はい、こんにちは。
サブタイトル「罪喰い化」
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【前回までのあらすじ】
【ストーリー】
数年前じゃ考えられないアリゼーの決意を胸に、この第一世界と向き合いだしたさにすと。
この世界で救うべきモノ・コトはなんなのか。じっくりと考えて冒険を進める。
旅立ちの宿へ戻り、モルド・スークで手に入れたネクタリンをテスリーンちゃんに渡す。
世話人の中の話し合いで、ハルリクはまだその段階じゃないと判断されたようで、ひとまず保険用という形に落ち着いた。
まだ幼い子供に見えるハルリクだから、罪喰い化しても大きな影響を及ぼさない可能性という望みに懸けた感じかな。
どんよりとした空気を切り替えるべく、夕食の準備に取り掛かったテスリーンちゃん。
みんなで鍋を囲んで食事をしましょうか!
クリスタリウムからのお客さんが珍しいからという理由でいつも以上に具沢山でフンパツしてくれたようです。
よくこういうのを目にするんだけどさ。
助けよう!救助しよう!困ったこと聞いてあげよう!とか考えてこういう集落に行くと、豪華な食事を出してくれたりしてさ、なんだかこっちが悪い気になっちゃうことって往々にしてあるよねw
シチューを食べながら、テスリーンちゃんがこの集落との出会いについて語ってくれた。
彼女のお母さんが罪喰いになりかけていたことから、この集落に来たらしい。
ここにあるのは希望ではなく、ほんの少しの猶予と痛みのない死だけ。
それでも自分の身内が罪喰い化してしまうことのほうが恐ろしい、ということでこの場所で最期を迎える。
テスリーンちゃんのお母さんが息を引き取った時、彼女は看取れてよかったと安堵の様子だったという。
安楽死に似たような感覚かな。
このまま苦しんで死ぬより、自分の手で楽に殺してあげたほうが、どちらも気落ちしない。難しい問題だけどなんとなく気持ちはわからなくもない。
闇の戦士?
ハモった!
有名な伝承があるらしい。
「闇の戦士は死の遣い。命を刈り取り天の暗き海に返す。
誰も逃れることはできない。人も、人が成り果てた罪喰いでさえも・・・・・・。」
なんとも奇妙な伝承だな。
全ての命を海に返す役割。
何を意味しているんだろう。
突然、患者のパーニルが声を発す。
それと同時に世話人の一人がとても慌てた様子でこちらへ向かってきた。
ハルリクがいない!?
パーニルの号令とともに、他の患者たちの様子がおかしくなり、その対応に迫られていたことでハルリクから目を放してしまったのだという。
呑気に飯なんて食ってる場合かよ・・・・・・。
罪喰い化が進んでいる患者がザワザワしている。
身体の中に潜む罪喰い部分が号令に反応を示しているのだろうか。
(旅立ちの宿周辺の地図を乗っけて顔写真を貼る)
とにかくハルリクを見つけるべく、テスリーンは東、アリゼーは北西、さにすとは南側を分担して捜索することになった。
まだまだ幼い少年を1人、危険な大地に放り出すわけにはいかない。
事は一刻を争う。
南から北西方面を捜索するも空振り。
途中でアリゼーと合流する。
アリゼーも空振りなようで、テスリーンちゃんとも合流しようと考えた時、上空にこれまでとは姿かたちの違う罪喰いが飛び去って行った。
古アムダ市街で視たクリブにそっくりだ。
きっとヤツの向かった先になにかあるはずだ、というヒカセンの勘を元に追跡を開始する。
読みは的中。
罪喰いクリブの目の前には、まさかのハルリク。
テスリーンちゃんがハルリクを護るべく罪喰いクリブの羽根を切り落とす。
敵に背中を見せるな!と叫ぼうとした瞬間。
罪喰いクリブの剣は無残にもテスリーンを貫いた。
テスリーンは体内のエーテルをかき乱され、発狂。
そして体の内側から石膏のような液体が膿み出てきた。
見る見るうちに身体が変化し、異形の姿となったテスリーンは罪喰いクリブとともに北の方角へ飛び去っていった。
「強い光を蓄える上級の罪喰いは、ヒトを罪喰い化する」ということが目の前で実現した。
あまりに一瞬の出来事で、一歩も動くことができなかったアリゼーとさにすと。
放心状態のアリゼーと、無感情のハルリクをなんとか旅立ちの宿まで連れ帰った。
アリゼーは声を出せない。
同じく世話人だった「カッサーナ」と「ウィルフォート」が帰ってきたさにすと、アリゼー、ハルリクを迎え入れる。
彼らもまたテスリーンの罪喰い化に、言葉を詰まらせる。
ウィルフォートさんのこの言葉は深く深く心に沁み込んでくる。
どうしてこうなってしまったのか。
どうしてハルリクは単身で集落外へ出て行ったのか。
どうして罪喰いクリブの前でも、ハルリクは一切動じずにいたのか。
罪喰い化されゆくテスリーンを見て、ハルリクは何を感じていたのだろうか。
様々な感情が頭の中をグルグル渦巻く。
ウィルフォートさんはこの辛い状況の中で、お礼の言葉を告げた。
なんという懐の深さ。
アリゼー、ここだぞ。ここでどうするか。それがいま求められていることだぞ!
何かを思いついたのか、アリゼーの顔色が変わる。
ハルリクの毒殺をなるべくギリギリまで延ばすことを要請。
テスリーンがなぜそこまで身体を張ってハルリクを助けたのか。
アリゼーにはまだわからなかったのだろう。
その答えを見つけるために、アリゼーはここでも前を向く。
光の氾濫を正常な状態に戻せれば、少なくとも罪喰い化が進行することが防げるのではないかというのだ。
何を根拠にかはわからないが、考えるより我武者羅に行動をするところがアリゼーの良いところだな。
クリスタリウムへ帰る途中に見せた涙は、テスリーンを失ったことによる悲しみの涙なのか、この世界の定着しつつある「光の浸食」を止めることができなかった自分の無力さを嘆く涙なのか。
いずれにせよ、涙を流しながらも前を向き続けるアリゼーにさにすとは全力でサポートしていきたいと感じた。
第1章「闇の戦士⑥」へ続く。
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