【FF14】次世代魔女 至天の座アルカディア:ライトヘビー級

次世代魔女


突然の乱入者はヤーナの姉である「ウィケッドサンダー」ことユトロープ。
ただ闘うとなった以上ウィケッドサンダーの情報をヤーナから引き出さなければならない。

 

ヤーナ
姉さん・・・・・・なんでまた、こんなときに・・・・・・?
ごめん、あまりに突然、失踪していたユトロープが現れたものだから・・・・・・。
せっかくのセレモニーがこんなことになるなんてね。
でも、特別試合が決まってしまった以上、ウィケッドサンダーと闘うしかない。
思ってたより引きづらないタイプみたいで安心した。
これならウィケットサンダーの情報を引き出せそうだ。


元々、ヘビー級の闘士だった姉さんは、はっきり言って、これまでの相手とは格が違う。
でも、破竹の勢いで勝ち進んできたアンタだ。
その実力なら、勝てる可能性もゼロじゃないはず!
相当姉の強さを見込んでいるんだな。
ゼロじゃないはず!ってときは大体一桁くらいの確率だし、でも通常の流れ的にはその一桁の確率でも勝っちゃういわゆる「勝ちフラグ」が立ってるわけですよ。
あれか?勝って欲しいと思ってるけど、相手は姉だからなんかモヤモヤした感覚的な?


ウィケッドサンダーの闘い方は、ジムでネユニが話したとおり。
雷馬の魂を注入し、エレクトロープ製の装備に雷の力を溜めて、変幻自在に攻撃を繰り出してくる。
専用のリングは、空想の巨大都市を模してて、その力を存分に発揮できるような構造になってるんだ。
あまりに激しい闘いになるから、客席すらないんだよ。
雷が暴発したら危ないもんなぁ。
観客呼べないって闘士として、興業としてどうなんや?
もしかしたら運営にとっても扱いにくい存在やったんかな?


相手は実の姉さんだけど、私はアンタのセコンド。
当然、さにすとを精一杯応援してるから、どうかウィケッドサンダーに負けないでくれ!
―ヤーナ
ウィケッドサンダーは、これまでの相手とは格が違う。
厳しい闘いになるだろうけど、さにすと、どうか姉さんに負けないでくれ!
ま、僕に限って負けることはありませんよぉ!

 

四角のエレクトロープを天にかざすと、身体が変化し、頭にはツノが、足はイクシオンのような凛々しさを持った女性が目の前に現れた。
雷=イクシオンって認識はこの世界では当たり前になったんやろか?

これは格好良くないよw正直なところ


実況
あの、ハイブリッド闘士が帰ってきた!
次世代魔女 ウィケッドサンダァーーー!

 

雷電攻撃を中心とした猛攻を防ぎながら途中ほとんどの地面を壊したりかなり凶暴であったが、なんとかその猛攻にも耐えた。

 

ウィケッドサンダー
くっ、身体が・・・・・・退くしかない・・・・・・

実況
なんと、ウィケッドサンダーが逃亡したぞォ!?
挑戦者の勝利ィーーー!

と、逃亡だと!?
また逃げるのかよ!

 


ヤーナ
よかった、無事みたいだね。
本当にウィケッドサンダーに勝つなんて・・・・・・アンタの実力は、ライトヘビー級どころじゃなかったってことか。
姉さんはどこかに消えてしまったし、次の階級の試合まで、しばらく時間も空く。
ひとまず、ジム・トライテールに戻るとしようか。
そういやウィケッドサンダーって何級なんだろ?
クルーザー級?ヘビー級?
とまあ激戦を終えたので、ひとまずジムで休息を取ろうな。

 


ヤーナ
ネユニも中継で見て驚いてるはず。
さあ、ジムに入ろう。

 

ネユニ
さにすとさんが無事でよかったですが、まさかユト姉が現れるなんて・・・・・・
なーんて言ってたらそのユト姉さんがいらっしゃいました。
久々の再会?って感じかな。
姉妹に会いに帰ってきたんかな。

 

ユトロープ
なんで、あなたがここにいるの・・・・・・?
ま、いいわ。
ここには、闘いに来たわけじゃない。
妹たちに話があっただけ。
家族水入らずを邪魔するわけにはいかないけど、なんとなくジムを出るタイミングを逸したのでそのまま参加することにした。

 

ヤーナ
私も姉さんには聞きたいことがいっぱいある。
ねえ、なんで急にいなくなって・・・・・・いままで何をしていたの?

