クエスト名:星芒祭と小さなイエティ
星芒祭の季節がやって来た。
今年もミィケット音楽堂で開催されるようなので、早速向かってみた。
星芒祭実行委員の「アム・ガランジ」に声を掛けようとしたところ・・・・・・。
ルディ
イェーーイ!!
アム・ガランジ
この子は、イエティの幼獣のルディです。星芒祭の準備をしていたら、ひょっこり現れたのです。魔物ですがおとなしくて、人に危害を加える様子はありません。
あっ、ルディという名前はわたくしが付けました!なぜか星芒祭会場から離れようとしないので、余り布で衣装を作って着せてみたら、愛着が湧いてしまって・・・・・・!
ルディというと、先日まで無職転生を見ていたのでルーデウスのことだと思ってしまう。
ルディ
・・・・・・イェ?
アム・ガランジ
・・・・・・それえ、ご相談というのは、この子のことです。ときどき何かをしきりに訴えてくることあるのですが、いかんせん言葉がわからなくて、冒険者さんならあるいはと・・・・・・!
ルディ
イェイ!イェイ、イェイ、イェーーイ!!!!
アム・ガランジ
ああっ、ごめんなさい、わたくし無茶を言っていますよね。いくら冒険者さんとはいえ、魔物の言葉などわかるはずが・・・・・・。うーん、困ったなぁ・・・・・・!
流石に世界を股にかけるヒカセンさにすとであっても、獣の言葉はわからない。
困っていると、近くにいたリスが声を掛けてきた。
リッサイ
よお、そこの彼女。お困りかい?
アム・ガランジ
えっ・・・・・・!?リ、リ、リ、リスが・・・・・・
なんの違和感もなくリスがしゃべりだしたので、
「喋ったーーーーー!?」
と、とびきり驚いてみた。
リッサイ
へへっ、いい反応をどうも!オイラみたいな人語を話す獣を、瑞獣って言ってな。東方では、稀にそういうのもいるんだよ。とにかく、オイラはリスの瑞獣、義理と人情と甘味を愛する風来坊、人呼んでリッサイさ!
茶飲み友達を訪ねて、エオルゼアに来たんだが、おもしろそうな祝祭をやってるってんで、参加しようと思ってな。そうしたら、アンタらの会話が聞こえてきたってわけさ。
瑞獣・・・・・・。
1,000年生きれば裏返るってやつか。
確か白虎や朱雀などの四聖獣も同じく「瑞獣」であったか。
アム・ガランジ
そ、そうだったのですね・・・・・・。もしかして、この子が訴えていることがわかりますか?
リッサイ
もちろんだ!オイラなりの解釈を加えると、コイツが言っていたことは、こうだな。
ルディは、同族の兄弟たちよりも身体が小さくてな。立派な「雪玉」が作れず、いつも笑いものだったんだと・・・・・・。
アム・ガランジ
そういえば、イエティは口から冷気を吐いて、獲物を雪で固めてしまう獰猛な魔物だって聞いたことがあります。
ルディ
イェイィィ。
リッサイ
・・・・・・ふむ、ルディたちは山奥に棲まう一族で、クルザスを荒らしまわっている野蛮な連中とは違うみたいだ。争いを好まず、作った雪玉の大きさで優劣を決めるらしいぞ。
それでコイツは、こっそり雪玉を作る特訓をしていたらしい・・・・・・。でもなあ、足を滑らせて崖から落ち、あげく迷子になっちまって、山を、森を延々と彷徨い続けて・・・・・・とうとう力尽きたのさ。
ところが、それを助けたのが「流れの聖人」と名乗る白髪の男。星芒祭に向かうと言って去ってしまったこの恩人に礼がしたくて、ルディは、この会場に辿りついたってことのようだぜ。
アム・ガランジ
うう、なんていい子なのでしょうか!しかし・・・・・・流れの聖人様、ですか・・・・・・。
ごめんね、ルディ。あの方は、星芒祭のたびに子供たちに贈り物を配るのだけど、どこにいるのかは、わたくしにもわからないのです。
ルディ
イェーーイ・・・・・・。
なんだか気の毒ではあるものの、ややこしい話をしていたので、
「いい子にしていれば聖人が見ていてくれるかも・・・・・・。」
と、それっぽいことを言ってみた。
アム・ガランジ
なるほど、それは名案ですね!子どもたちを喜ばせるような活動をしていれば、「聖人の従者」と認められ、聖人様に会えるかもしれません。
ルディ
イェーーーーーイ!!!!
