少ないから、気軽に利用できる。
でも、負担が少ない分、エーテライトと深い結びつきを必要とするため、帰還地点(ホームポイント)に定めた場所にしか転送できない。
ホームポイントとして決めておくと、一定時間空ければ自由に使えるわけね。
目的地を一つ設定しておくってことで、奔流に呑まれたときにでも出口を設定しておけるんかな。
万が一の時のためにね。
一方、テレポは一度でも交感したことのあるエーテライトであれば、どこにでも転送可能だ。
だが、テレポは場所が選べる一方、使用者への負担が大きく、集中しないと使用できない。
え、こわ。
負担大きいってあんまりカジュアルに使えない感じなんかな。
テレポかデジョンか、状況に応じて使い分けるんだな。
あ、そうそう、テレポを使うときには、財布の中身を必ず確認しろよ!
エーテライト網の復旧費用を補うため、手数料をもらうからな。
いざ目的のエーテライトに飛ぼうとしても、先立つ物がなかったら使用できないぞ。
貧乏人は歩いていけ、ということさ。
はっはっは。
エーテライトの設置費用って莫大なんかな。
まあ通行料みたいなもんとして、便利だからこれくらいは払ってやるか。
エーテライトやテレポ・デジョンの仕組みについて詳しくネネバルさんの説明を聞いたさにすとは、2つ目の施設である「剣術士ギルド」へと向かった。
剣術士ギルドではギルドマスターのミラさんを紹介してもらって、剣の修行をすることとなった。
詳しくはクラスクエストの項目で、テキストを含めて説明していくことにします。
そして、次は3つ目に紹介してもらったマーケット。
顔役のセセロガさんにモモディからもらった賄賂を片手に話しかけてみた。
セセロガ
なんだお前?
新米冒険者か。
いかにも。
ワシがこの市場を仕切っているセセロガだ。
何?
この市場について色々教えてほしいだと?
はッ!
何でこのワシがそんなことせにゃいかんのだ!?
人にモノを頼むなら、せめて100ギルくらいそっと袖の下にいれんかい!
逆に100ギルでええんかい
ワシは忙しいのだ、シッシ!
おお、こ、これは・・・・・・モモディちゃんの紹介状!
むむむ、他ならぬモモディちゃんからのお願いじゃ、邪険にはできんなぁ・・・・・・。
わかったわかった、教えてやろう。
二度は言わないから聞き逃すなよ!
モモディ「ちゃん」っていう年齢ではなさそうだったけど、このくらいの歳の人からしたらちょうどいい年ごろなんだろうな。
ここは「サファイアアベニュー国際市場」。
ウルダハで一番盛況なマーケットだ。
ご存知の通り、ここウルダハはアルデナード小大陸の陸路の起点であり、バイルブランド島を始めとする蒼茫洋の島々と大陸を繋ぐ、海の玄関口でもある。
一気にわからん言葉ばっかり。
アルデナード小大陸の陸路の起点?
バイルブランド島?
蒼茫洋?
当たり前って怖いよ。
そのため、実に様々な人々が行き交い、古くより交易の中心地として栄えてきた。
人が集まるとこには、金が集まるってことだな。
だからウルダハでは数多くの組合や商会が設立され、商取引だけでなく、貸金業や投資業も発達しておる。
まさに生き馬の目を抜く不夜城ってやつだな。
お陰でちょっとやそっとじゃ手に入らない珍品も、このウルダハでは手に入れることができる。
・・・・・・もっとも、金があれば、の話だがね。
金がすべてやけど、逆に言うとわかりやすい国なんかもしれん。
金さえあれば人を動かせそうな感じ?かな。
もしお前が、冒険に必要なものをそろえるなら、この市場を活用するがいい。
きっと目当てのものが見つかるはずだ。
ここから北側の市場にあるのが、「素材」「薬」「料理」「アクセサリ」「防具」の店・・・・・・。
南側が「武器」「よろず屋」「道具、用具」の店・・・・・・
それぞれ目的に合わせて店を選ぶがいい。
まぁ、気を付けていれば、ボッタくられたりはしまいよ。
説明はこんなモンでいいか?
・・・・・・まったく、タダで人にモノを教えるとは。
このセセロガも焼きが回ったわい。
いいか!?
くれぐれもモモディちゃんによろしく伝えてくれよ!
はいはい、ありがとうなちっさおっさん。
―セセロガ
珍しい物があるからといって、キョロキョロしてるなよ。
ぼったくられた挙句に財布をスられるのがオチだぞ。
モモディ
あら、さにすとさん。
どうやら、一通り施設を回ってきたようね。
おつかれさま!
ウルダハを拠点にする冒険者にとって、あなたが回ってきた施設は不可欠なもの。
何度も通うことになるだろうから、これらの施設を中心に、ウルダハの街を覚えていくといいわよ。
素直な冒険者は大好きよ。
ウルダハのために、ガンガン稼いで、ガンガン消費してちょうだいね!
こっから本格的に冒険者としてのクエスト開始か!?
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