 

ユトロープ
全部これから話すけど・・・・・・まずはヤーナ、死にたくなければ、いますぐ闘士をやめなさい。
唐突な引退勧告。
会ってそんなに時間経ってないけどブラックキャットちゃんみたいな子はこういうことを言われたくらいでやめないよ。
やめさせたいならもっと別の方法あるでw

 

ヤーナ
ど、どういうこと・・・・・・?

 

ユトロープ
そのままの意味よ。
肉体が変異するほどの魂の注入を繰り返すと、自己の魂が蝕まれる病、「魂蝕症」を発症するの。
そして、いずれは魂が腐り果てて死に至る。
私もすでに病に冒され、余命もわずかしか残されていない・・・・・・。
ほほう。
やっぱり魂の注入は副作用がえぐかったわけか。
若くして引退をさせられるのもその影響なんかな。

 

ヤーナ
ま、まさか・・・・・・身体に負荷がかかるからこそ、引退制度があるはずでしょ!
なのに、どうして・・・・・・!?

 

ユトロープ
ヤーナ、あなたは引退した闘士と会ったことはある?
絶対にないはずよ。
彼らは高層にある高級居住区に移住したと言われてるけど、実際には、魂蝕症の犠牲になっている。
引退制度そのものが、死を隠すために手段だったのよ。
高層って、天国のことなんかい!
どっかの施設に収容されるってことなんかな?

 

ヤーナ
で、でも、私は引退した闘士たちのことを覚えている!
死んだのなら、忘れてるはずじゃないか!?

 

ユトロープ
引退した闘士たちは移住だと騙されて、アルカディアが運営する施設に連行されていたのよ。
そこでレギュレーターを外され、死ぬまで監禁されていたの。
えぐぅ••••••


レギュレーターがなければ、エバーキープの基幹システムは死を検知できないから、死者の記憶が雲の上に預けられることもないというわけ。
私は発症前に、身体の異変に気づいてね・・・・・・。
引退した先輩闘士に相談しようと思って行方を調べるうちに、忍び込んだオーナー室で、不都合な真実を知ってしまったのよ。
このままじゃ殺される。
そう思ってアルカディアから姿を消し、身を隠しながら、魂蝕症の治療法を探っていたの。
無茶苦茶やなぁ。
やっぱ運営がやばいんかなぁ。
一方だけの情報で判断するのは早計だからもうちょっと情報が欲しいな

 

ネユニ
そ、それは見つかったの・・・・・・?

 

ユトロープ
魂蝕症を治す唯一の方法は、理論上、「人の魂」を注入することだとわかったわ。
それも普通の魂じゃなく、並外れて濃い魂を・・・・・・。
その持ち主こそ、あなただった。
そういうことなw
まあ僕の魂だったらちょっと分けるくらいは造作もない気はするんだけどねw


恨みはないわ、でも私が生きる道はほかにない・・・・・・。
乱入してみせたのも、街中で奇襲して騒ぎになるよりも、むしろ確実に魂を奪えると思ったから・・・・・・。
オーナーの性格なら、盛り上がる試合は逃さないだろうとね。
誤算だったのは予想以上に、私の身体が弱っていたこと・・・・・・そうじゃなければ、負けなかったはずよ。
でも、次は必ずその魂をもらい受ける!
まあまあ、そんな焦りなさんなよ。
他にいい方法があるかもしれないよ。
魂を移したりとか色々してきたから、なんか方法あるよ。

 

ヤーナ
待ってくれ、姉さん!
いくら生きるためでも、人の魂を奪おうなんて・・・・・・絶対に間違ってるよ!!

 

ユトロープ
あなたにわかるの!?
病に蝕まれ、息ながらに魂が腐る恐怖が・・・・・・!
結構ギリギリの感じなんかな。
死期が迫ってる感じがあるんだろうな。

 

誰かの気配を感じたユトロープは足早にジムを去っていった。


メテム
お邪魔するよ。
お姉さんが現れたことでキミが動揺してないか、心配で来てみたんだけど、大変なことを聞いてしまったな・・・・・・。
おい運営側じゃん!説明しろ!