リッサイ
そうとなったら、オイラもひと肌脱がせてもらうぜ!言葉が話せないルディには通訳が必要だしな。アンタも、協力してくれるんだろ?
アム・ガランジ
妙なことになってきましたが、わたくしからも、よろしくお願いします・・・・・・!
リッサイ
よーし、そうと決まれば作戦会議砂!人目に付かない場所に移動しよう。ルディが子供たちを喜ばすために、何ができるかを考えるんだ!
―アム・ガランジ
どうか、ルディをお願いいたします。わたくしもご一緒したいのですが、実行委員長として動くわけにいかなくて・・・・・・。
ただそれっぽいことを言っただけだったのに、やる気にさせてしまったみたいだ。
まあ特にやることもないので、付き合ってやることにした。
ミィケット音楽堂から少し外れた場所で、作戦会議をすることとなった。
―ルディ
イェーーイ!!
リッサイ
よし、さっそくルディができることを考えていこう。星芒祭で子どもたちを喜ばせるために、何ができる?どんどん案を出していこうぜ!
ルディ
イ、イェーーイ・・・・・・。
リッサイ
なになに、自分にできることは、「小さな雪玉」を作るくらいで、何の取り柄もない?そんな悲しいこと言うなよ、ルディ!
そうだ、聖歌隊なら参加できるんじゃないか?ちょっと歌声を聞かせてみろよ。せーの!
ルディ
イ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙イ゙♪
リッサイ
わ、悪くない・・・・・・悪くないが・・・・・・聖歌隊のイメージには少しだけ合わないな!
どうだ、アンタなにか良い案が思い浮かばないか?
さっきから聞いてるとリッサイは人の話をよく聞き、すべてを肯定的に捉えてくれる「理想の上司像」にピッタリ当てはまっている。
試す意味も込めて、ここは
「激しい曲調の聖歌を作ろう。」
と、ふざけた回答をしてみた。
果たしてリッサイはどう反応するのか・・・・・・?
リッサイ
え、そうくる!?聴いてみたい気もするが・・・・・・さすがに怒られそうな気がするぞ!
それなら、丁度オイラが手に持っている菓子なんてどうだ?これはウルダハでもらった伝統菓子なんだが・・・・・・ちょうど雪玉のようじゃないか!
ルディ
イェッ?
リッサイ
ルディ、この星芒祭でお前は変わるんだ!お前が自分を好きになれるように、オイラたちが背中を押すからよ。ちゃんとお前も、頑張るんだぞ?
ルディ
イ・・・・・・イェイ!
リッサイ
さてと、甘味作りなら専門家の協力が必要だよな。「カーラインカフェ」のミューヌに相談してみようぜ!オイラ、あそこの宿に厄介になってんだよ。
さにすとからのふざけた回答も、頭ごなしに否定するのではなく一度咀嚼してから回答してきた。
なんてできるリスなんだ、リッサイは。
個人的にはリッサイの手腕が少し気になってしまう。
さて、カーラインカフェのミューヌに協力を仰ぐということなので、早速ミューヌを訪ねてみる。
―ルディ
イェーイ?
リッサイ
よっ、ミューヌ!少し相談にのってくんな!
ルディ
イェーイ?
ミューヌ
これはまた、奇妙な取り合わせだね。今日は揃ってどうしたんだい?
・・・・・・なるほどね。こちらとしても、ありがたい話かもしれない。
実はね、近々ベントブランチ牧場で、子どもたちにプレゼントを配る催しを企画しているんだ。そこに珍しいお菓子が加われば、きっと喜ばれるだろう?