 

ヤーナ
アンタも知らなかったのか?
アルカディアの運営に関わってたのに・・・・・・。

 

メテム
ああ、知っていたら、嬉々として実況なんかできないよ。
死が回避できているから、試合を楽しんでいられたんだ。
確かにそうか。
ほんとに死ぬのわかってるのに、あんな実況できひんわなw
でも少しはなんか知ってたりせんもんか?

 

ヤーナ
姉さんのことはショックだし、仲間である、ほかの闘士たちにも死んでほしくない。
この真実を公表して、アルカディアを閉鎖させよう・・・・・・!

 

メテム
それはかえって危険だ!
ウチのオーナーは興行の邪魔をする者には容赦しない・・・・・・!
真実を公表したり、闘士たちを逃がそうとしたりしたら、それこそかれらも無事じゃ済まないはずだ!
ユトロープが黙っていたのも、それがわかっていたのだろう。
僕も閉鎖には反対だな。
変に粒立ててしまうと運営側が何をしてくるかわからんから、ここはまずは確実に詰めれる証拠が集まるまでは隠密に行動すべきだと思うな。
本当だった場合、命を軽んじる運営なんだから何されるかわからん。

 

ヤーナ
たしかに・・・・・・姉さんも、独りで真相を探っていたような口ぶりだった・・・・・・。

 

メテム
まあ、そういう冷徹なオーナーだからこそ、魂蝕症のことを、平然と隠していられたのだろうが・・・・・・。
とにかく、今やるべきことはひとつ!
ズバリ、さにすと!
キミがアルカディアの頂点、至天の座に上り詰め、統一王者になることだ!
なんとなくメテムはこっちに協力してくれそうな口ぶりだなぁとは感じる。
嘘つけなさそうなタイプだし、彼は味方だと思ってもよさそうかな?


統一王者は、アルカディアが保管するすべての魂を、自由に用いる権利が与えられる。
つまり、すべての魂を解放することができるのだよ!
そうすれば、闘士たちはもう魔物の魂が使えなくなり、魂蝕症になることもないだろう?
ライトヘビー級を制したキミなら、それができるはずだ・・・・・・!
統一王者になれってこと!?
あと2階級か••••••

 

ここは勢いに任せて

さにすと
望むところだ!

メテム
なかなか頼もしいじゃないか・・・・・・。
それでは慌ただしいが、ここらで失礼させてもらうよ。
あまり長居すると、私まで怪しまれかねない。
ちょっと運営側としてメテムもなんか調べといてくれよ。
内側の人間は重要だからな!

 

ヤーナ
負けた私は、しばらく試合に出ることはできない。
だから、闘いをアンタに託す形になってしまうけれど、引き続きセコンドして全力でサポートするつもりだ。
もちろん、その傍らで、ネユニと一緒にいい魂蝕症の治療法についても探ってみるよ。
アンタを犠牲にせず、姉さんを救う方法を見つけたいからね。
負けたらしばらく出れなくなるんか。
ブラックキャットとかハニーBとかブルートボンバーは症状が悪化せずに済むって感じなんだろうな。
これから一人ずつ重症化を抑えていくって流れだろうな!

 

 

 

重苦しい空気が充満したジムから少し出て、気分を変えよう。

ヤーナ
はあ・・・・・・正直、まだ事態が飲み込めない。
妹の手前、強がってみせたけど、本当は不安で仕方がないんだ。
でも、この状況にアンタがいてくれて心強いよ。
もう、ただの闘技ショーじゃなくなってしまったけど・・・・・・クルーザー級の試合が始まる頃合いに、またここに来てくれ。
さにすとがおらんかったらこの闇興行はずーっと続けられてたわけだから怖いよなぁ。
やっぱりこういう興行って運営が黒いって決まってるんか?
とりあえず統一王者にならないといけないからな!
クルーザー級の試合は、どれくらいの期間あくんだろうな。

 


????
初戴冠、おめでとう!
ライトヘビー級、新王者のキミをぜひ取材させてほしい・・・・・・!
ん?取材?

 

ガブロ
やあ、また会ったね・・・・・・僕の名は「ガブロ」。
絵で語られる物語、漫画というものを描いている者さ。
この世界の漫画家!?
創造力が豊かそう••••••まさか。


主にアルカディアの闘技を題材にしていてね。
ぜひとも、生身の挑戦者、さにすとの闘いを取り上げたいと考えている。
ただ、取材にあたって少し準備をしておきたい・・・・・・。
それが終わり次第にはなるが、よければ、時間がある時に尋ねてきてくれ。
声かけてきたのに都合悪いんかーい!
こういうのってそっちが都合合わせて声かけてくるんちゃうん?w

 

ヤーナ
ガブロの漫画は、ソリューション・ナインで大人気なんだ。
取り上げられるのは、アンタもスター闘士になった証拠・・・・・・せっかくだし、取材を受けてみるといいよ。
そうか、新興勢力だからまだこっちの方が立場下なんだなw
取材していただくってことか。
ちょっと自惚れてました。


―ヤーナ
やあ、さにすと。
こっちは妹と一緒に魂蝕症の治療法について、いろいろと探ってる。
アンタが挑む次なる階級、クルーザー級は、選りすぐりの強者だらけだ。
試合までに腕を磨いておいてくれ!
任せとけ!

 

―ガブロ
やあ、生身の挑戦者、さにすと!
僕に声をかけてくれてありがとう。
取材の件なら、まだ準備ができてなくてね・・・・・・。
すまないが、もう少しだけ待っていてくれ。
また良くなったらクエストマーク出しておくれ!

 

―ネユニ
こんにちは、さにすとさん。
ユトロープから伝えられた真実は衝撃でした。
ヤーナ姉と共に、魂蝕症への治療法の調査を急ぎます。
ところで、私たち姉妹はヘイザ・アロ族の名前なのに、ユトロープという名だけ毛色が違うと、疑問に思いませんでしたか?
本当はユト姉にもヘイザ・アロ族の名があります。
でも、彼女はその進歩的な性格から、自らアレクサンドリア風の名前に改名したんですよ。
改名できるんやなw
どういう制度なんやろうなw

 

 

 

 

ライトヘビー級の取材

 

ガブロ
それでは、「ライトヘビー級」の取材をさせてくれ。
おう、なんでも聞いてくれや


最も低い階級とはいえ、魔物の魂も使わず、生身で新王者となったキミには、僕含めて皆が驚かされた。
そのうえ、乱入してきた元ヘビー級の闘士、ウィケッドサンダーまでも返り討ちにしたのだからね・・・・・・未曽有の番狂わせに、大いに興奮したものさ!
ウィケッドサンダーって元ヘビー級だったんかい!


もちろん、客席や中継で食い入るように試合を観ていたが、当事者からその戦いの詳細を聞かせてもらいたい。
どうか、お願いできるだろうか?

とりあえず1~4層であったことを語らってみた。

 

ガブロ
ふむふむ、なるほど。
当事者の視点から試合を知ることで、闘いを漫画として創造し直すための、想像力が湧いてきたよ。

 

さにすと
想像力・・・・・・?

 

ガブロ
ああ、僕の漫画は試合の記録じゃないからね。
実際の闘いをもとに想像を膨らませて、さらに激しく誇張し、ときに大胆に脚色して、自由に描くんだ。
あはーん、面白おかしく描くわけだな。
この世界でも同じかw


例えば・・・・・・俊敏な動きに苦労した「ブラックキャット」に、さらなる妙技を使われたら?
可愛く見えて心底恐ろしい「ハニー・B・ラブリー」が、本気でキレたらどうなるのか?
「ブルートボンバー」の反則がもっと酷かったら、どんな惨劇になったのか?
もし、「ウィケッドサンダー」が途中で退くことなく、試合が続行していたとしたら・・・・・・?
そんな風に想像して漫画にするのさ。
よし、これは手に汗握る傑作になりそうだ!
今日は忙しい中、取材を受けてくれてありがとう。
これからも応援してるから、次の階級でもがんばってくれ!
出来上がった漫画、当然読ましてくれるんよな?
待ってるで?


―ガブロ
やあ、生身の挑戦者、さにすと!
僕に声をかけてくれてありがとう。
雑談したいっていうのかい?
そうだな、改めて自己紹介でもさせてもらおうか・・・・・・。
僕は絵で語られる物語、漫画というものを描いていてね。
主にアルカディアの闘技を題材にしているんだ。
自分で言うのもなんだけど、僕の作品はソリューション・ナインで大人気なんだよ。
新たなスター闘士である、キミの闘いを漫画にしたら、それこそ大ヒット間違いなしさ!

 

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