リッサイ
渡りに船ってヤツだな!問題は、どうやて作るかだが・・・・・・
ミューヌ
ああ、それなら作り方は僕が調べておくから、君たちは、材料を買ってきてくれないかな?お金は後で精算するから、受け取ってくれるだけでいいよ。
リッサイ
よしきた!それなら買い物は喋れるオイラに任せて、ルディは・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん、どうした?
ルディ
イェッ!イェッ!
リッサイ
なに、自分がお使いを頑張るから、Sunnyたちは、見守っていてだって?・・・・・・お前ってやつは!
ミューヌ
ふふっ、頑張り屋さんなんだね。それなら、必要なものをメモに書いてあげよう。困ったらお店の人に見せるんだよ。
薄力粉は「口笛粉屋」に、油は「園芸師ギルド」に行けば手に入るからね。よろしく頼んだよ。
リッサイ
よーっし!それじゃ、まずは「口笛粉屋」に行くぞ!頑張ろうな、ルディ!
ルディ
イェイッ♪
ルディの思わぬ積極性に圧倒されながら、ミューヌから依頼された2件のお買い物に行くこととなった。
ルディの「はじめてのおつかい」ゴールデン2時間スペシャルだ。
エーテライトプラザを通り、新市街へ入る。
ミィケット音楽堂を通過し、口笛粉屋に到着した。
さて、まずは口笛粉屋で「薄力粉」をゲットするんだったな。
撮影クルーがちょっと近すぎるので、はじめてのおつかい感は少し薄いがそんなことはどうでもいい。
―リッサイ
ミューヌがメモを渡してくれたから、察しのいい店員なら、わかってくれるよな。
―口笛粉屋の店員
イ、イエティの幼獣・・・・・・?
ルディ
イェッ!
口笛粉屋の店員
イィエティの幼獣・・・・・・?聖人の従者の格好をして、どうしたんだい?
ルディ
イェェェェェェイ!
口笛粉屋の店員
おや、これはミューヌさんのとこのメモじゃないか。えーと、なになに?・・・・・・そうか、お使いにきてくれたんだね、ありがとよ。ちょっと待っててな。
はい、これが薄力粉だ。ごくろうさん!
ルディ
イェーーーイ!
リッサイ
アイツ、やればできるじゃないか!初めてのお使いにしては、順調な滑りだしだな!
よし、次は「園芸師ギルド」だ!道案内くらいはしてやらないとな!
―口笛粉屋の店員
さっきのイエティの付き添いかい?ミューヌさんによろしくね。
ミューヌが書いたメモが分かり良いのか、理解力の高い店員で助かった。
無事薄力粉をゲットすることができた。
残るは「揚げ物用の油」。
口笛粉屋から園芸師ギルドへと移動する。
―リッサイ
あとは揚げ物に使う油だけだが・・・・・・。さっきみたいに、すんなりいくといいな。
―サンドレ
な、なんだか服を着たらちっこい魔物に見られているような・・・・・・。疲れてるのかな・・・・・・気のせいだよな?
ルディ
イェイェーーイ♪
サンドレ
うわあ、なんで魔物がこんなところに!?ダメダメ、森に帰りなさい!シッシッ。
ルディ
イェ・・・・・・イェェ・・・・・・。
リッサイ
お、おい・・・・・・ルディのピンチだぜ。
どうする?助け舟をだすか・・・・・・いやまて。
サンドレ
はあ・・・・・・動こうとしないぞ、困ったな。鬼哭隊を呼ぶべきか。
ルディ
イェ、イェーーーーイ!
サンドレ
ん?何だこのメモ。もしかして、お使いに来たのか?
へえ、てっきり何か悪さをしに来たのかと思ったよ。揚げ物用の油だったな、ちょっと待っててくれ。
ほれ、少し重いぞ。気を付けて帰れよ。
ルディ
イェ♪
リッサイ
ルディのやつ、自力でやり遂げたぞ!「カーラインカフェ」に戻って、ミューヌに報告しよう!
―サンドレ
やれやれ、驚いたよ。ミューヌさんによろしく言っておいてくれよ。
一時は門前払いされるかとヒヤヒヤしたが、勇気を持ってルディが話しかけたのが功を奏したようだ。
無事に「薄力粉」と「揚げ物用の油」をゲットしたので、カーラインカフェへと帰ろう。
―リッサイ
一瞬ヒヤッっとする場面もあったが・・・・・・ルディの頑張りは、オイラたちが見届けたぜ!
ルディ
イェーーーーイ♪
ミューヌ
やあ、おかえり。とても助かったよ、偉かったね。
ありがとう、これでお菓子を作ってあげられるよ。少し時間がかかるから、お茶でも飲んで待っていてね。
リッサイ
やったなルディ!完成が楽しみだなあ!
ルディ
イェッ・・・・・・!
お買い物をしている間に、ミューヌはレシピを考えていてくれたようで、材料が届き次第さっそく調理に取り掛かってくれた。
数十分の時を経て、とてもいい香りがカーラインカフェを包み込んだ。
ルディ
イェーーーーーーーーーイ♪
リッサイ
うおおおおお!すげーーな!さっすがミューヌだぜ!
ミューヌ
調べてみたら、このお菓子は「シュネーバル」といってね。ローエンガルデ族の古語で「雪玉」を意味するそうだ。その子にぴったりじゃないか。
リッサイ
雪玉だって!?このお菓子にそんな意味があったのか・・・・・・!
ルディ
イェ?
リッサイ
なあ、ルディ。兄弟に馬鹿にされたからって、そんなの気にすんなよ!他者と違うことは、ただの個性なんだ。
オイラが、他のリスと違うように、どんなに兄弟と違おうとも、ルディはルディだ!他者と違うことを嘆くより、自分らしさを誇って生きようぜ!
ルディ
イ・・・・・・イェェェェイッ!
ミューヌ
ベントブランチ牧場での催しは、星芒祭実行委員にも協力してもらうつもりなんだ。
せっかくだから、配る手伝いもしてみないか?子どもたちが喜ぶ姿を見てみたいだろう?
ルディ
イェイ、イェーーイ♪
リッサイ
ははっ、ルディのやつ。Sunnyも一緒に配ろうだってさ。もう少し、付き合ってくれるかい?
ミューヌ
とても助かるよ。それじゃあ僕たちはお菓子を焼いて箱に詰めるから、詳しいことは「アム・ガランジ」に聞くといい。
リッサイ
おう、ありがとなミューヌ!
ルディ
イェーーーイ♪
ルディのはじめてのおつかい2時間スペシャルの収録を追え、星芒祭実行委員のアム・ガランジの元へと報告&相談へ向かうこととなった。
星芒祭のプレゼント配りに参加できることが決まり、ルディはとても上機嫌。
かわいい子供のように喜んでくれているので、まあこれはこれでリフレッシュの対象となりつつある。
―ルディ
イェーーーイ♪
―リッサイ
ミューヌのお手製お菓子なら間違いないぜ!
アム・ガランジ
おかえりなさい!聖人の従者としての活動内容は決まりましたか?
「雪玉」という意味のお菓子ですか!わあ、それはとても素敵ですね・・・・・・!
ルディ、とっても頑張ったのね。えらい、えらい。
ルディ
イェーーーイ!!!!
リッサイ
それで、ベントブランチ牧場の催しとやらに、オイラたちも参加したいんだけどよ。
アム・ガランジ
ええ、もちろんです!ぜひ直接、子どもたちに配ってあげてください。
冒険者さんも、どうか最後までお付き合いくださいね。催しの詳細をお伝えしますので、わたくしにお声がけください。
―リッサイ
子どもたちに贈り物を配ってこそ、聖人の従者だからな!オイラたちでルディを支えてやろうぜ!
―ルディ
イェッ!イェッ!
さて、ルディの好奇心は収まるところを知らない。
引き続きルディに協力し、彼のネガティブな心を開放してやることにしよう!
スポンサーリンク